アドレナリンの放出「データアナリスト」
本日は、子育てを楽しむための「データアナリスト」について、書いて行きたいと思います。
①ビッグデータを絞り込める
データアナリスト(分析型発想)「ビックデーターを絞める」力があれば将来、本物のデータアナリストになれます。
『分析型発想』とは、問題をよく観察し、見つけ出したルールや法則をヒントに考えることなのです。
私の息子は、幼い頃から速読、フラッシュカードやアイトレーニングで、瞬間記憶の練習をして育ちました。またインターネット検索のコツを教えてきたので、インターネットのカオスのような世界から自分だけのこだわりの道具などを調べ上げて見つけることもできるようになりました。
野球場の観客の顔が見える話をしたように、どんなに膨大なデータであろうと、その中から必要なデータを絞り込むことができるようになりました。
大学の野球部では、それらの能力が買われたのか、偵察班として相手チームを分析する役割を担っておりました。
高校時代からもそうでしたが、息子には相手の穴がハッキリと見えるようで、ちょっとした守備位置の移動や、投手の癖などから、相手の弱点を洗い出すことができるようになったのです。
ところで、データアナリストはカオスから本物を見つけ出す、宝探しの冒険隊長のような仕事で、21世紀で最もセクシーな仕事とも称されてあるのです。
ビックデータの時代と言われる現代では、情報だけならば、インターネットを通じて気が遠くなるような情報を集められます。ところが、その大半は役に立たないごみ屑なのかもしれません。
そのカオスのようなごみの中から、宝となる貴重な情報だけを探す仕事は、言い方を変えればごみ収集のリサイクル事業とも似ています。しかしながら、拾い上げられた宝は、貴重な資源として世のため、人のために活用される大事な仕事になるのです。
要らない物をバッタバッタと切り捨てて、必要な情報だけに辿り着くことが、毎日の仕事なのです。
たとえごみ山の裏側や奥深くにあるものでも、必要とあれば絶対に辿り着く、根性と執念をも必要とする仕事なのです。高度経済成長期には、持っていることが重要で、たくさん持っていれば持っているほど豊かだと信じられてきましたが、現代では、持っていることは、無駄にコストがかかる、不利益となってしまっているのです。
②抽象度
子ども達にデータアナリストの能力を鍛えたいのはらば、ビッグデータを絞り込める為には、抽象度の能力を高める必要があります。
抽象度とは、認知科学者の苫米地英人博士の造語のことなのです。
苫米地 英人(とまべち ひでと、1959年9月7日 – )氏は、日本の認知科学者(機能脳科学、計算言語学、認知心理学、分析哲学)。「明治維新という名の洗脳」を始め数々の著作が有り、TV番組では、TOKYO MXのバラいろダンディにコメンテーターとして出演されておられます。
抽象度の能力が高い人間はIQが高い人間のこと、つまりは、沢山の情報を写真記憶して、その中から重要な情報だけを絞りこめる才能のことなのです。
抽象度が高い人は、潜在的に知っている事象の中で、有用な情報だけをキャッチすることができるので、問題を解決する時間を短縮し、無駄に時間をかけることがなくなります。
もし、子ども達が何かを達成したいと考えるのであれば、高い抽象度の能力を身に付けて、有用な情報をいち早くキャッチすることが大切になるのです。
抽象度の高い、低いを、山の頂上と山のふもとに例えてみるとわかりやすいのだと考えます。
抽象度の高い人の思考は、山の頂上からふもとを俯瞰している感じで、多くのことを高い所から広く見渡して理解することができます。
また、ひとつの物事に対して細かな情報を沢山もっていて、それを誰かに何かを説明する時には、とってもシンプルでスマートに説明することができるのです。
子ども達にビッグデータを絞り込めるようにさせるには、先ずは周囲の状況を写真で写すように一瞬で取り込むようにすること、そしてその状況をイメージに転換して記憶に落として行くこと、つまりは写真からイメージ、そしてストーリーへと転換して行くのです。
それらの処理を行いながら、重要なモノには特にフラグを立てて、特別な空間に整理をして行くのです。
その様な作業を頭の中で高速で繰り返して行くと、特別に重要なモノだけを絞り込めるようになるからなのです。
もしも子ども達が知的好奇心から発生する質問を親にして来た際には、親はそね内容を抽象的な情報に変換しながら教えてあげることが大切になると言うことなのです。子ども達の抽象度の能力は確実に成長して行く筈だからなのです。
③ワーキングメモリー
子ども達にデータアナリストの能力を付けさせたいのであれば、ワーキングメモリーを鍛えてあげてください。
ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念なのです。そして作業記憶、作動記憶とも呼ばれています。
現在、ワーキングメモリの構造や脳の関連部位を調べる研究が多数行われており、一般には、前頭皮質、頭頂皮質、前帯状皮質、および大脳基底核の一部がワーキングメモリに関与すると考えられています。
ワーキングメモリの研究は、人間の行動実験や脳損傷事例、イメージング研究、サルによる行動実験やマウスを使った脳部位の切除実験など、幅広い分野の研究成果に基づいて行われています。その研究成果は、自閉症や注意欠陥多動障害(ADHD)への理解を深め、指導方法を改善に導くのに有用であるとされ、人工知能研究にも応用されています。
ワーキングメモリを鍛えるために必要なことは、
①デュアルタスク
デュアルタスクとは、運動と知的作業という2つの異なるタスクを同時に行うことであり、「ながら動作」とも呼ばれています。運動によって脳の体を動かす部分が活性化することに加えて、知的作業によって脳の前頭葉の部分も活性化するため、結果的にワーキングメモリの強化につながるのです。
最も簡単なデュアルタスクの例として、自転車に乗り前日に食べた食事の献立を朝食から順に思い出してみてください。運動をしながら、記憶を呼び起こすという知的作業を同時に行うことになるからです。
ほかにも、散歩をしながらすれ違う車のナンバープレートの足し算を行うなど、デュアルタスクは日常の色々な場面で手軽に取り入れることができます。
②暗算
ワーキングメモリを使う作業の代表例と言えます。
例えば、頭の中で100か6を引き、引いた後の数字から同じく6を引く、という具合に、同じ数字を引き続けてみてください。実際にやってみると結構難しいものだからです。慣れてきたら桁数を増やすなど、徐々に難易度を上げてみてください。
また、ナンプレのような暗算をしながら解いていくパズルもおすすめです。DAIGO松丸兄弟がアプリを開発したみたいなのでやってみるのも面白いかもしれません。
子ども達のワーキングメモリーを鍛えるには、親子一緒になってデュアルタスクや暗算のアプリを楽しんでみてください。特にADHDやアスペルガーと診断された子達にとってもとても効果が出易いので、上手に教えてあげることが大切になります。一旦ハマってしまうと、ビックリする成果にも繋がる筈だからなのです。
③睡眠を十分にとること
上記のトレーニング成果を定着させるにも、十分な睡眠をとることが重要なのです。
必要な睡眠時間には個人差があるものの、7時間から8時間が理想と言われています。
日常生活が忙しいときは、ついつい睡眠をおろそかにしてしまいがちです。しかし、そのせいでワーキングメモリが減って、仕事のパフォーマンスが落ち、さらに睡眠時間が減るという悪循環に陥ってしまう可能性もあるため、忙しい時でも睡眠時間はしっかり確保しましょう。
④ネット検索比較
子ども達にデータアナリストの能力を付けさせる為には、ネット検索の方法を教えてあげてください。
巷では、ネット検索することをググると呼んでいます。それは、グーグル(Google)のサーチエンジンを使って言葉や画像を検索するからグーグル検索するを短縮動詞化してググるとなったのです。転じて、他のサーチエンジンで検索する際でもググると言うことが一般的となってしまいました。
そしてネット検索で教えるべきポイントは、次の2点です。
①検索をする時は、短く~3、4語程度に抑える。
②検索したい単語を左から順番に並べてスペースで区切って入力する。
例えば、「ライブラリ」という単語には、図書館の「ライブラリ」や、会社名や建物名の「ライブラリ」、その他名称の「ライブラリ」があり、あなたが調べたい「ライブラリ」が正しく表示されない可能性があるのです。
その為、調べたい「ライブラリ」の「周辺キーワード」をうまいことひっつけて検索するように工夫することが必要になるのです。
例えば、「ライブラリ WEBフレームワーク 用途」や「ライブラリ WEBフレームワーク 意味」という感じに並べて調べるのがベストでしょう。
「ライブラリ WEBフレームワーク 意味」と調べる場合と「WEBフレームワーク ライブラリ 意味」、「意味 ライブラリ フレームワーク」と調べるのでは検索結果が全て異なります。
一度自分で調べて異なることを確認してみてください。
そして自分が欲しい答えを導き出すコツは、重要なキーワードから順番に並べてみることです。
尚、必ずしも単語である必要はありません。短めの文章になっても構いませんので、様々なキーワードを入力してみて、検索に慣れていくことも重要になります。
また、検索したいキーワードをダブルクォーテーション「”」で囲むことでそのキーワードが「完全一致するWEBサイト」のみを検索することができます。
例えば、「”WEBフレームワーク” 意味」と「WEBフレームワーク 意味」で検索をしてみてください。
WEBサイトには、「タイトル」と「本文」がありますが、タイトルのみで検索をすることができます。
その場合「intitle:」を用いて、「intitle:Ruby」の様に入力をしてみてください。
「”」で検索の精度を上げる 「-」で無駄を省く 「OR」で検索結果を2択に絞ることが出来ます。
こうすることで、タイトルに「Ruby」というキーワードが入ったサイトのみを検索することができるので、「Ruby」に特化したサイトを見つけることができます。
子ども達がネット検索を上手になる為には、親が一緒になって導いてあげることが必要なのです。
子ども達が検索したい答えのど真ん中に到達出来るようになるまでは、様々なアドバイスをしてあげることです。
子ども達が、自分なりのベストな方法を見出して行けるようになる筈だからなのです。効率的な検索方法を身に付けることで、今後の人生の大切な時間をどれだけ節約出来るのかわかりません。今後の世の中はタイムイズマネーでは無く、タイムイズモアザンマネーの時代となって来たからなのです。
⑤記録する
子ども達にデータアナリストの能力を身に付けさせたいのであれば、記録を付ける習慣を身に付けさせてください。
記録を付ける内容は、メモでも日記でも構いません。
もし文字で日記を書くのが苦手ならば、絵日記でも良いですし、天気だけを記録するのでも構いません。
メモや日記に、その日気付いたことを簡単に書き記す習慣はとても大切です。
特に自分が興味を持ち、大好きな事柄に関連する記録を書くことが長続きのコツになるのです。
例えば昆虫が好きならば、昆虫を発見した時の記録や飼育日記や花が好きならば、花を見つけた時の記録やイラスト、押し花帳や栽培日記を書くと良いでしょう。
ダ・ヴィンチマップと同じで、書いているうちに、問題点に気付くようになるので、問題点を見つけるのにも効果的なのです。
また記録しておけば、後で関連する問題が発生したときに、記録を読み返して、関連情報として問題解決にも使えるからなのです。
子ども達に記録を付ける習慣を定着させる為にも、日記帳や記録が出来る専用ノートを買い与えてあげましょう。そして毎日記録出来たかどうかを確認してあげましょう。もしも書く内容を迷っているようならば、ヒントやアドバイスをしてあげましょう。
習慣が定着して来ると、逆に書かないと気持ちが悪くなってしまうので、自然と習慣として定着していける筈だからなのです。
⑥前頭前野
前頭葉とは、ヒトを初めとする霊長類の大脳皮質は大きく発達しており、前頭葉、頭頂葉、側頭葉および後頭葉があります。
前頭葉は、中心溝より前方にある広い領域です。
最前部には前頭前野が、最後部には一次運動野があり、これらの間に、高次運動野があります。
前頭葉の各脳部位が特異的な役割を果たすことにより、認知機能から運動機能まで幅広い脳機能が達成されるのです。
その中でも前頭前野は、ヒトをヒトたらしめ,思考や創造性を担う脳の最高中枢であると考えられています。
前頭前野は、系統発生的にヒトで最もよく発達した脳部位であるとともに、個体発生的には最も遅く成熟する脳部位なのです。一方老化に伴って、最も早く機能低下が起こる部位の一つでもあるのです。
この前頭前野は、ワーキングメモリー、反応抑制、行動の切り替え、プラニング、推論などの認知・実行機能を担っているのです。また、高次な情動・動機づけ機能とそれに基づく意思決定過程も担っているのです。
さらに社会的行動、葛藤の解決や報酬に基づく選択など、多様な機能に関係しているのです。
人間は、他の生き物よりも前頭前野が発達しており、この前頭前野を活用することで、様々な困難をも乗り越えることが可能となり、発明や進化を他の生き物よりも優位に進めることが出来るのです。
子ども達の前頭前野を鍛える為にも、子ども達の前頭前野の活用をさせることを意識して、最も効果的なワーキングメモリーのトレーニング、すなわちデュアルタスク、暗算、質の高い睡眠を心掛けてあげてください。
きっと前頭前野を上手く活用して、どんな困難も乗り越えられる人間に成長する筈だからなのです。
⑦データアナリスト
データアナリスト(分析型発想)「ビックデーターを絞める」力があれば将来、本物のデータアナリストになれます。
膨大なビッグデータから必要なデータを絞り込むのは簡単な事ではありません。
しかしながら、直感力や動体視力を鍛えれば、
満員のスタジアムに居ても、知っている人を見つけ出して確認することが出来てしまうのです。
さらに、選び出した重要なデータ同士を結び付けて、新たな発明を生み出すことにも繋がるのです。
たとえ頭の中の知識が豊富でも、それを絞り込む力や、データ同士を結び付けて発明する力が無ければ意味が無いと言う事なのです。
子ども達には、体験を通じて沢山のモノから重要な要素を絞り込む訓練や、データ同士を結び付ける習慣を付けさせてあげてください。
その様な習慣が、データアナリストの能力を磨くことにも繋がるからなのです。