アドレナリンの放出「仮説検証力」
本日は、子育てを楽しむための「仮説検証力」について、書いて行きたいと思います。
①仮説から答えを検証出来る
仮説検証力(リバース型思考)「仮説から答えを検証できる」力があれば将来、月間目標を達成できる人になれます。
『リバース型思考』とは、あらかじめ答えを予測し、逆算して解いていく方法なのです。
仮説検証力、探究というのは、目的を達成する為には、どんな方法が効果的なのかを考えて実際にやってみて検証する方法なのです。
ですから、いくつかの仮説を立てて、最も答えに近い方法から順番に検証して行く作業がとても大切なのです。
そして、幼い頃からそのプロセスを身に着けておくことがとても大切になります。
ソフトバンク社が成功してきた一つの理由として、複数の仮説を一遍に同時並行で市場検証をして行き、最高の物だけを残す方法があります。そうすることで検証の時間を圧倒的に短くできるからです。
IT業界は時間との勝負なので、ソフトバンクのやり方は、お金はかかりますが、最も理にかなった方法です。現代はタイムイズモアザンマネーだと言うことを、正に象徴している事例なのだと考えます。
私の息子が運営していた会社でも、刻刻と変化する、PV数・フォロワー数をチェックしながら、その都度PVを上げるためには、どのような対策を行えば良いのか、仮説を立てて、その検証をいかに速く行うか、次の手を打てるかが、勝負の分かれ目なので、これらの能力はとても大切なのです。
ところで子ども達にも、いち早く身に着けて欲しい習慣は、仮説検証力を実践出来る探究学習です。
日本の教育で最も深刻な弱点を克服する方法でもあるからなのです。
ちなみに探究の実際の進め方は、以下の通りです。
① 【課題の設定】PLAN
体験活動などを通して、課題を設定し課題意識をもつ
②【情報の収集】Do 必要な情報を取り出し、収集する。
③【整理・分析】Check 収集した情報を、整理・分析して思考する。
④【まとめ・表現】Action 気付きや発見、自分の考えをまとめ、判断し、表現する。
以上の「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」のPDCAプロセスをグルグルと回せば課題の解決策を探ることができ、思いもよらない結論が導き出されます。
これは、とても効果的で人気のあるスキームなのです。
もし子ども達が課題を見つけたときには、このプロセスを回して結論に導けるように、指導してあげることが両親の大切な役割だと考えます。
毎日の生活で、何か新たな発明したいときには、仮説を立てて検証するという一連の流れはとても重要だからなのです。それこそが探究・研究の基本的な姿勢となるのです。
子ども達には、小学生から「夏休みの自由研究」の習慣があるので、親子でそれらに一生懸命取り組めば、探究の習慣がつきます。そして、さまざまな法則を覚える際にも、実際に実験をして結果を確認する一連のプロセスがとても大切な流れになります。
不思議なものに対して疑問を持ち、何故かと考えるのも大切ですが、自分の頭で考えていくつかの解答を仮説として考えること。
そしてその仮説が正しいか間違いなのか、はたまた全く違う答えなのかを検証する過程で、さまざまな発見や感動や発明が生まれてくるのです。
たとえば、茨城県守谷市にある開智望小学校では探究と言う授業形式を取り入れており、また京都市立堀川高校でも探究を授業に取り入れています。
「堀川の奇跡」と呼ばれ有名になったように、想像力と創造力に富み、判断力と行動力のある「自立する18歳」を育成するため、堀川高校が最も大切にするのが生徒の「知りたい」知的探究心なのです。
普通科に「総合探究」、探究科に「探究基礎」の科目を設定し、知的探究心をより確かにさせています。
その結果、生徒達の学習意欲や成果が劇的に上がり、それが大学受験の京都大学の合格率にも繋がっているからなのです。
子ども達に仮説検定力を付けさせたいのであれば、夏休みの自由研究・理科の実験・科学博物館や科学館への訪問も必要ですし、日頃から疑問に思うことに何故・どうしてと考える習慣をつけさせ、なぜそう思うのか、仮説を立てるように教育すれば、自分で仮説を立てて検証する、PDCAのルーティーンを習慣化出来るようになります。毎日の生活の中での習慣こそが、結果として現れる筈だからなのです。
②科学館会員
子ども達の仮説検証力を鍛えたいのであれば、科学館の会員となって子ども達を頻繁に通わせてあげてください。
仮説検証の流れは、科学館の研究イベントやセミナーで体験出来るからなのです。
国立科学博物館・科学技術館・科学未来館等の年間パスポートを取得し、イベントの予約をして、積極的に実験や探究の現場に参加してみてください。
例えば、国立科学博物館の友の会「リピーターズパス」は、上野本館の常設展示・筑波実験植物園・附属自然教育園に、一年に何度でも無料で入れる「かはく」を思う存分楽しみたい方向けの年間パスなのです。
特典は以下の通りです。
特典1※上野本館の入館は、当面の間「予約制」となります。
1,500円の年会費で1年間に何度でも無料で入館できます。
国立科学博物館(上野)の「常設展」はもちろん、附属施設の筑波実験植物園(茨城県つくば市)と附属自然教育園(東京都港区白金台)に、何度でも無料で入館(園)できます。
※ただし特別展は別料金となります。
特典2※常設展示の音声ガイドの貸出を当面休止いたします。音声ガイドの利用料金が2回目から無料になります。
ご利用時は音声ガイド・ICカードカウンターにて会員証をご呈示ください。
初回時に1回目の利用を証明するシールを会員証に貼らせていただきます。
※1回目の貸し出し料金は320円です。※消費税増税に伴い料金を改定しました(2019年10月1日より)。
※この特典の期限は会員期限中のみとなり会員を更新の際にリセットされます。
※特別展の音声ガイドおよび「かはくナビ」は対象外です。
特典3
年に数回開催される特別展に、お得な割引料金で入場できます。
(ただし、割引入場対象外の特別展もあります)
※割引は大人のみです。
特典4
館内でのお買い物、お食事を割引します。
館内のミュージアムショップの商品が10%割引でお買い求めになれます。
※1 一部の商品、書籍は割引対象外です。
※2 特別展ミュージアムショップは対象外です。
また、館内レストラン「ムーセイオン」でご飲食の際に5%の割引が受けられます。ラウンジ内カフェでは一部の商品で5%割引が受けられます。
入会は、国立科学博物館(上野)日本館地下1階 友の会カウンターにて受け付けています。(休館日を除く9:00~16:30)
■附属自然教育園、筑波実験植物園でもお求めいただけます。
■窓口備え付けの用紙に必要事項をご記入いただき、会費納入後、その場でリピーターズパスを発行いたします。
■手続き当日からお使いいただけます。
子ども達を科学館の会員にさせてあけるには、両親が情報を良く調べてあげて、自宅から通い易く、自分の子ども達に最も相応しい科学館のパスポートを購入してあげてください。
そこで体験したワクワクドキドキが仮説検証力に繋がり、それが将来の進路を決定し、大化けする可能性も高いからなのです。
③チェント
子ども達に仮説検証力を付けさせたいのならば、チェントで沢山遊ばせてあげてください。
チェントは、楽しみながら算数基礎力や論理的思考力を養えるゲーム「受験脳を作る」なのです。
チェント1は、1対1で対戦し、ババ抜きの要領でカードを引き、自分のカードを出し、引いたカードと出したカードの間の数があれば、そのカードを仮説を立てて予想して、押し付けて答えを出して行くことができるゲームなのです。手札を先になくした人が勝ちというルールです。手札は数字の小さい順に並べ替えることになっており、カードを引くときに場所から数字の大きさが推理できるようになっています。ゲームが終わった後に、ゲームの反省をディベート形式で論理的に語り合うことで、仮説検証能力の向上にはとても役立つと考えます。
その他、4人で対戦するゲーム形式などのバリエーションを選ぶことも出来るのです。
子ども達にチェントを学ばせる為には、先ずはチェントを購入して、両親がチェントの遊び方をマスターし、子ども達にチェントの楽しさを教えてあげてください。
子ども達が親に勝てる位まで遊び込めば、親に勝つことが子ども達の自信に繋がり、数学への興味が高まります。残念ながら学研社はチェントの発売をやめてしまったようなのですが、今ならばメルカリやヤフオクでまだ手に入りますので、是非この貴重なゲームを買っておいてください。子ども達が数学オリンピックに出場してみたくなるほど数学好きになる筈だからなのです。
但し、残念ながら現在は絶版になってしまっているので、メルカリ等で中古品を探してみてください。
④アルゴ
子ども達の仮説検証力を鍛えたいのであれば、アルゴ(学研ステイフル1,870円Amazonn調べ)で遊ばせてあげてください。
「アルゴ」は、 2002年、 算数オリンピック委員会 理事長 若杉栄二氏を中心に、 東京大学数学科の学生有志、 大道芸人としても著名な数学者ピーター・フランクル氏らが共同で発明・開発したカードゲームです。
相手のふせられたカードの数字を、 ヒントを元に読み解いて数字を当てるというシンプルなルールですが、 奥深さとおもしろさが堪能できる知的なゲームです。
ゲームを通して、 相手のカードを読み解き、 ゲームに勝つことを目指します。 読み解く過程は、 与えられたヒントから試行錯誤しながら分析することが必要になり、 徐々に規則性を見いだすことができるようになります。 このように論理的思考力を高める効果があります。
発売以来、 算数オリンピックにチャレンジする子ども達の必須アイテムとして、 また、 全国有名塾で展開する算数教室・アルゴクラブでの教材として、 多くの子ども達やそのご家族が楽しんでいます。
アルゴは、相手が持っている手札の番号を論理的に当てていく推理ゲームです。
全員の札は白黒で分けられて0~11の番号が振られて規則的に並べるので、徐々にどこに何の数字があるかが絞られていきます。楽しみながら、知らずに頭を鍛えてしまうゲームなのです。
子ども達がアルゴを理解する為には、先ずは両親がアルゴのルームやゲームのコツを覚えてしまい、子ども達より先にアルゴマスターになってしまいましょう。
そして最初に子ども達とゲームを始める時に、子ども達の全ての札をいきなり暴いて見せてみましょう。
子ども達はマジックを見せられた時のように、ビックリしてアルゴの魅力にハマってしまうかもしれません。
アルゴは、論理的思考や仮説検証力を磨くのには、最高の教材なのだと考えます。ちょっとした時間ができたら時や、雨で外出出来ない時などに、家庭内で遊びながら能力を高められる絶好のチャンスなのだと考えてみてあげてください。
⑤夏休み自由研究
子ども達に仮説検証力を付けさせたいのであれば、夏休み自由研究に全力投球をさせてあげてください。
「自由研究」は、自分でテーマを設定し、それを追求していく探求学習(Inquiry-based Learning)であり、問題解決からまとめ方までのスキルを磨くことができる学習なのです。
探究の流れを身に付けるのには、最も効果的なイベントだと考えます。
自由研究のテーマ・研究の動機(なぜこの研究をしようと思ったか)
・研究の方法・結果の予想(まず自分なりに結果を予想することが大事)・結果・まとめ(結果についての考察、予想と結果がちがう場合はなぜそうなったのか、など)研究を終えての感想、参考文献、謝辞などが構成要素となりますが、最も重要なことは、自分の仮説を立てて、結果がその仮説に対してどうであったのかを検証し、皆にわかり易く説明をすることなのです。
子ども達の夏休み自由研究を成功させる為には、子ども達がワクワクドキドキして、本当に興味を覚えたテーマを設定することが、最も重要になります。
自分が本当に心を動かされたテーマについて、全力で調べて、その本質に近づきたいと思う心こそが、子ども達の探究心や教養を育むことに繋がるからなのです。
人にやれと言われたからイヤイヤ取り組むのでは、なかなか成果は上がりません。自分でやってみたいと思うからこそ、積極的な行動に繋がり結果が導き出せるのです。
一旦、自分で成果を出すことを覚えた子ども達は、将来においても自分で仮説を立てて検証出来るようになる筈だからなのです。
⑥理科実験
子ども達の仮説検証力を鍛えたいのであれば、理科実験をさせてあげましょう。
理科実験は、①思考力②問題解決力③行動力④洞察力⑤集中力⑥忍耐力⑦コミュニケーション力をはぐくみます。理科が出来る場所は、
①塾系の理科実験教室
早稲田アカデミーなどの中学受験塾でも、理科実験教室を開催しています。これらの教室では、実験プログラムと中学受験のカリキュラムと連動させて、科学的な知識を深めることはもちろん、理科の学力を向上させることを目指しています。
理科の暗記が思うように進まない、ペーパーだけで科学的な知識を自分のものにするのは難しそうだと感じたら、一度体験授業に参加してみてもいいかもしれませんね。
②専門機関の理科実験教室
全国に22の教室を展開している「サイエンス倶楽部」のような、科学実験に特化した教室です。下は幼稚園の年中から中学生までの幅広い年齢層の子どもたちを対象に、実験プログラムを展開しています。
仮説→方法→実験→結果→考察のプロセスを洗練させていくことを目標に、多様な実験を経験することができます。普段の実験以外にも、長期休暇には野外自習や特別自習のプラグラムを用意している教室が多いので、実験にとどまらないさまざまな科学体験ができます。無料体験実習を受け付けている教室も多いので、是非参加してみてください。
③科学博物館で行われる理科実験教室
科学未来館などの科学博物館では、単発のワークショップとして、または年単位・半年単位での講座として実験教室を開催しています。興味のある実験だけを選んで体験できますので、気になる科学博物館があるようなら、ぜひホームページをこまめにチェックしてみてください。パスポート会員になってしまうのがベストです。
④でんじろう先生のサイエンスショー
理科実験を多彩な演出を加えてショースタイルで表現!
「学べるだけでなく楽しい、楽しいだけでなく学べる」
教育とエンターテイメントを融合させたサイエンスショーです。
でんじろう先生のおもしろ実験を通じて、たくさんの方に科学の楽しさを直接体験していただけます。
でんじろう先生のおなじみの実験をはじめ、
巨大風船実験やクイズなど
お客さん参加型の実験が目白押し!
小さなお子様からパパやママ、
おじいちゃんやおばあちゃんまで
一緒にワクワク、どきどきを楽しめるプログラムです。
⑤学研、アーテック社の理科実験教材
私達が子どもの頃には、学研の「科学と学習」が理科実験の定番でしたが、今でも形を変えて教材が発売されています。またアーテックは、学校教材、教育玩具の製造販売メーカーで、楽しい実験教材を沢山発売しているので、上手に活用してみてください。
子ども達が理科実験に関われるようにする為には、両親がその環境を準備してあげる必要があるのです。
週末や夏休み等を有効に利用して、子ども達が理科実験に参加出来るように手配をしてあげてください。
将来、仮説検証力のある大人へと成長出来る筈だからなのです。
⑦プラモデル
子ども達の仮説検証力を鍛えさせたいのであれば、プラモデル(ガンプラ724円~Amazonn調べ)で遊ばせてあげてください。私は子どもの頃、風邪をひいたりして、外出出来ず学校にも行けない時に親に買って貰ってプラモデルを組み立てた想い出があります。
長時間集中して作り続けることが出来るプラキモデルは、精神的に心地良い脳波を長い間出し続けているため、脳に良いと同時に、深い没頭は頭をリフレッシュする効果があります。そして、完成した時の達成感がプラモデルの楽しさなのです。またプラモデルは、仮説検証力をつけるのに、とてもよい道具なのです。
完成図は、プラモデルの箱や説明書に書いてあるので、完全図は頭に入っているものの、バラバラな部品をひとつずつ組み立てて完成させていく過程を確認できることで、カオス状態での訓練になると考えます。
プラモデルを上手に組み立てる為には、完全図をいかに正確にイメージ出来るかがポイントとなるのです。
子ども達が、プラモデルの作成を通じて、このイメージ力を鍛えると、どんな時でも、完全図をイメージし、その為に必要な部品や作業過程も含めてイメージが見えるようになるので、失敗すること無く完成まで辿り着けるようになるのです。
完全図は仮説とも同じ意味になるので、立てた仮説を検証し確認まで結びつける仮説検証力が飛躍的に向上出来るのです。
子ども達がプラモデルを上手に完全出来るようになる為には、先ずは子ども達が一番大好きなジャンヌのプラモデルを選んであげることが大切になります。好きなモノだからこそ絶対に完成させてみたいと言う、モチベーションが高まるからなのです。また、両親が難しいポイントをクリアーするノウハウを事前に教えてあげることも必要になります。
例えば、セメダインの塗り方や量の調整、乾かし方等を教えておけば、失敗するリスクも抑えることが出来るからなのです。一度完成させる喜びを覚えた子ども達は、更に難しいテーマに挑戦してみたくなり、チャレンジ精神に火がつく筈だからなのです。
⑧月間目標を達成出来る人
仮説検証力(リバース型思考)「仮説から答えを検証できる」力があれば将来、月間目標を達成できる人になれます。
何かをやろうとする時に、瞬時に頭の中でシュミレーションが出来ることが大切なのです。
物事を構造で捉えて、仕組みを理解した上で、将来どんな結果になるのか、頭の中で組み立てる力が必要になるのです。
このシュミレーションが出来れば、ゴールから逆算してやらなければならないスケジュールが具体化し、その為に必要な要素や部分がはっきりしてくるのです。
これらの過程はプラモデルを組み立てる工程に似ており、また最終的に結果に至るまでの試行錯誤は、理科の実験のプロセスに似ているので、プラモデルや理科の実験は、大切な体験となるのです。
子ども達に、仮説検証力を付けさせる為には、家庭でも「どんな結果になると思う?」と言ったように、頭を使わないと答えられない質問を日常的に繰り返してあげることが必要になるのです。
その際には、「お父さんはこう思う」、「お母さんはこう思うて」と言った参考意見も必ず言ってあげてください。それがヒントになり、シュミレーションする範囲やレベルが広がって行くからなのです。