ノルアドレナリンの放出「謙虚な心」

本日は、子育てを楽しむための「謙虚な心」について、書いて行きたいと思います。

①謙虚になれる

 謙虚な心「謙虚になれる」力があれば将来、好青年と言われるようになれます。
 子ども達を上から目線の人間ではなく、謙虚な人間にしつけしてください。困っている人達や社会の為に、無償で積極的に働ける人間になって欲しいのです。上から目線で命令をしても、人は「面従腹背」で親身になって動いてくれないことが多いからです。
そして、人に対して尽くしたことは、回り回って、自分にも帰ってくるからなのです。人間と言うのは、謙虚になれることがとても大切なのだと考えます。
謙虚になれば、相手も自分の言うことを聴いてくれるし、自分も素直に相手の言っていることを吸収できるようになるからです。
 ところで、嘘を付かないことと同様に、素直で謙虚なことは、とても大事だと感じています。
教室の生徒を教えていても、素直な子どもならば、たとえ最初は勉強ができ出なくても、教えていると直ぐにできるようになりますが、心の曲がった子どもだと、せっかく一生懸命教えても身に就かないことが多いのです。
 それは、生徒達だけでなく、その両親や一般の社会人にもあてはまることなのです。素材が真っすぐならば、加工しやすく、きれいに仕上がるのに、真っすぐでないと、なかなか仕上がらないことがよくあります。
 素直な心は、お手伝いや、丁稚奉公、師匠に弟子入りしたときにも必要です。子ども達が素直に真っすぐ育てば、人生で必要な様々なことを、どんどん吸収して自分のモノにすることができるのです。
さらに子ども達を一流の先生や環境に預けた際にも、最大限の効果を期待できます。 
 子ども達の謙虚な心を育てたいのならば、子ども達に嘘をつかず、本音で謙虚な心で接してあげてください。言い訳を言ったり、屁理屈を言う子ども達の親は、やはり言い訳を言ったり、屁理屈を言う親だからなのです。
 子どもの頃にとって、毎日の生活環境ほど重要なものは無いからなのです。

②見返りを求めない

子ども達を、謙虚な人間に育てたいのならば、見返りを求めないことを教えてあげてください。
見返りに対する考え方は、大きく分けて三つあると考えます。
先ずは、1番悪いのが、他人から良いものを一方的に奪ってしまうテイクアドバンテージの考え方。
次に最も一般的なのが、自分が他人にあげて、他人からもお返しを貰うギブアンドテイクの考え方なのです。
3番目が、敢えて一歩踏み込んで、他人にあげて見返りを求めないギブアンドギブなのですが、これこそが目指して欲しい道なのです。
見返りを求めなくても、皆が幸せになれば自分も幸せになれるという、広い心の持ち方なのです。
見返りを求めない人に共通する特徴は、
①きちんと自分を愛している
しっかりと自分を信じているので、ブレることがありません。精神的な満足を求めているので、物質的な対価にはあまり興味が湧かないのです。
②相手に依存せず、自立している
自立しているので、何事も自分で行動し、その結果が全てなので、与えられると言う受身の気持ちがありません。
③本当の愛を学ぼうとする意志がある
愛こそが価値あるものだと考えるのであり、いくら他人に与えても減ることは無く、むしろ増えて行くことを知っている。
④人に愛され、愛を学んできた
愛しることを経験することで、実際に幸せを感じ、またそれを増やして行こうと考えている。
 子ども達を謙虚に育てて行きたいのであれば、沢山の愛情を子ども達に注いであげてください。
 両親から愛情を受けた子ども達は、幸せを実感して、自分も家族や他人に対して、その愛情を広めたいと考えるようになるからです。それによって、皆が幸せな世界が広がって行くからなのです。

③お手伝い

子ども達に謙虚な心を身に付けさせるには、お手伝いの楽しさを覚えさせることが良いと考えます。子ども達が自ら勉強し、将来を考える姿勢を築くためにも、毎日の生活にお手伝いを取り入れてみてください。
 大人にとっては何気ないお手伝いなのですが、『毎日、繰り返しやる』からプラスの影響も出やすいでしょう。
お手伝いをすることでのメリットは、
①実物に触れることで五感が磨かれる
家事は『視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚』といった五感を使いながら行います。
 小学生の国語の宿題では、音読が出ることが多いのですが、勉強をする上でも五感を使うと、脳の働きが活性化したり記憶が定着しやすくなるのです。
音読の他にも、九九の歌を歌ったり、図形や地図を見たり、生き物と触れ合ったり、社会問題について議論したり、英会話をしたり。五感を使いながら勉強をすると、勉強が楽しくなるというのもメリットの一つだからなのです。
お手伝いは何気ないことですが、毎日五感を使うと考えると、決して侮れないのです。
②自ら段取りを考え、工夫するようになる
家事を行うには、段取りを考える必要があります。
たとえば配膳の場合、配膳のタイミングを考え、テーブルの上を片付けて、布巾で拭きます。それから箸やお茶碗、コップなどをそれぞれ並べ、大皿を中央におくといった段取り通りにやるのが家事というものだからなのです。
毎日お手伝いをしていると、次第にどうやったら早くできるか、やりやすくなるか、楽にできるかなどの効率も考え始めることでしょう。キッチンカウンターにお皿や茶碗を用意しておく、お盆を使うなど、工夫をするようになります。
段取りを考えたり、効率を考え工夫することは、勉強をする上でも重要です。こういった経験を家事でしておくと、勉強をするときにも応用しやすくなるのです。
③責任を持つことで自主性がつく
お手伝いを任せれば、『自分の仕事』として責任を持つようになります。自分がやらなければ家族が困るので、自主的にやるようになるでしょう。
 たとえば、洗濯物を畳んでいただけなのが、畳みやすい干し方を考える、畳みやすい場所を考えるなど、断片的ではなく流れとして考えるようにもなります。
このように自ら考える自主性も、勉強をしたり、将来を考える上ではプラスになります。
④社会の一員として働く意識が持てる
お手伝いをすると、家族のためになります。
『家族の一員として働く意識』を持つことは、やがて社会に出て『社会のために働く意識』を保つための架け橋となり、社会勉強とも言えるのです。
大人になって仕事・結婚・子育てをする際にも、友人関係や趣味においても、『誰かのために動く』という意識はとても重要なのです。
『誰かのため』を考えることで、仕事でも意義が見出せ、良好な人間関係を築けるようになり、人生が豊かになるでしょう。
料理のお手伝いであれば、サラダの葉っぱをちぎる、ボールの中身を混ぜる、ラップでおにぎりを丸めるなど、遊びの延長として手を使ってできる作業もオススメです。大人も子ども達も無理をせず、一緒に料理する楽しさをお互いに感じることが大切なのです。小学生以上になったら、子ども達がメインで料理をし、母親が手伝うという形にしてみるのもよいかもしれません。卵焼き、カレー、餃子、お好み焼き、ポテトサラダ、ハンバーグなど、子どもがメインで作れそうなメニューを考えてみましょう。 
 子ども達の謙虚な心を育てる為にも、生活にお手伝いを取り入れましょう。先ずは両親が、テキパキと効率的に仕事をしたり、助け合って仕事を分担する姿勢を子ども達に見せて行きましょう。
そこに子ども達も加われば、きっと素晴らしい家族になる筈だからなのです。

④断捨離

子ども達の謙虚な心を育てたいのならば、「断捨離」についても教えてあげましょう。
「断捨離」とは、不要な物を「断ち」「捨て」、物への執着から「離れる」ことにより、「もったいない」という固定観念に凝り固まってしまった心を開放し、身軽で快適な生活と人生を手に入れようとする思想なのです。ヨーガの行法が元になっているため、単なる片付けとは異なるものとされています。それぞれの文字には、ヨーガの行法(ぎょうほう)である断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)に対応し、
断:入ってくる不要な物を断つ。
捨:家にずっとある不要な物を捨てる。
離:物への執着から離れる。
という意味があります。
 人は物を食べると、必要な栄養分を吸収し、有害物質や必要以上の物質を排出して、生命活動を維持して行くように、日常生活で使用するモノについても、本当に必要なモノだけを維持して、それ以外は思い切って整理する考え方になるのです。
 もったいない、と言う考え方は日本人の素晴らしい考え方なのですが、もったいないからこそ、自分からは手放して、有効に活用するべきなのです。
 メルカリなどのフリーマーケットやヤフーオークション等で次の保有者が見つかれば、皆がハッピーになれるのです。
 子ども達の謙虚な心を保つ為にも、自分の生活環境が、余計なモノが無く、綺麗に整頓されていれは、心もスッキリと整う筈なのです。
 それには、両親が家の中の不要物を断捨離して、整った環境にしなければなりません。
 家の中が整っていれば、子ども達も自然に断捨離をする習慣を身に付けられる筈だからなのです。

⑤掃除

子ども達の謙虚な心を育てたいのであれば、そうじをする習慣を教えてあげましょう。
そうじは精神修行でもあり、そうじを通じて、清らかで清潔な心が保たれるのです。
日本の様に、学校で校内の掃除を児童が行なう国は、世界的に見ても珍しいそうです。
もし完璧な清掃を求めるならば、プロに任せた方が確かに良いのでしょうが、清掃活動の教育的効果は大きく、日本の小学校では教育活動の一環としてもしっかりと定着しています。
 新学習 指導要領では、「日常の生活や学習への適応及び健康安全」において「勤労観」を養う 観点から「 清掃などの当番活動等の役割と働くことの意義の理解」が加わりました。 学校生活において行われている清掃などの当番活動について、改めて重点が置かれたのです。
一見面倒な掃除ですが、掃除をすることにより、子ども達にとっても次のような利点があります。
①無くし物、忘れ物が減る
掃除をすると、不要な物が少なくなり、物を見つけやすくなるため無くし物や忘れ物が少なくなります。学校に持っていくべき物が見つからず、いつまでも探して遅刻をすることもなくなります。
②公共心が身につく
汚れは、自然と取れるものではないとわかれば、掃除をする人の事を考え、できるだけ汚さないようになります。また、自分が汚してしまったとしたら、自分できれいにするようになり「自分のことは自分でやる」といった自立心を養うことができます。
今の日本では、周囲に迷惑をかけている人がいてもその事をなかなか指摘できない風潮があるため、公共心を自然と身につける事が難しくなっています。「家庭」を一つの社会と考えることで、家の掃除から公共心を学ばせてください。
③あらゆることを確実に、速くできるようになる
身の回りの掃除をすることによって、心が落ち着き作業のミスが少なくなるため、作業効率が格段にあがります。集中力が身につき、成績アップも見込めるのです。
④責任感が養われる
家事の一つである掃除を体験させることによって、家事の大切さを実感し、さらに自分は家庭の一員であるということを自覚させ、責任感を育みます。
子ども達は、自分も家族の一員であることがわかれば、他の手伝いもすすんでできるようになります。
 子ども達が小さい頃から、掃除は分担制にして、担当と責任を与えてみてください。
動機づけのためには、最初は、お風呂掃除1回100円など、ゲーム感覚でお小遣い制にしてみてもいいでしょう。
また、大掃除のあとも、日常的に掃除をするように声をかけてみましょう。
そして、それを習慣化させましょう。そのためにはまず、小さな事から習慣化させる事が重要なのです。 
 子ども達の謙虚な心を育てる為にも、日頃から両親が積極的にそうじをして、家の中を綺麗にすることが当たり前の環境で生活をしてください。
 子ども達も自然に、綺麗な環境を好み、そうじをすることが当たり前になって行く筈だからです。

⑥ボランティア活動

子ども達の謙虚な心を育てたいのならば、積極的にボランティア活動に参加させてみてください。
ボランティア体験で、自信と明るさを手にし、また
ボランティア活動を行ったことで、自分の道が開けた時には、「青空のようにまっ青」な景色が目の前に開けるのだそうです。
 ボランティア活動に参加するメリットは、
①人間関係が広がる
年齢や立場を超えた人間関係を経験することで、学校や普段の生活とは、全く違ったコミュニケーションの幅が広がります。
②周りの人から感謝される
ハッキリと人の為になることで成果を出せるので、
助けられた人々からの感謝が直接返ってきます。人々から喜んで貰えると、そのエネルギーが次への活力に繋がるのです。
③さまざまな経験ができる
日常生活では絶対に体験出来無いことを体験出来るので、新たにさまざまなモノの見方や考え方を学ぶことに繋がり、それが今後の人生に役立つのです。
④入学試験で有利になる
結果的になるのですが、ボランティアの経験や積極的に活動する姿勢が、推薦入試等で評価される可能性が高いのです。
⑤体験談をSNSやブログで活かせる
経験を文章や動画等でコンテンツ化することで、
それらを型として外部にアピールする為の材料や切っ掛けとすることが出来ます。
仲間を増やしたり、次なる目標の可能性を広げてくれるのです。
⑥履歴書やプロフィールに書ける
就職する際や経歴を説明する際にも、自分のアイデンティティとなり、周りの人々にアピールすることが出来ます。
 子ども達の謙虚な心を育てる為には、地元地域の自治会等のボランティア活動に、家族ぐるみで参加して、人の為に奉仕する経験をさせてあげましょう。
 人の為に尽くせる姿勢が、人間を大きくし、やがてはプラスになって自分に戻って来る筈だからなのです。

⑦好青年と言われる人

謙虚な心「謙虚になれる」力があれば将来、好青年と言われるようになれます。

 勉強でもスポーツでも謙虚な子ども達の伸びしろは大きく、反対に頑固で我流を押し通す子ども達の伸びしろは、総じて小さいのです。

 謙虚な子ども達の多くは、両親も謙虚な場合が多く、アドバイスを真剣に聞き入れて改善に繋げて行こうとする意思が強いのです。

 つまりは人生を、ポジティブに生きているのです。そんな姿を見て人々は、素直な子ども、好青年(女性も含まれます)と形容し、声を掛けてくれるのです。

 ですから、好青年と言われたらば、最大の褒め言葉として有り難く頂戴して欲しいのです。

また、両親は子ども達が好青年と呼ばれる様に、育ててあげて欲しいのです。

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