93日、セロトニンの放出「親子三代で受け継ぐ目標」

 本日は、子育てを楽しむための「親子三代で受け継ぐ目標」について、書いて行きたいと思います。

①親子三代で連携出来る

この力があれば将来、親子三代で連携できます。
私は息子に対して、親子三代で受け継ぐ魂を父親の背中を通して伝えて参りました。
残年ながら、息子が生まれた時には、両親の父親は二人とも亡くなっておりましたので、直接会うことも無ければ、話をする機会もありませんでした。
そのような状況で私ができたことは、自分が見てきた父親の背中姿を息子にも背中を見せて伝承することでした。
それは生き方そのものであり、また魂そのもだからなのです。
自分が魂で感じてきたものを、魂で伝えたつもりですが、もっと言葉や態度で伝える良い方法があったのではないかと今は反省をしています。
 ところで、お墓参り、先祖の話、神社参拝を通じて、自分の歴史を確認することは、自分の生れてきた意味や役割を知りアイデンティティを明確にする上で、とても大切なのです。
また、お墓参りをすることで「自分のルーツは何者なのか」、を考えることこそが必要なのです。
 NHKのTV番組「ファミリーヒストリー」を見るたびに、それぞれの家系における素晴らしい歴史を確認する事ができます。
番組を観ながら自分の先祖はいったいどうなのかな?といつも想いを馳せるのです。
 しかしながら、一般的な戦後の日本人にとっては、歴史に関して目を閉ざしてしまい、自分の先祖のことさえも子孫に伝えないことが一般的になってしまったのが現実です。
日本人としてはとても嘆かわしい限りなのです。
 歴史的に大きな偉業を残した家系、商売や事業に成功した家系を見てみると、一代で築き上げた例は少なく、やはり最低でも親子三代の百年ぐらいをかけて、やっと大きな偉業が成し遂げられたように私は感じています。世界の歴史を見ても少なくても百年の単位で捉えねば、大きな事業は簡単に動かせるものではないように感じています。
 反対に何かが弱体化するのにも、同じく百年ぐらいがかかるような気がしており、私が心配しているのは日本人の「大和魂」が百年の年月のうちに弱体化しているのではないかという不安なのです。
 戦後75年以上が過ぎて、第二次世界大戦を体験した人たちは、超高齢になりつつも、まだまだ健在な方々も大勢生存されています。 
しかしながら、誰しもが戦争について「真実を語らない」「子孫に伝えていない」「大和魂を教えていない」というのが私の大きな不満であり、親子三代への継承がなされていないと言う不安に繋がるのです。
 祖父から父親へ伝えていない、そして父親が子どもに伝えていないという現象が続いているのが実態だからなのです。
 私としては、今こそ父親が頑張って、この失われつつある「大和魂」を取り戻し、次の時代に確実に伝承して欲しいと強く願っているのです。

②祖先の話

子ども達には先祖の話をしてあげてください。 
自分はどこの何者で、どのような血筋を引き継いでいるのか、どのような使命を授かっているのか、またどのように社会に役立っていけばよいのかを理解するためには、魂を吹き込む必要があるからなのです。
ですから父親が先祖について語り、どのような状況でその子が生まれてきたのか、先祖がどのようにして生きてきたのか、それらを受けてその子は何をやっていくべきなのか、何を期待されているのかを教える必要があるのです。そのようなことを教えられることも、考えたこともない人間はとても不幸だと思います。
 それは、自分がどこに行くべきかの目標もわからずに、ただ太平洋の大海原をあてもなく漂っているかのごときなのです。
 今自分がいる場所もわからない、どちらの方向へ流されるのかもわからない、この先どうなるのかもわからない。ただ漂い続けているばかりでは、人はとても不安で不幸だからなのです。
 今更、どうしようもなく、自分から進んで何かをするわけでなく、運命に流されて行くばかりになってしまうのです。死にたくはないけど、何かをするわけでもない状況なのです。それがニートでありフリーターなのかもしれません。
 もしも、父親がその子ども達に、魂を吹き込みアイデンティティを与え、先祖のことやその子がやるべきことを教えていれば、何かしらの目標ができた筈だからなのです。
何も考えない子ども達に育ててしまったのは、父親が何も教えていなかったからなのだと私は考えます。
 父親が分からないのなら、実家の祖父母を訪問した際に、先祖の話をして貰いましょう。
また、菩提寺などの和尚さんに、先祖の質問をしてみましょう。仏壇の過去帳を見れば、先祖を辿ることができます。                               
 先祖を調べる(戸籍謄本手数料1通当たり450円程度の実費)戸籍謄本/戸籍抄本は、その種類に関わらず、あなたの戸籍がある本籍地の役所でのみ取得できます。
 戸籍関係証明書の取得方法は、以下の3通りになります。
(1)本人が窓口で直接取得
(2)代理人(親戚・知人)が、窓口で取得(委任状が必要です。)
(3)郵送請求/取り寄せ
その中でも、住所地と本籍地が異なりその本籍地が遠い方や、平日は役所に行く時間がない方は、郵送で本籍地の役所に申請/請求し、取り寄せる方法が大変便利です。
 また、請求する戸籍に入っている本人、又はその配偶者、直系の卑属(子孫)・尊属(先祖)以外の方が請求する場合には、委任状や正当な理由が必要になりますので、注意して下さい。
 この機会に、先祖について調べてみてください。

③家系図調査

戸籍調査をすれば、自分の先祖を100年~150年程度たどってみることが可能になるのです。
もし役所に戦火を逃れ古い戸籍が残っていれば、先祖を200年以上さかのぼることもあり、これだけでビックリという方もたくさんいらっしゃいます。
事実、戸籍調査で230年、7代前のご先祖様が判明したというケ―スもあり、さらに、その家代々に伝わる系図や古文書で江戸時代初期まで先祖をたどることができたというケ―スもあるのです。
1. 戸籍調査で家系を調べる方法
何といっても、まず戸籍で正確にたどって100年~200年さかのぼってみることが基本なのです。
この戸籍調査の資料(系譜や家系図)がなければ他の調査とつながっていきませんので、戸籍で正確にたどって資料をつくることが重要です。前の文章で、戸籍を取り寄せる方法もご紹介しましたので、取り寄せてみることをお勧め致します。
2.文献調査で家系を調べる方法   
 図書館や博物館に眠っている昔の文献、資料を読み解くことで、先祖の業績や歴史が明らかになるかも知れません。また小学校に保管されている名簿や卒業アルバムからも情報の取得が可能です。ファミリーヒストリーでもサポートしている調査会社に有料でお願いすることも可能ですので、是非調べてみてください。
3.現地調査で家系を調べる方法  
 現地のお寺の和尚さん、神社の神主さん、郷土博物館、地元の歴史家に話を直接聞いて確認することが出来ます。
4. 名字をもとに家系を調べる方法  
名字由来ネット  
https://myoji-yurai.net/sp/main.htm
日本の苗字7000傑などのデータからも名字の歴史的な流れを調べることが可能になります。
そこからヒントが出て来るかもしれません。
5. 家紋をもとに家系を調べる方法
 家紋と名字は一族の象徴として扱われていたために、自分のルーツを知る手がかりになると考えられています。特殊な家紋で有れば、貴重な歴史が明らかになるかもしれません。
6.仏壇の過去帳を確認する方法
 仏壇の中には過去帳が納められており、代々の戒名が残されていますので、お寺の和尚に確認して、また戸籍と照らし合わせて、家系図を是非完成させておくと、次の代への継承もスムーズに行くのではないでしょうか。

④初詣

初詣とは、年初に昨年一年間を無事に過ごせた感謝の気持ちと、新年を新たな気持ちで健康で幸せに過ごせるように、自分の意志で氏神様に祈願する風習なのです。
 また自分が日本人であること、日本人に生まれてきて良かったと、つくづく実感する機会であり、数千年も続いて来た伝統的な習慣なのです。
 さて、神宮と言えば、「お伊勢さん」「大神宮さん」と親しく呼ばれる伊勢神宮のことなのです。
もし時間とお金に余裕があるのならば、是非伊勢神宮まで足を伸ばしてみましょう。
 東京からであれば、新幹線で名古屋駅で近鉄に乗り換えて、伊勢市駅が便利です。飛行機を使うならセントレア空港から名鉄で名古屋へ、もしくは船で松阪経由になります。車で行くならば、伊勢湾経由の他に、浜松から渥美半島伊良湖経由、伊勢湾カーフェリーで鳥羽港という方法もあります。
 首都圏に住んでいる人にとっては、初詣なら明治神宮が最も参拝客が多く人気のスポットです。
もし長い行列に並ぶのが嫌いなら、代々木口や参宮橋口から行けば、原宿駅から行くよりも近いのです。
 どこの神社にも裏道や特別な駐車場が必ずあるものです。明治神宮の代々木口から駐車場をつかえば、普段はかなり空いていて便利です。代々木公園駐車場も初詣のピーク時期を除けば空いています。駐車場の位置を把握しておけば、いつでも気軽に参拝できますので、事前準備をしっかりとして出掛けましょう。
 また、明治神宮崇敬会に入会し普通年会費4千円を払えば、春秋大祭に参加でき、明治神宮内の施設が一年中使えるので、清正の井にもフリーパスで通うことが出来るようになります。
http://sukeikai.meijijingu.or.jp/contact/
 伊勢神宮崇敬会も同様で様々な特典が得られます。https://www.jingukaikan.jp/kaiin/
個人年会費3千円を払えば、一般人が入れない領域まで入って特別参拝することが出来るので、入会する価値が大いにあるのです。

⑤五節句

日本には「五節句」といって季節ごとに健康や繁栄を祈念する行事があります。
健康的な日本食にも結びついていて、とても素晴らしい習慣だと感じます。五節句は、
1月7日 人日(じんじつ)「七草がゆ」
3月3日 上巳(じょうし/じょうみ)「桃の節句」
5月5日 端午(たんご)「端午の節句」
7月7日 七夕(たなばた/しちせき)「七夕祭り」
9月9日 重陽(ちょうよう)「菊の節句」となります。 
 五節句には、それぞれ食べるべき食事が付き物になっているので、本番前にその由来を知っていただき、お節句を楽しむとともに、ぜひご家族の健康や子ども達の成長を祈念するきっかけにしてみてください。
「七草がゆ」は、春の七草や餅などを具材とする塩味の粥で、その一年の無病息災を願って1月7日に食べられます。正月の祝膳や祝酒で弱った胃を休める為とも言われます。
「桃の節句」のひな人形には、生まれた子どもがすこやかで優しい女性に育つようにとの親の願いが込められています。ひな人形をその子の形代と考えて、どうぞ災いがふりかかりませんように、また、美しく成長してよい結婚に恵まれ、人生の幸福を得られますようにという、あたたかい思いを込めて飾ります。
ひな祭りのごちそうは、菱餅や菱蒲鉾です。また、お寿司とはまぐりのお吸い物がつきものです。はまぐりは、他のはまぐりのフタとは絶対に合わないところから、女性の貞節を教える意味で使われます。また、お寿司が好まれるのは、ちょうど新鮮な春の魚介類が出回るため、季節感を味わうのによいからです。
 端午の節句は、平安時代以降、菖蒲が「尚武(しょうぶ)」「勝負」に通じることから、男の子がたくましく成長する姿を喜ぶとともに、お子さまの将来の出世を願う行事として定着しました。
端午の節句の食べ物と言えばちまきです。
現在は笹に包まれている「ちまき」ですが、昔は菖蒲の葉でも包まれていたそうです。
「柏餅」を包む柏の葉は、新しい芽が出るまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄を意味するおめでたい食べ物と言われています。
「出世魚(しゅっせうお)」と言われているブリや「勝男」とかけた鰹、「まっすぐに伸びる」特徴と子どもの成長をかけた「たけのこ」も縁起が良い食べ物とされています。
 七夕とは、七月七日の夕方の意味で、なぬかのよと呼んでいたのが転じたといわれています。
七夕行事は、中国に古くから伝わる牽牛・織女星の伝説と、それから発達した乞巧奠の行事に、日本古来の棚機津女の信仰が混ざり合って形成されたものです。棚機津女とは 人里離れた水辺の機屋で、降臨する神に侍る神子で、翌日村人は禊を行ない、神に穢れを持ち去ってもらうと信じられていました。
 中国では、牽牛星は農業の時期を知る目安として、また織女星は養蚕等の仕事を司るという信仰があり、年に一回の出会いが語られ、逢瀬に波立つことがないようにと祈ったものです。この信仰が発達して乞巧奠となりますが、乞巧とは技巧の上達を願うことで、奠は祭りを意味します。
唐の玄宗皇帝のころ盛んに行なわれた行事で、「巧を之に乞えばその願いを得る」と女性は皆裁縫の上達を祈りました。
 七夕の食べ物は、中国から伝わった「索餅(小麦粉と餅粉をこねたものを揚げたお菓子)」を食べていたようですが、形が似ているそうめんを食べるように なったようです。
「そうめん」を天の川に見立てたり、盛り付けで川の流れや、彩のよい寒天やニンジンを星型にしてちりばめるなどして、見た目にすずやかな演出の行事食となっています。
 菊の節句には、邪気を払い長寿を願って、菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わして祝ったりしていました。また前夜、菊に綿をおいて、露を染ませ、身体をぬぐうなどの習慣がありました。
 江戸時代から重陽の節句には栗ごはんを食べる習わしがあり、「栗の節句」とも呼ばれています。

⑥親子三代で連携出来る人

本当に大きなことをしたいと考えるならば、100年単位で計画を立てなければなりません。

100歳以上長生きする人間は限られていますし、その中でも実際にパワーが溢れている時期は50年を越えないかも知れません。そうなると親子三代で連携するのが最も的を得たやり方だと気がつくのです。世界の中で最も100年以上の企業が多いのは日本で3万3076社もあるのです。

世界の創業100年以上の企業の総数、8万66社の41.3%を占めており、2位の米国の1万9497社

をぶっちぎっています。

 私はこの数字は、日本人の親子三代で連携出来る力を示しているのだと考えます。

アルフレッド・チャンドラー氏が「ゴーイング・コンサーン(going concern:継続企業の前提)」という言葉を提唱して、企業は社会と共存し続ける1つの制度でなければならないと主張したように、「継続は力なり」こそが企業にも人間にも求められる姿なのです。

皆さんも子ども達を、親子三代で連携出来る人に育ててあげてください。

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