アドレナリンの放出「企画力」

本日は、子育てを楽しむための「企画力」について、書いて行きたいと思います。

①課題を見つけ出せる

企画力(注意型発想)「課題を見つけ出せる」
力があれば将来、問題解決出来る人になれます。
『注意型発想』とは、問題に隠されたカギを注意深く読み取って、それをヒントに考える力のことです。
 私の息子の場合には、大学の定期テストにおいていち早く課題を見つけることができました。
法学部の学生にとって一番厄介な問題は、堅苦しい文章の六法全書を理解し、覚えることでした。
 息子は六法全書を、小さいころからやっていた「ダ・ヴィンチマップ」に落とし込んで簡単に理解する方法を自分なりに見出しました。
難解な文章をそのまま覚えるのでは難しすぎるので、「ダ・ヴィンチマップ」に落とし込んで、分かりやすい言葉や事例、関連性とストーリーに組み替えて図にしていきます。そして図や箇条書きにされた一連の文章を今度はイメージとして写真記憶に置き換えてしまいます。
ですから、難しい六法全書の内容も、たちどころに自分のものとすることができてしまうのです。
 重い六法全書をいつも携帯するのではなく、「ダ・ヴィンチマップ」に落とし込むことで、持ち運びも、理解も手軽にできるようになりました。
 ところで、問題解決において最も重要な糸口は、何が問題となっているか、どうして問題となっているのか、原因と課題を把握することなのです。それさえわかってしまえば、問題の80%は解決したのも同然ではないでしょうか。
それゆえ子ども達には、まずは「なぜ?」「何が問題なの?」といつも質問をするようにしていました。
このような問題にいつも答えていると、課題を見つける目が養われて行くからなのです。
 議論がまとまらない原因の多くが、ポイントや論点がずれてしまうからなのです。もしもこのポイントがずれていれば論外で、振出しに戻って一から議論を始め直さなければなりません。さもなければ、議論は脱線しカオス、混沌に陥ることが目に見えています。
 ですから、ポイントを合わせて、課題を突き止めフォーカスすることを最初に行います。それだけで、どれだけ無駄が省けるかは明らかで、計算すると恐ろしい結果となってしまいます。
そう考えると、ほとんどの会議は無駄だと感じてしまいます。
オフィスを出て情報収集をする、アウトプットを意識する、自分の感情の動きを分析する、表現手法をストックする。
 「問題解決力」の中でも「企画力」は学校組織や企業組織でも強く要望される能力です。
 それでは、それらの能力はどのような時に鍛えられるのでしょうか。
 私は子ども時代の遊びの中にそれらのヒントがあるのだと痛感しています。つまり、公園で遊びまわることこそが何よりも大切なのです。
 子ども達にとって遊びは「仕事」なのだと私は考えます。子どもの頃の公園遊びが、大人になってからも大きく役に立ちます。
そのなかでも特に、砂場での遊び・泥んこ遊びほど、子ども達の「創造力」・「企画力」を養うのに効果的な遊びはないと考えます。
 母親にとって、洗濯が面倒になる泥遊びは、とても嫌がる行為だとは思いますが、それをやらしてあげることで「企画力」が養われるならば、本当はとても安い授業料の勉強になるのです。
 そして雨の日には、家の中でレゴブロックや折り紙で遊ばせてあげることも大切な「企画力」のトレーニングとなります。折り紙やレゴブロックには見本こそありますが、レゴブロックの良さは正解のない遊びだからです。 
例えば、ロボットを作るという目的があっても、どのようなロボットを作るかは、全く本人の自由だから、正解がありません。
 これからの大学や高校で出されるテストにおいても、答えはひとつではなくなります。
無から有を創り出すこと自体が最大の価値となるからなのです。
 東京大学の学生達にアンケートを取ると、多くの東大生がレゴブロックを幼少の頃にやっていたこと、レゴブロックの本格的なクラブが東大にあることからも、レゴブロックは頭を鍛える貴重な遊びと言えるのです。
 ところで、問題解決の為には、問題が何であり何処であるかを正確に判断できなければなりません。
つまり、現状を正しく理解する分析能力が要求されるのです。一度、問題の根源が解ってしまえば、後はそれをどのように料理するかになるのです。そして料理の方法も、さまざまなレシピを持っていれば、その状況に合わせて、さまざまにアレンジすることができます。
子ども達に対して、企画力を身に付けさせる為に必要なことは、まずはニュースや新聞を一緒に見ることです。
最新の情報を頭に入れておき、現在どのような状況にあるのかを、絶えず認知しておく習慣が大切なのです。
ただし、TVのニュースや新聞には、裏の情報が解説されていないので、本当のニュースの背景を理解するには、YouTubeへの投稿解説やインターネットへの書き込み情報もチェックする必要があるのです。

②なぜ?何?

子ども達に企画力を、身に付けさせる為には、「なぜ、何?」と質問してあげることが必要です。
 子ども達が自分自身で課題を見つけるには、絶えず「なぜ、何?」と考える姿勢が大切だからなのです。
もしも両親が「なぜ」という質問を子ども達にする習慣があれば、子ども達も「なぜ」と考え、両親に「なぜ」という質問を投げかけることが、当たり前となるのです。ですから「なぜ、何?」と両親から子ども達に質問をする習慣をつけましょう。
 そして子ども達が「なぜ」と自分から自発的に質問できる人間に育てておくことが両親の大切な責任だと言えるのです。
  「なぜ」と自分から発言できる積極性は、生きて行く上で、自分を助けてくれる大きな力になるからなのです。
 両親が学びの方法を子ども達に教え、学びの重大さが解らなければ、子ども達に志が生まれません。
 私は、子ども達に「なぜ勉強なんかしなければならないの?」と聞かれたときに、子ども達を説得できない両親は失格だと考えます。答えはとても簡単だからです。勉強する理由は、「自分が得意で大好きな分野の仕事に就いて、世のため、人のために役立つ人間になる」為だからなのです。
そしてそれが回りまわって「自分のためになるから」、でもあります。つまりは自分のために勉強をするのです。
ここでハッキリ言うべきなのは、勉強は父親や母親のためにするのでもありません。と、子どもにハッキリ納得させることが親として重要なのです。
 もし鳥であれば羽ばたく方法、餌を取る方法、自立する方法を教えなければなりません。羽ばたく方法とは、人間にとっては走ることではないでしょうか。
 子ども達に物心が付き、なぜ、何?どうして?と色々な事に興味を持ち、またその理屈を知ろうという知的好奇心が芽生えて来たならば、とても良い兆しだと思います。
 その時には是非、両親がその理由を抽象的な情報に変換して教えてあげてください。そして子ども達が納得するまで一緒に考えてあげてください。
 それが更なる興味へと発展していく事に繋がるからなのです。

③なるほど

子ども達に企画力を身に付けさせたいのであれば、子ども達が何かに腑に落ち、なるほどと思わず言ってしまうような体験を沢山させてあげてください。
「なるほど」を漢字で書くと「成る程」となります。
「成る」は「実現する」、「できあがる」、「成立する」といった意味を示します。そして「程」は「~の程度」、「~くらいまで」という意味なのです。
これらのことから「成る程」は、当初は「できる限り」といった意味を表しました。
 本来「成る程」は古語であり、一つにはこの「できるだけ」あるいは「なるべく」という趣旨での用い方をされていました。
 狂言の一節に「なるほど念を入れて」という句がありますが、これは「できるだけ心を込めて」という意味合いなのです。
また古代では「ずいぶん」、「なかなか」や、相手の言葉に同意して「いかにも」、「確かに」といった意味での使われ方もありました。
狂言や戯作などでの「なるほど甘うござる」は「ずいぶん甘い」であり、「なるほど致しませふ」は「確かにやりましょう」といった内容を表しました。
 ところが、時代が進むにつれて、「なるほど」が持っていた「できる限り」という意味合いは、次第に「なるべく」や「なるたけ」という言い方に吸収されていきました。そして「なるほど」は「確かに」と相手の発言を肯定する表現に集約されていったのだと考えられます。
 元来の「できる限り」という言い方が、「それ以上のものがない」、あるいは「他には考えられない」という意味を含むため、そこに通じるとして「その通りだ」という意味合いで使われるようになったともされています。
 このように現代では、「なるほど」は、ものごとを確認したり、納得したりしたときの「まさに、それは本当だな」という気持ちを表す副詞となったわけです。
 例えば「なるほど書いてあったとおりだ」、や「なるほどよくできている」といった用法になるのです。
 子ども達が目上の人に、「なるほど」と表現してしまうと失礼になってしまいます。何故ならば「なるほど」は敬語では無いからなのです。もし敬語にするならば、「おっしゃる通りですね」や「まさに、その通りだと思います」などと表現するのが良いので、子ども達にはなるべく、「おっしゃる通りですね」や「まさに、その通りだと思います」と外では言えるように、教えるべきだと考えます。

④構造化

子ども達の企画力を鍛える為には、構造化(ロジックツリー)して考える練習をさせてあげてください。
 構造化とは、問題をツリー(樹木)状に分解・図解して整理し、その原因や解決策を探る方法、問題の根っこから考える手法のことなのです。
「問題の全体を把握でき、1つの問題に対して多くの視点から解決策を探ることができる方法」なのです。
 ロジックツリーを作成することによって、問題の全体が把握でき、より多くの解決策を参加者全体で共有することができるようになるのです。
全体共有が可能になると、それぞれの意見や話し合いのズレも最小限で済みますし、もしある案を実行し、それが失敗に終わったとしても、次の改善策をすぐに決めることが容易になるのです。
 階層性がある対象について、上位から下位にMECE(モレずダブラず)に展開すること。構造化することによって、大規模で複雑な対象を段階的に小さな単位に分解して、理解しやすく取扱いやすくできるのです。
構造化は論点思考、仮説思考を実際に問題解決につなげていくツールとしてとても有効なのです。
 子ども達に構造化の力を付ける為には、日頃から子ども達にロジックツリーを描いて、説明してあげる習慣を付けてください。当たり前のようにロジックツリーの説明を受けて育った子ども達は、知らないうちに自分でもロジックツリーを用いて、他人に説明が出来るようになっている筈だからなのです。
 ロジックツリーを用いた説明や問題の提起は、参加者に対しての圧倒的な説得力を持つので、参加者に納得、賛同して貰える可能性が極めて高くなる筈なのです。

⑤工場見学

子ども達に企画力を付けさせたいのであれば、工場見学に連れて行ってあげましょう。
 工場見学は学校任にしていては大変勿体ないのです。 個人やグループでも見学を受付ける工場が増えていますので、家族でもどんどん申し込みをして参加してみてください。
工場見学でも、たくさん「ワクワクドキドキ」や『好奇心』が子ども達に生まれるからなのです。
 工場見学は、沢山学べて、感動して、美味しく、お土産つきならとてもお得なレジャーにもなります。
なによりも、子ども達が社会の仕組みや大きさを認識できる良い機会だからなのです。
当教室でも、過去には郊外学習としてチョコレート工場やカップルヌードルミュージアムの見学に出掛けて、日頃お菓子屋さんやスーパーでお世話になっている製品がどのように作られるかを見学しました。
 チョコレート工場では、レアキャラクターの入ったチョコレートのお土産やチョコレートに関する絵本まで貰えて楽しくお得な時間を過ごせました。
 また、ビール工場や自動車工場の見学も、その大きさ、速さ、正確さにビックリさせられますが、子ども達が一番喜ぶのは、ジュースやミニカーをお土産に貰えることかもしれません。
 また、カップヌードルミュージアムでは、自分オリジナルのカップヌードルを作ってお土産にして楽しむことが出来ました。
 子ども達に工場見学を体験させるには、親が事前申し込みをしてあげなければ始まりません。
 特に夏休みは予約が殺到して抽選になったりするので、抽選日前からしっかりと準備をする必要があるのです。子ども達の工場見学の体験は掛け替えの無い経験として、将来の目標や仕事に繋がるかもしれませんので、是非ともそんなチャンスを子ども達にプレゼントしてあげてください。

⑥引き算で考える

子ども達に企画力を身に付けさせる為には、足し算だけで考えようとするのでは無く、時には引き算で考えることも教えてあげてください。
 引き算の思考は 「あれかこれか」を選択する消去法で考える方法なのです。
また引き算というのは、肩にかついだり、両手いっぱいに抱えたりしていた荷物を、本当に必要か吟味し、余計なものは手放すことなのです。生きていくのに本当に必要な荷物だけを持って、身軽でいたいと思うようになれる方法なのです。
 そうやって引き算してみると、人は意外と少ないものだけでも生きていけることが分かるのです。
 つまり、知恵を働かせる工夫をすれば、同じモノを幾通りにも使うことができ、必要最低限のモノで充分に生活することが出来るのです。実際にそのような生活を実践している人達のことをミニマリストと呼んてまいます。
 与えられた情報を鵜吞みにしないこと、もっと他にも使い道があるのではないかと考えること。そうすると、自分だけの自分らしい暮らしが生まれ、より自分の環境に合った快適な暮らし方ができるようになります。
用途というのは、自分にとって使いやすければそれでいいのであって、その使い方に正しいも間違いもないと知ることが出来るようになるのです。
 子ども達が引き算で考えられるようになれるようにする為には、モノを無闇に買い与えるのでは無くて、工夫をしてモノを活用することがいかに素晴らしいことなのかを教えてあげてください。
 例えば完全品を買うのでは無く、100円ショップのグッズを組み合わせて、自分なりの活用方法を考える習慣を持てば、お金を掛けずに快適な生活を送れるようになるからなのです。海外旅行に出掛ける際にも、大きなボストンバックを持って出掛けるのでは無く、機内に持ち込める小さな手荷物だけで出掛ければ、荷物受け取りのトラブルからも解放され、移動もスムーズに行えるようになるからなのです。

⑦問題解決出来る人

企画力(注意型発想)「課題を見つけ出せる」
力があれば将来、問題解決出来る人になれます。

 問題解決が上手な人間は、問題が起こる根本的な原因に辿り着くのが上手に出来るので、その原意を如何に早く、円満な方法で解決出来るかを、

集中して対応することが出来るのです。

 原因と結果をしっかりと把握することで、原因に如何に対処し、その結果がどのように改善されるのかと言う最善策をイメージする事が出来るのです。

 解決方法についても、1通りでは無く様々な角度から、その人や状況に応じたパターンの中から選ぶ方法が取れるので、満足な結果に結び付けることが出来るのです。

 子ども達にも、そのように単純解決に留まらずに、ベストな解決策を示すことで、より最適な問題解決の実践方法を体験させてあげてください。

 子ども達が、より良い解決策を導き出そうとするインセンティブにもなるからなのです。

問題解決が出来る人間は、信頼され、頼りにもされますので、自然にリーダーとして活躍出来るようになるからなのです。

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