10月4日、ノルアドレナリンの放出「美しい日本語」
本日は、子育てを楽しむための「美しい日本語」について、書いて行きたいと思います。
①敬語で論理的に話せる
美しい日本語「敬語で論理的かつ粋に話せる」力があれば将来、信頼される人になれます。
日本語は、世界でも有数の「豊かな表現力」をもつ言葉だといわれています。
それは日本語には、ひとつひとつの言葉に深い意味があり、心地良い音があり、字は象形文字となっており、美しい形があるからなのです。
漢字、ひらがな、カタカナを交えて複雑で奥深いニュアンスを表現出来る言語だからなのです。
たとえば、次のような言い換えができるのが、日本語の豊かさなのです。
感動する→「琴線に触れる」、怒る→「気色ばむ」、雪が降りそう→「雪催い」、浮気心→「花心」これらには、日本語の美しさと「妙味」が感じられます。
私は息子に対しては、日常会話訓練で常に正しい日本語を話させるよう、注意してきました。
まずは目上の人に正しい敬語を使えることが大切なのです。そして「マジ」「うぜえ」などと言った汚い言葉を使わないこと、人をバカにするような言葉を使わないこと、正しい文法、5W1Hで論理的に話をすることも大切にしてきました。
結果として、生徒達は社会に出ても正しい日本語を使えるようになっておりますし、運動部出身のこともあり、目上の方には敬語で上手に持ち上げて、素直な返答ができるようになっております。
その結果、どこの有名企業に商談に行っても、受けがとても良く、有名企業からの受注も順調に増える人間に育っています。
私は教室の子ども達に対しても、正しく論理的な日本語で会話をすることを教えてきました。
正しい敬語で話さなければ、もちろん叱りますし、汚い言葉を話すことは許しませんでした。
そして最近の小学生の言葉が汚くなっている傾向に対しては、とても不快に感じています。
その原因は、父親の教育が悪いからだと私は考えます。
汚い言葉を平気で使う子ども達は、自宅でも汚い言葉を使っているはずだからなのです。
もし家で子ども達が汚い言葉を使ったならば、厳しく指導するのが両親の責任なのだと私は考えます。そして一番の心配は、言葉が汚いと、その子どもの将来までが台無しになってしまうことなのです。
汚い言葉を使う子ども達を見て、誰も育ちが良い人間だとは思いませんし、自宅でまともな教育をされて来たとも思いませんし、国語ができるとも思えません。
それどころか、とてもレベルが低い家庭の育ちだと判断してしまう危険性が高いのです。
実際に、それでほとんど合っているのではないのでしょうか。
言葉が汚い子ども達を見ると、日本人として認めたくない気持ちがおこるのは、私だけでしょうか。
ところで、人に信頼されるにはやはり美しい言葉使いがとても大切です。
少なくとも訛りの少ない東京圏で生活をしていると、基本的にはその人の言葉使いで人格も性格も教養もわかってしまう気がします。
言い方を変えれば、使う日本語にその家庭の全てが表れてしまうのです。
ですから、子ども達に美しい日本語を教育することは、とても大事なことだと感じており、それは特にお父さんの大きな責任だと考えます。
美しい日本語にこそ、魂が宿り、人の言うことを正しく理解し、また人に真意を説明することができるからのです。
反対に、もし美しい日本語が使えなければ、人に真意が伝えられず、人からの信頼を得ることもできません。ですから信頼される為にはまずは、美しい日本語を使えなくてはなりません。
古文漢文や暗唱文集や百人一首などで、正しく美しい日本語や古い日本語に触れることは子ども達にとってもとても大切な教育なのです。
美しい日本語の会話、暗唱、日頃の親子会話から美しい日本語を話すことがとても大切です。
論理的な会話、「何故、何、」そしてことわざや名句を引用した会話ができるようになれば、なお理想です。
子ども達の責任感を高めたいと考えるなら、美しい日本語を家庭で使い、美しい日本語が話せるように子ども達を育ててあげてください。
日本語には、受け継ぐべき美しい魂が宿っているからなのです。
②ロジカル
子ども達は、論理的(ロジカル)に話をすることが苦手です。どうしても自分の考えを思い付くままに順番に話をしようとしてしまいます。
頭の中で、話の全体をまとめて整理することが出来るようになって初めてロジカルな会話が出来るようになるのです。
①話をまとめるには、頭の中で今までの話を覚えて置かなければなりません。これがワーキングメモリーと言われるものです。
②次に覚えて置いた話を言葉のパーツごとに分解して行きます。引き出しごとに整理するような作業になります。
③次にパーツを組み立てて行きます。
例えば5W1Hを使って、いつ、何処で、誰が、何を、何故、どのようにしたかの様にして並べ替えて組み立てます。
④そして最後に自分の1番言いたいことをまとめとして、1番最初か最後に加えて全体をまとめるのです。 ⑤実際に話しをするとき大切なのは①順番、②内容、③ノイズの3つに注意することです。①は相手が理解しやすい順で話すということ。②は、相手にとっての結論と要点を意識して話すこと。③そして感情が前に出すぎないように抑制して話すことです。
この3つのことを心がけると、時間短縮して効率よく内容を伝えられるため、仕事をスムーズに進めることができます。もうひとつは、やりとりに時間をかけなくても、わかってもらえて相手が楽になります。相手から信頼され、信頼関係を築くことが出来るようになるのです。
このように上手に、ロジカルに話しがまとめられるようになるには、普段から年上の人や大人達と話す機会を増やすことが大切になります。
ロジカルシンキングの土台は、普段の会話から主語と述語の入ったセリフを心がけることも大切なのです。そして子ども達が自然と自分で考えられるようになるためには、決して頭ごなしに叱らずに「今日は学校で何が あったの?」のように考えて内容を説明する機会を沢山与えてあげることが重要になるのです。
子ども達の責任感を高めてあげたいと考えるのならば、子ども達がロジカルな会話が出来るように育ててあげてください。
それには先ずは、両親が家庭内でロジカルな話し方をすることを習慣にしてみてください。
子ども達がお菓子の袋を「開けて!」と言ったら自分の口を大きく開けてみてください。
「お菓子の袋を開けてください」と正しく言える迄は、何度でも自分の口を大きく開けて見せるのです。お菓子が食べたい子ども達は、お菓子が食べたいので、必ず「お菓子の袋を開けてください」と言い直せるようになるからなのです。
③言霊
子ども達に美しい日本語を使わせる為には、言霊(ことだま)を教えてあげてください。
言霊とは、古代日本で、言葉に宿っていると信じられていた不思議な力のことです。
言霊は、発した言葉が音としてだけではなく、その言葉が魂をもち、その言葉のきっかけで現実に何かしらの影響を与えるという物なのです。
この言霊というのは、日本では古代から信じられており、現代においても言葉に呪術的要素を認める言霊の思想は残っています。
しかしながら、現実に言葉が体などに与える影響というのはとても大きいのです。
言霊は、自分にかけられた言葉であったり、逆に自分が発した言葉だったりが持つ意味であり、その言葉自体に良い・悪いとを決めつけることはできません。
良い言葉を使えば、自分自身を奮い立たせる力となり、誰かを救う言葉になったりとプラスに作用する一方で、悪い言葉を使えば自身の可能性を閉ざしてしまったり、いらぬ恨みを買ったりするといった、表裏一体のものなのです。
誰かを苦しめようとマイナスの言葉で攻撃していたつもりが、気付いたらその言霊が全て自分に跳ね返って来て、ダメージを受けてしまうことも少なくありません。
言霊のメリットは、
①人間関係が円滑になる
悩み事を相談した時などに、「大変だね」「これから良くなるよ」といったポジティブな言霊を使う方が、落ち込んでいる人の心には深く沁み渡ることがあり、結果人間関係がより良くなるということが多々あります。
また単純に人を褒めたり、受け入れたりといった言霊を意識することで、円滑な人間関係を築くことが出来ます。
②自分のことを好きになっていく
一般的には、自分のことが好きではない人が意外に多いそうです。
自分が一番頑張っている事を自分が一番知っているのに、ネガティブな言葉ばかりを投げかけてしまうと、それは言霊となってあなたの心を縛ってしまいます。
たとえ他の誰からも認められなくとも、あなただけは自分を信じ、自分を認めて、自分自身に優しい言葉をかけてあげましょう。自分自身が1番の理解者であるのと同時に、1番の支援者でもあるからなのです。
そして自分のしてきたこと、頑張って来た事を認めてあげることで、もっともっと自分のことが好きになれるからなのです。
③良い言葉は良い物を引き寄せる
良い言葉は、周りの人々をも、心地良く、幸せな気持ちにさせるものなのです。
その心地良さを求めて、皆が集まって来る様になります。プラスのエネルギーが沢山集まり、その相乗効果が更にポジティブになれるのです。
あなたのエネルギーが磁石のように、皆のエネルギーを吸い寄せて行くのです。
エネルギーは、他人に与えたからと言って、無くなったり、損をするものでもありません。
むしろ、皆が集まってどんどん増えて行くものなのです。
子ども達に美しい日本語を身に付けさせてあげたいのならば、毎日話す言葉に魂を込めて、子ども達と会話をするように心掛けてください。
決してネガティブな言葉や汚い言葉は使わないで、いつも笑顔でポジティブな言葉で接してあげてください。
④親子対話
子ども達が、美しい日本語を話せるようになるには、毎日の家庭での親子対話が必要です。
子ども達は、親子対話を通じてコミニュケーションの方法を習得すると同時に、ストレスを和らげたり、頭の使い方も覚えて行くのです。
親子対話のメリットは、
①コミュニケーション
親子対話を通して、相手の話を上手に聞いて、自分の意見を言うことのスキルを身に付けることが出来るようになります。
たとえ自己主張の強い子どもであったとしても、対話の訓練によって、自分だけ話さずに相手の話を聞くことの大切さを覚えるようになるでしょう。
これは一種のソーシャルスキルトレーニングになるのです。ソーシャルスキルを身に付ければ、周りの人とのコミュニケーションがとりやすくなり、結果的に社会でも生きやすくなるでしょう。
②ストレスの緩和
子ども達が深刻な悩みを抱えた時も、親子対話を通して、子ども達が親に悩みを打ち明け、親が真剣にその話を聞ければ、問題はほぼ解決し、ストレスが緩和され、心の平常を取り戻すことが出来るのです。間違っても自殺等と言う事態にまでは追い込まれないでしょう。
親子対話を通じて、お互いの思いを言葉にして伝え合うことで、ストレスが解消され、精神が安定するだけでは無く、困難に負けない、立ち直る力も身につけることにもなるはずです。
③頭の使い方
教室の卒業生のご家庭の中でも、子育てに成功したご家庭では、毎日のニュースの内容を家庭内で話し合う習慣を実践されています。
例えば、テレビでニュースを見ながら、親が「私はこの報道についてこう思うけれど、どう思う?」と子ども達に質問してあげるのです。すると子ども達は「僕は違う意見かな、なぜなら……」と答えられるようになって行きます。こうした毎日の対話の中で、人の意見を自分の中に取り入れつつ、一つのテーマについて深く考える力、つまり思考力を身につける練習になるのです。最初は上手に自分の意見をまとめて発言出来ないと思いますが、両親が上手にコーチングすることで、少しずつ論理的に発言することが出来るようになって行きます。最終的には、5W1Hをしっかりと意識して、自分の意見を短くわかりやすく発言出来るようになるのです。
学校の勉強も、問題意識を持ち、自分の持っている知識を組み合わせてその問題に向かうことの繰り返しなので、この親子対話で身につけた思考力が役立つのではないでしょうか。
子ども達が美しい日本語を話せる様になる為には、毎日の親子対話が必要になります。
親子対話の中では、美しい日本語が話せる様に、両親がその見本を見せながら、子ども達の言葉遣いや話し方をその都度コーチングしてあげることで、美しい日本語を操れるようになれる筈なのです。
⑤言葉使い
子ども達に、美しい日本語を話させる為には、正しい日本語の言葉遣いや敬語の使い方を教えてあげてください。
正しい言葉遣いは、一朝一夕では身につきません。毎日の生活の中で、先ずは親が見本となって正しい言葉遣いの見本をみせ続けることが必要になるのです。
もし子ども達が、誤った言葉遣いをしたならば、その都度指摘し直してあげて、正しい日本語が話せるようになるまで、しっかりと教育をしてあげてください。
最近では歳上の人を敬い、正しい敬語が使われなくなってきており、若い人達の言葉が乱れて来ています。だからといって、自分の子ども達をほってらかしにしてはなりません。
敬語とは、聞き手や話題の中の人物に敬意をあらわす言葉なのです。
日本語では、立場によって言葉を使い分けます。
そして敬語には、尊敬語・謙譲語・丁寧語の3種類があります。相手に対して尊敬の気持ちや丁寧な気持ちをあらわすことができます。
目上の人と話す際には、特に敬語を使うことが重要となってきます。
また、人間として言ってはいけないことを、軽々しく口にするように育ててはなりません。
子ども達が言ってはいけないことは、同時に両親が子どもに言ってはいけないことでもあります。
子ども達は、親の発言を真似することから言葉を覚えるのです。
具体的な例をあげると、「女の子なんだから」「遊んでるん場合じゃない」「未だ子どもなんだから」「失敗するんじゃない」「〇〇してはいけない」「子どもはやってはいけません」「あの子と遊んではいけません」「歳上なんだから」「未だ体が小さいのだから」「黙って言うことを聞きなさい」「泣くんじゃない」「おまえなんか産まれ無ければよかった」等は決して口に出すべき言葉ではありません。
子ども達に美しい日本語を話して欲しいと考えるならば、正しい言葉遣いや敬語を自然に話せる環境に心掛けて、毎日ポジティブな会話を行う習慣をつけてください。美しい言葉が魂を綺麗に磨いてくれるに違いありません。
⑥信頼される人
美しい日本語「敬語で論理的かつ粋に話せる」力があれば将来、信頼される人になれます。
人の話し方には、その人の人格が投影されます。敬語で話せば、その人の常識とマナー、論理的に話せば、その人の頭の良さが、粋に話せば、その人の人間的な豊かさが相手に伝わり、話しを聴いた人は、自然にその人を信頼出来る人間だと認識するようになります。
ですから子ども達には、美しい日本語で会話が出来るように教えてあげてください。
その為には両親が見本を見せて、家庭内でも必ず美しい日本語を話す習慣を付けなければなりません。
美しい日本語で会話することで、ポジティブで明るい毎日が送れるようになります。
汚い言葉は、全てをネガティブにしてしまうので決して使ってはなりません。
学校で友達が汚い言葉を使うのを面白がって真似してみても、何もメリットは無く、デメリットしか無いからなのです。
また、汚い言葉を使う人を友達に選んでもいけないのです。汚い言葉を使う人は心も汚れてしまうからなのです。
もし子ども達が面白がって汚い言葉を使ったならば、その場で厳しく注意をするのが親の役目なのです。親が一緒になって汚い言葉を使うようでは愚の骨頂と言わざるを得ません。
美しい日本を皆んなで使いましょう。
