ノルアドレナリンの放出「親の背中を見せる」

本日は、子育てを楽しむための「親の背中を見せる」について、書いて行きたいと思います。

①嘘を付かない

嘘を付かない「人に意地悪をしない」力があれば将来、心豊かな人になれます。
 私は子ども達に対して、絶対に嘘をつかない人間になれという、気迫を示して育ててきました。
両親達も、子ども達を絶対に正直になり、嘘はつかない人間に育ててあげてください。それこそが、日本人の長所であり、民族の誇りだからなのです。
 現実には嘘をつく子ども達も大勢いますし、いたずら心や必要悪でつい嘘をつくこともあるとは思いますが、それだからこそ厳しく教育、対処しなければならないのです。
 私も小学生に入学するかしないかの、まだ素直な時期の子ども達に平気で嘘をつかれたときには、本当に悲しく感じますし、その両親に対しても、いったいどういう教育と躾をしているのか、激しい怒りが沸いてしまいます。
だからこそ嘘をついたときの罰やお説教は、もっと厳しく対処して、教育して行くべきなのです。
 ところで、「嘘つきは泥棒の始まり」と言うように、嘘をつく人、ズルをする人間は信用されません。
 一度嘘をつくことを覚えてしまった子ども達は、いつも嘘をつこうとします。ですから両親は厳しく叱らなければなりません。これは一回限りのことなのではなく、生きて行くうえでの姿勢、習慣に関わることだからなのです。子ども達は、嘘が許されるとわかった瞬間に、こんなに楽な方法があるのならば、一生そちらの方向で楽をして生きようという誘惑に駆られてしまいます。ですから一回たりとて、絶対に許してはいけません。
 もしもそのときに直しておかなければ、一生嘘つきの人生を歩むことになるからです。そんなときにこそ、厳しいお仕置きをするのが、父親の役目なねです。また「ごめんなさい」で許してもらおうとするのも甘い話です。「御免で済んだら、警察はいらない」と、私は子ども達に、口を酸っぱくしていつも教えております。反省して、もう二度と繰り返さない姿勢が必要なのです。私の息子が嘘をつかない人間に育った理由は、生まれ持ってそういう性格であり、家庭での躾の影響もあったとは思いますが、もう一つの大きな理由は、私立小学校育ちだからなのだと考えます。
 私立の豊かな環境で育つと、他人に意地悪をしたり、悪い言葉使いをしたり、嘘をついたりする人が、周りにほとんど居ませんでした。金持ち喧嘩せずとも言われますが、環境の大切さを改めて、思いさせられます。 
 子ども達の信頼性を高めてあげたいと考えるのならば、先ずは両親が見本を見せて、いつも背中で進むべき方向を示すべきなのです。
 子ども達は、そんな親の背中を見ることで、自然に子ども達は真っ直ぐに育って行く筈だからなのです。

②悪口を言わない

一流な人の共通点は、人の悪口を絶対に言わないことです。子ども達にも、人の悪口を言わない人間に育てて行きましょう。
 悪口やネガティブな言葉は、他人だけでは無く自分自身の脳にもネガティブなメッセージを伝えてしまいます。
 人は自分が辛いときには、ついつい愚痴をこぼしそうになりますが自戒を込めて、自分が口にする言葉の中に、「やさしさ」や「思いやり」が込められているかを確認するようにしましょう。
 嫌なことがあったとき、愚痴をこぼしたくなるとき、そんなときこそ愛情を口に出して話しかけるようにして行きましょう。
 そうすれば、相手に思いやりが伝わるばかりか、自分の品格も磨かれて、前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。
 人の悪口を言えば言うほど、自己嫌悪に陥ることになります。そして悪口を声に出して言えば、自分自身を非難していると、自分の脳がとらえてしまうのです。
 ところで、「嘘つきは泥棒の始まり」と言われていますが、子ども達を嘘をつかない(つけない)子どもに育てようとするより、嘘をつこうとしたときに「うしろめたさ」や「罪悪感」を感じて、嘘をつかない勇気を持てる子ども達に育ててあげてください。そのためには、両親自身が自分の気持ちをごまかしたりせずに、嘘のない誠実な態度を見せることが必要なのです。
子ども達は、よく大人を観察しているので、見本になるような行動を心掛けなければなりません。
 嘘をつくことは簡単にできますが、自分にも他人にも嘘をつかない人生の方がシンプルで快適だということを、嘘をつく経験を通して学んでいけるよう、子ども達と関わっていきましょう。
 子ども達の信頼性を高めたいと考えるのならば、
「悪口を言わない子」、「嘘を付かない勇気のある子」に育ててあげてください。

③読書、読み聞かせ

頭の良い子のお家には本が溢れています。
また、両親が読書をする習慣が有るので、子ども達は自然に読書をする習慣が芽生えます。
 母親が忙しく、ひとりで過ごさなければならない時間を上手に読書時間にあてています。
電車で移動する際にも、バックから本を取り出して、静かに黙って読書をすることが出来るのです。  
 小学校高学年になると、国語の長文読解が出来る子、読書感想文が書ける子、また算数の文章題が出来る子と出来ない子ども達の差がハッキリと出て来てしまいます。
 その違いの大きな原因の一つが、読み聞かせの経験なのだと考えます。
 読んで貰った物語を、頭の中で5W1Hに分解して、いつ、何処で、誰が、何を、何故、どのように
したのかを整理して、引き出しの中に綺麗にしまいながら、同時に話して貰ったストーリーを映像化して、頭の中で映画のようにイメージし、上映して行くのです。自分の頭の中に自分専用の映画シアターが完成したならば、さらに4DIMAXの様に、五感全てを駆使して、より現実に違い形でリアルに再現出来るように妄想出来るようになると、理解力が飛躍的に向上出来るのです。
 子ども達の信頼性を高め、創造性を高める為にも、本に囲まれた生活と、幼児期からの読み聞かせの習慣を生活の中に取り入れてみてください。
 子ども達の可能性を高めてあげられる、絶好のチャンスとなるに違いありません。
 リーダーとして人々をまとめ、調整、統制する能力は、まずは他人の発言を正確に聞き取ることから始まります。そのための力をつけるには、幼児期からの読み聞かせが非常に有効なのです。
 短い話や読み聞かせから始めて、少しずつ長い話に持ち込んでみましょう。
それが子ども達の頭の中に、情報を整理する引き出し、すなわち図書館を作り出し、さらにイメージを上映出来るムービーシアターを建設することに繋がって行くからなのです。
 頭の中の素晴らしい図書館とムービーシアターが人生を、きっと実りの多いものにしてくれることでしょう。

④リビング会話

リビングルームは、大切な憩いの場所なのです。
昔から囲炉裏やこたつを囲んで、家族のコミニュケーションの場として機能をして来ましたが、現代の家族に於いては、更に重要な場所になって来ています。それは核家族化と少子化が進んでいるいることと、夫婦共稼ぎの家庭が増えていることが大きな原因のひとつなのです。
 家族でのコミュニケーションの機会が圧倒的に減って来てしまった現代の環境では、いかに上手にコミュニケーションを行えるかが大切になって来ているからなのです。
 コミュニケーションは、時間の長さよりも、その内容がいかに濃いかの方が大切になるのです。
 少ない時間でいかに濃厚なコミニュケーションが取れるかが、現代の家庭では重要になるのです。
 それだけに、家族の会話を大切にする為には、リビングルームの環境こそが重要なのです。
 リビングルームが、テレビの鑑賞ルーム化しないように、ロールスクリーンでテレビを目隠しをしたりして、おしゃべりをしたり、お絵かきしたり、自然と家族が集まってくる、そんな居心地の良い雰囲気作りを心掛けてみてください。
 ソファは、イケヤやニトリ、またフリマで見つけた掘り出し物でも充分なのですが、ちょっと渋い雰囲気が全体を引き締めてくれます。家族の皆んなが向き合えて一つになれる雰囲気こそが大切なのです。
 そして家族内の会話は、レベルの高いディベート形式が理想的な形となります。
例えば、その日にあったニュースに対して、それぞれの考え方を確かな根拠やデータを元に、家族で話し合うことはとても有益になります。
 会話の際には、ディベートの進め方を手本に、5W1Hをハッキリと明確にして、語る習慣を付けることがポイントになります。もし答えが曖昧であれば、いつwhen?どこでwhere?誰が?何をwhat?なぜwhy?どのようにhow?と質問仕返してあげてください。そして意味やロジックや考え方等わからないことがあれば、丁寧に教えてあげることで、子ども達の能力を飛躍的に向上させることが可能になるからなのです。
 ところで、東大生のアンケートを見てもハッキリと言えることは、個室では無く、小さい時からリビングルームで朝勉強をする習慣が、子ども達の学力を高めているということなのです。
 リビングルームのような、ちょっとうるさめの環境で集中出来るようになることが、かえって集中力を高める訓練にもなるので、とても効果的な学習方法だと言えるのです。母親も朝ご飯の仕事をしながら、横目で様子だけ伺えば良いので、一石二鳥の勉強方法なのです。また、子ども達に小学校受験の勉強をさせることで、就職試験を含めて一生使える生活習慣を定着させるのに役に立つことは間違いありません。小学校受検の勉強は、学習習慣の定着にはとても重要な経験となるからなのです。
 子ども達の信頼性を高めてあげたいと考えるのであれば、リビングルームを家族が団欒出来る空間にして、そこで朝勉強をすることを一生の習慣として定着させるようにしてあげてください。

⑤親の威厳

なぜ、父親には威厳が必要なのでしょうか。
それは、両親には役割分担があるからなのてす。
つまりは、父親が屋外および、しつけの厳しさを担当し、母親が屋内および、心のケアの優しさを担当するべきだからなのです。
 そして、しつけを担当する前提条件として、威厳が必要になって来るのです。
父親が威厳を持つ為には、
①父親がしつけを担当し、母親が優しさを担当する役割分担をしっかりと意識する。
最近は、母親がでしゃばり過ぎる家庭が増えており、子どもにとって悪影響を及ぼしていることに、気が付いていない。
②家庭内での決裁者になる
母親が支援に回る方が、バランスの良い家庭が築ける。
③働くうしろ姿を見せる
子ども達が尊敬出来るように、実際に行動してみせる。
④他の誰よりも自分に対して厳しくする
自分に対して厳しくする姿を、行動で示して、自然に習慣化させる。
⑤母親が父親への尊敬の念を表し、父親が威厳を保てるように協力する
 母親の行動こそが、理想的な家庭を築く上での決定打となる。
 そんな父親の姿を目の当たりにする子ども達は、父親の威厳を認めて、父親の言うことは絶対だと言うことを聞けるようになるのです。
 口先ばかりや、暴力的な圧迫に対しては、素直に従うことは無いのです。
 尊敬と信頼関係があるからこそ、威厳が意味を持つようになるのです。
 子ども達の信頼性を高め、しつけを守る素直な子ども達に育てたいのであれば、父親が威厳を持つ家庭を築いて行きましょう。

⑥指切りげんまん

指切りゲンマンは、日本人にとっては絶対に必要な習慣だと言うことを子ども達には教えてください。日本人は、とにかく信頼関係を何よりも大事にする国民なので、約束を守ることをとても重んじる民族だからなのです。
 たとえ口約束だからと言っても、守らなくても大丈夫だと言う、軽い考え方はもってのほかで、約束とは元来命を懸けて行うものだからなのです。
 結婚や交際などの恋愛においてはもちろんのこと、仕事などでも「契約」という名の約束が交わされることが当たり前なのです。それは現代日本でも変わることのない普遍的なものなのです。 
 そして指切りゲンマンは、3つの誓いが合わさったものなのです。古くから約束の厳守を誓うために行われる大衆向けの風習で、簡単に言えば約束をする為の儀式みたいなものなのです。
 それぞれ3つの言葉は、意味を持っています。
①まずは指切りとは、従来、刃物などで本当に指を切るという意味で使われていた言葉なのです。
ただ、約束の誓いとして使う指切りは、小指と小指をフック状に曲げて互いに引っ掛け合い、指を絡め合った状態で上下に振るのが通常であり、「指切拳万、嘘ついたら針千本呑ます」と歌い合うのです。
②拳万(げんまん)とは、拳が数千数万という無数にある状態を意味します。約束で使われる拳万は握り拳で1万回打たれるという意味があります。
そんなに殴られたら命の保証はないのです。
③針千本(はりせんぼん)とは、文字通り針が千本あることを意味します。約束で使われるものも同様で、もし約束を破ったら針を1,000本飲まされるという恐ろしい罰が待っているわけです。
 ふぐ類のハリセンボンではなく、本物の裁縫針を1,000本という意味なのです。
 もし約束を守れなかったときに課される罰を、明確に確認する内容として、おまじないの言葉のように歌にして意思を確認し合うのです。
 日本人にとって約束を守ることは、命よりも大切なことであり、たとえ書面にしなくても一度交わした約束は永遠に続いて行くことを忘れてはならないのです。
 そんな日本で生きて行かなければならない子ども達の信頼性を高めたいと考えるのなら、指切りゲンマンのように、約束したことは最後まで命を賭けてでも実行出来る人間に育ててあげてください。

⑦心豊かな人

嘘を付かない「人に意地悪をしない」力があれば将来、心豊かな人になれます。

 人が隠し事をする背景には必ず悪い魂胆があります。個人情報だからとか、コンプレックスだからと言うのは単なる言い訳に過ぎません。

 反対に、心豊かな人にはやましい隠し事は無く、「人に意地悪をしない」

 人を貶めようと言う悪意が無いので、意地悪や自分がされたく無いことを、決して人にしません。

 ですから、隠し事をする人を信用してはならないのです。その人は人に意地悪をする、人が嫌がることをする人だとも言えてしまうからなのです。

 子ども達を「人に意地悪をしない」人間に育てる為にも、まずは親が「人に意地悪をしない」見本を見せて、隠し事をせずに毎日、オープンな態度で子ども達と接するようにしてあげてください。子ども達は、きっと心豊かな人間へと成長してくれる筈だからなのです。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です