アドレナリンの放出「スペシャリスト」
本日は、子育てを楽しむための「スペシャリスト」について、書いて行きたいと思います。
①専門知識技術を積み上げられる
スペシャリスト(ピラミッド型思考)「専門知識技術を積上げられる」力があれば将来、スペシャリストになれます。
スペシャリストとは、特定分野を専門にする人。特殊技能をもつ専門家の事を表す言葉です。そして『ピラミッド型思考』とは、わかったことを積み上げながら解いていく方法なのです。
私は自分の息子には、自分の得意とする分野を複数持つように、育てて参りました。
息子の場合には、野球とメディアの仕事の二つだと思います。
スペシャリストの究極の目標は、自分の専門分野で世界一になることです。何をもって世界一とするのかは、さまざまな考え方があるかと思いますが、その分野の他の専門家達が、世界一と認めてくれることが最も名誉な指標になります。
そこまで上り詰めるには、おそらく数十年の年月を要するので、まずは関連する分野での資格試験に合格することやコンテストで優勝することが、最初の目標になります。
小学生であれば、漢字検定や英語検定から始めて、徐々に難しい専門試験へと、シフトしていくことが大切なのです。
資格を取得しつつ、経験を重ねることで、両輪のごとくスペシャリストとしての評価が上がっていきます。
ところで、スペシャリストと言う概念は、知識や知能に関わる従来型の概念であり、今までも重要で、今後も重要な能力であり続けるので、誰もがスペシャリストを目指さなければなりません。
ですから子ども達には、自分の得意な分野を一つと言わず、いくつか持って欲しいのです。
そしてその分野においては、豊富な知識と経験と技術を蓄えることに、コツコツと努力を重ねて貰いて欲しいのです。
また、より多くの成功事例や失敗事例を習得することで、コンサルティング的な活動に繋げることができるので、スペシャリストはとても重要な能力なのです。
この能力はピラミッド型思考で、多ければ多いほど良いと考えられる価値概念なので、経験も長ければ長いほど評価が高くなります。つまり職人的な技能と考えて良いのです。
ところで問題を解決するためには、さまざまな成功事例・失敗事例を知れば失敗せずに、成功する可能性が高くなります。
料理で言うところのレシピになるので、多く知れば知るほど、その状況にあった美味しい料理を作れる可能性も高くなります。
全てを自分で実際に経験するのは、時間と労力がいくらあっても足りないので、そのようなノウハウを纏めて手に入れるのが好都合なのです。
そのような情報を絶えず集められるアンテナと情報網を駆使して、それらのノウハウを蓄えることが重要になります。
子ども達にその感覚を植え付けさせるためには、図書館、辞書、図鑑の使い方、社会科見学等の経験が大いに役立ちます。
模写や書写、または朗読の形で本物の文献と触れ合う訓練をしておけば、なお一層繊細な感覚で、必要な情報に辿り着けます。
また、ニュースや新聞・ネットを使った情報収集も必要になります。
②二刀流
子ども達をスペシャリストに育てたいならば、二刀流の経験をさせてあげてください。
二刀流は、両手(右手と左手)にそれぞれ刀もしくは剣を持って、攻守をおこなう技術の総称なのです。
左右両方の手それぞれが武器を扱うことから、二つの異なる手段をもって事にあたること、あるいは同時に二つのことを行うことを意味するようになり、二つの専門分野を持ち、それらの知識を融合させる意味にも使われます。つまりは専門分野を複数持つことを意味します。
二刀流と言う言葉を一躍世界的に有名にしたのは、MLB傘下エンジェルスの大谷翔平選手でした。今や米国でもベイブルース以来の天才選手だと注目を浴びていますが、専門性の高い投手と打者と言う二つの別々の仕事を同時に実践して魅せたことで、全米のファンをも魅了しているのです。
日本では専門分野はひとつだけと言う暗黙のルールがあるようなので、専門分野が複数と言うのは、嫌われて尊敬もされない傾向にあるようです。
経済学部を卒業して、理工学部で学び直したり、医学部に挑戦したりすると、馬鹿にされたり、鼻であしらわれることさえあるのです。
ところが欧米ではプロ野球選手が早期引退して、医者になったり、フットボールの選手が引退後に科学者になったり、法律家になったりするのは不思議では無く、むしろ新たな発明を生む可能性を評価して貰えるのです。
最近では、日本でもラグビーの日本代表だった福岡堅樹氏が早期に引退をして医学部に進学したり、柔道の朝比奈沙羅氏も医学部にしているのです。
大谷翔平選手の場合も、常識に目を瞑り二刀流を認める条件で北海道日本ハムファイターズがドラフトしたからこそ成功したのであり、エンジェルスの場合も同じく、他のチームとは違い、二刀流を真剣に受け入れてくれたからこそ今の大谷選手が在るのです。このように二刀流を成功させるには、もちろん本人のブレない意志が必要なのですが、それを受け入れてあげなければ成立しないのです。子ども達の二刀流を成功させてあげたいのであれば、先ずは家庭内で二刀流を認めて、温かく支えてあげることが必要なのです。
そして外部に対しても、二刀流を認めてくれる環境を選び、子ども達の挑戦を後押ししてあげる姿勢こそが最も成功のカギを握るのだと考えます。
③暗記法
子ども達をスペシャリストにしたいのであれは、暗記法を学ばせてあげてください。
暗記力と記憶力は、混同されがちな能力なのですが、暗記力が高いとは「新しく物事を覚える(短期記憶)ことが得意」なことを指し、記憶力が高いとは「一度覚えたことを長く忘れない(長期記憶)」ことを指します。
効率良く記憶できるおすすめの暗記方法は、
①書いて覚える 目で見て覚えようとするよりも、手も一緒に動かす方が覚えやすくなります。
②音読して覚える。脳は自分の声を一番信頼しているのだそうです。
③暗記ペン&チェックシートを利用する
④手だけでは無く、身体を動かしながら覚える
⑤人に説明することで自分がより覚える
⑥関連したものをまとめて覚える
⑦絵や動画などを利用して覚える
さらに、暗記した時から「2週間で3回以上アウトプット」すると、長期記憶として残りやすくなると言われています。
インプットだけではだめで、インプット3割に対して、アウトプットは倍以上の7割を必要とすることから、
結局、暗記はアウトプットで決まると言われます。
まずは薄い参考書で全体を把握してから、暗記は3日連続で反復し、1ヶ月後に再度見直すと脳の記憶が定着するようです。
脳には知っていることを好ましく思う、ファミリアリティ(親しみ)という性質もあります。
暗記法の一番のコツは、最終的にストーリーに置き換えて記憶することなのです。覚えるべき言葉や内容を組み合わせながら、ひとつの大きな話にまとめてしまうのです。
すると構造を持つ大きな全体像と、覚えるべき言葉や内容が全体と個という関係で上手く整理することが出来るのです。上手に整理してしまうので、引き出す時も上手に引き出すことができるようになるのです。
ちょうど大きなダンスのそれぞれの引き出しに名前を付けて、分類ごとにしまって行くのと同じような感じになるのです。この大きなタンスと分類をストーリーとしてまとめることでイメージが完全するのです。
イメージが出来ることこそが社会に出てからも、とても大切になります。
スペシャリストになるためには、膨大な量の知識・技術・経験が必要とされます。そのために必要なのは、まず暗記力を高めることなのです。
子ども達の暗記力を高める為にも、上記で説明したコツを教えてあげてください。ただ覚えようとすると、難しいとか、面倒くさいと言う感情が邪魔をして、中々暗記までたどり着かないからなのです。
卒業生達を見ても、暗記法をマスターしつしまった生徒達は自分の暗記力が高いことに全く気が付かずに、当たり前の能力として、日々を過ごしていることがわかりました。
④知恵袋
子ども達をスペシャリストにしたいならば、Yahoo知恵袋を利用させてあげてください。
Yahoo!のサービス知恵袋は、疑問に思っていることを質問したり、知っている事柄についての質問に回答することで、参加している方達がお互いに知恵や知識を教えあい、分かち合えるサービスなのです。 質問したい人と回答したい人を結び、幅広く情報を共有することを目指しています。素朴な疑問に対して、各カテゴリーに得意な方々が無料で気軽に回答をしてくれるお得なサービスなのです。
知恵袋を上手に利用する為のコツとマナーは、
①最低限のマナーとして、敬語を使いましょう。
②暗黙のルールで「質問者さん」「回答者さん」と言い合います。
③ていねいな投稿を心掛けましょう。
④いかなる場合でも、感情的になってはなりません。
⑤もし「悪意」ある投稿を受けたら無視してスルーしてください。相手をしても何のメリットもありませんし、
時間の無駄だからです。
質問するときには、
⑥必ず質問の内容を明確にしてください。
⑦分かりやすく質問をしてあげてください。
⑧カテゴリは一番相応しいそうなものを選びます。
微妙な時には、カテゴリ1とカテゴリ2が二つ選べます。
⑨1週間以内に必ずベストアンサーを自分で決めてください。解答を見るなり削除したり、ベストアンサーを決めないのは、質問者に大変失礼だからです。
回答するときには、
①⓪その質問に合った回答をしてあげてください。
①①分かりやすく回答してあげてください。
①②回答できない質問は、無理に解答しないことです。
①③なるべく5行以上書いてあげると誠意が質問者さんに伝わり易いです。
かつて、知恵袋を悪用して大学入試のカンニングに使われたことがありましたが、ボランティアで誠意を持って質問に真剣に答えているカテゴリーマスター等を欺き、悪用するなどもっての外ですし、匿名で冷やかしの質問をしたり、誹謗中傷の投稿は絶対に止めさせて欲しいのです。悪質な投稿には思い罰則や刑事罰も必要だと考えます。
私も永年、野球の部門でカテゴリーマスターをやっておりましたが、最近はYahooさんがルールを変更し、力を入れなくなったこともあり、殆ど参加しておりませんが、もし真剣な質問があれば何時でも答えられる準備はしております。
子ども達がある程度の年齢に達して、知恵袋を使わせたいのであれば、子ども達用のYahooのIDを取得しニックネームを設定して、知恵袋に参加させてあげてください。知恵袋は匿名でも質問出来ますが、匿名だと調子に乗って傲慢になったり、失礼になったりするので、ニックネームを使って正々堂々と使わせてあげてください。
ネット炎上の原因が匿名から来ていると私は考えますので、少なくともニックネームで逃げられない覚悟で発言する習慣とマナーを身に付けさせてあげてください。
ネット社会でも、リーダーシップを発揮して、人々の役に立つ人間になれる筈だからなのです。
⑤図書館
子ども達をスペシャリストに育てたいのであるば、子ども達を図書館や本屋さんに連れて行ってあげましょう。
特に雨の日には、静かな空間と時間を求めに図書館を訪ねてみましょう。
図書館では「出会いと発見」が期待できます。図書館に置かれているのは本だけではありません。図書館見学ツアー・展示・講演会・コンサート・映画・雑誌・新聞・地図、中にはCDやDVDなどまで置かれている図書館もあります。雑誌は業界誌や専門誌なども幅広く揃えられています。縮刷版の形で地元以外の新聞や、何十年も前の新聞を閲覧できる図書館もあります。
図書館のメリットは、
①どこの街にも必ずある。
②誰でも無料で利用できる
③集中して勉強・自習ができる
④使用出来る日時が決まっている
⑤コピーサービスで資料が持ち出せる。
ので、とてもお得なのです。
また、図書館の利用を通して
①スペシャリストとしての専門課題の選定力
②専門的な情報を見通し、集める、収める収集力
③整理・分析力
④まとめて表現する力
を身に付けられるようになります。
最近の図書館はお洒落な図書館も多く、広くて静かな空間では、とても贅沢な気分に浸れるのです。
子ども達が図書館を利用出来るようになる為には、先ずは両親が子ども達を図書館に連れ出し、本を借りたり、静かに読書を愉しむ体験を実際にさせることが大切なのです。
図書館の静かな雰囲気や独特の匂いが体に染み込み、落ち着いて集中したい時には、自然に図書館に足が向くようになる筈だからなのです。
⑥ニュース
子ども達をスペシャリストにしたいのならば、毎日ニュースを見て、親子で語り合う習慣を身に付けてください。親子の対話を活性化する上でも、毎日のニュースを題材にして、家庭内で自分の意見や感想を述べ合うことは、アウトプットの能力や論理的にわかり易く説明する訓練やコミニュケーションが上達する上でも、とても効果的で重要なトレーニングになるのでお勧め致します。
中学校受験になると、社会科では時事問題が出題されるので、ニュースは必須になりますが、受験直前の対策で、慌ててニュースを見始めても、深く考えたり、自分の中で分析して、答えを纏めるのは容易なことではありません。毎日の生活に関連するからこそ、身を持ってニュースの意味が理解出来るようになるからなのです。
ニュースのメリットは、
①自分が社会の一員である事や。自分のポジションについて意識するきっかけになります。
②国内外問わず、政治、経済など幅広く世界の最新の情勢を知ることができる。
③あらゆる分野のトレンドや専門知識を把握することができる。また、知ったことを元に選挙では、自身の考えに沿った有効な投票ができる。
④犯罪の手口などを知っておくことで、未然に予防することができる。
⑤事故の原因やその事例を見ることで、想定外の事故を予測できるようになる
⑥法律が社会で実際に適用されている例を知ることができる。
⑦反対に、ニュースは政治の力で色付けされているので、本当の情報は自分の眼で確かめなければならないことにも気が付きます。
子ども達がニュースを見る習慣を定着させる為には、例えばTVであれば、最初の1分だけでもよいので、子ども達と一緒にニュースを見て、語り合う習慣をつけてください。新聞であれば1面の写真と大きな字で書いてある最初の記事。インターネットであれば、13字以内で書かれているYahoo!のトップニュースなどを見せるだけで良いので、子ども達と一緒に語り合う習慣をつけてください。自分の興味がある分野については、とことん情報を確認する習慣が付くので、スペシャリストの入口に立つ事が出来るようになります。
家庭内で対話をするか否かと言う環境の差が、受験での成績やコミュニケーション能力にも直結していることは、意外に見落とされてしまいがちな現実なのです。
⑦大好きな事
子ども達をスペシャリストに育てたいのであれば、大好きなことをとことんまでやらせてあげてください。
一度きりの人生で、情熱を燃やせることを仕事にできたらどんなに素晴らしいことでしょうか。
そんな思いを抱えたすべてのビジネスマンに喝を入れてくれる本が、堀江貴文氏の『好きなことだけで生きていく。』(ポプラ新書)なのです。
ホリエモン的後悔しない生き方・働き方が描かれた決定版なのです。中には、「好きなことを仕事にするなんて無理に決まっている」と反論したくなる人もいるかもしれませんが、堀江氏流によると、そんな言い訳をする暇があるならば、先ずは「行動あるのみ」なのです。
堀江氏によれば、「好きなこと」にいかに没頭できるかどうかは、人生の明暗を分ける大きな要素だと言うのです。好きなことが「ビジネスとして成立するのか」ということにとらわれすぎない方が、良いかもしれません。「それが仕事になるか」どうかは、未来になってみないとわからないからなのです。
TwitterやYouTube、Instagramが流行すると10年前に予想できた人は世の中にほとんど居なかったのではないでしょうか。私たちがなすべきことは、社会の慣習や常識にとらわれて打算に走りすぎることではなく「好き」という感情に、ピュアに向き合うことなのです。
「もの」は、お金があればいつでも買えるのです。
「お金」は、その気になれば、いつでもクラウドファンディングで募ることができる時代になったのです。
私たちはとびきりの「アイデア」さえ出せば良い時代となったからなのです。
「断言しよう。人は好きなことだけして生きていける。それは、例外なく、あなたも」
他人、時間、組織、お金などにふりまわされず、「好き」を生きがいにするため、どう考え、行動すればいいか、はじめの一歩を踏みだすことができない不器用な人たちに勇気を与えてくれるのです。
これからの時代、あらゆる分野において瞬く間にテクノロジーが発達し、AI化が進んで行き、当たり前にあった職業がなくなってしまうのです。
与えられる仕事だけをこなしていれば安泰の時代はもう終わってしまいました。
自分から何かを見つけ、自分自身で仕事を生み出していかなければならない時代が到来したのです。
子ども達を好きなことに熱中させるには、子ども達の眼がギラギラと輝く瞬間を見逃さないことが大切になります。ギラギラと眼が輝くことこそが「好きなこと」だからなのです。子ども達の好きなことが見つかったならば、親の好き嫌いや価値観で否定してしまうのでは無く、先ずはとことん気が済むまで熱中させてあげてください。熱中する事でアドレナリンサイクルが出来上がれば、それは一生使えるモノになるからなのです。
好きなこと、熱中するモノは、歳を重ねることで変化して行くので、何に熱中するかについては、あまりとやかく言わないで、温かく見守る姿勢こそが親に望まれるのです。子ども達の目線に一緒になって立ってあげて欲しいのです。
⑧スペシャリスト
スペシャリスト(ピラミッド型思考)「専門知識技術を積上げられる」力があれば将来、スペシャリストになれます。
TV朝日が土曜日7時頃から放送している「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」と言う番組がありますが、小学生を中心に大好きなことに博士レベルまで詳しい子ども達を紹介する番組なのですが、毎回そのオタクぶりに感動させられてしまいます。
さかなくんが魚を極めて大学の客員准教授となったように、子どもの頃から大好きなことを一生やり通すことは素晴らしいことだと思います。
受験勉強をやる時間は、本来ならば大好きなことに費やすべきなのです。
子ども達には、自分の時間を大好きなことに使わせてあげて欲しいのです。それらの時間の積み重ねがスペシャリストに繋がるからなのです。
親の価値観を子どもに押し付けるのでさ無く、子ども達の価値観を両親が支えてあげて欲しいのです。
スペシャリストこそが、メタバースの世の中をリードして行く筈だからなのです。