セロトニンの放出「感謝の気持ち」
本日は、子育てを楽しむための「感謝の気持ち」について、書いて行きたいと思います。
①感謝の気持ちを持てる
この力があれば将来、監督・指導者に恵まれる人になれます。
私の息子は、幼稚園の時に既に甥にくっ付いて学童野球に入部し、浦安リトルシニアから本格的な硬式野球を始め、大学まで素晴らしい監督や指導者に恵まれたことに対して、強い感謝の気持ちを持っています。
子ども達には、人に感謝の気持ちを持てる人間になって欲しいのです。
そして人間は自分ひとりだけで生きているのではなく、生かされているのだということに気付くことも大切なのです。
また、先祖のお墓参りや、神社の参拝をすることがきっかけで、先祖に対する思いや、感謝の気持ちも沸いてきます。
考えてみれば、日本人の八割近くが、初詣、七五三、お祓い、祈願等で、お参りに行くのが神社であり、ほぼ日本人全員が生活に取入れており、言わば信者なのです。そう考えると、神道は日本最大の宗教なのかも知れません。
神社にお参りに行くと、パワーを感じ、誰もが気が締まる思いと、崇高な気持ちになります。もともと神社自体がエネルギーの高い場所に建てられ、その神社を囲む杜の木々が長きに渡り生き抜いて来たエネルギーがあるからなのだと考えます。
ところで、人間はひとりでは生きられません。
そして、生きていくためには周りの様々な人々からの支援を得なければなりません。
また自分が現在存在するのは、先祖からの代々の繋がりがあったからこそなのです。
それらの客観的な状況を理解できれば、自然に感謝の念がこみ上げて来る筈なのです。
そして、それらの気持ちを態度や行動として表すために、日本では様々なしきたりや行事が行われており、伝統文化として受け継がれてきました。
例えば初詣、節分、お雛様、花見、節句、七夕等なのです。
日本の行事には、必ず何らかの意味が隠されておりますので、子ども達にも実際に経験をさせて、この素晴らしい風習を伝えていくことが、日本人である意味を考える為にもとても大切なのです。
②お墓参り
子ども達をお墓参りに連れていくと、思いやりのある子に育ちます。
お墓参りの為の国民の祝日が、春分の日と秋分の日として設定されておりますが、それらの連休はとても混雑するので、あえて1週間ずらしてお墓参りに行くことをお薦め致します。
石材事業者などによる全国石製品協同組合(全石協)が、全国の40代以上の男女2,089人へ行なった「お墓に関するアンケート」を引用させて頂きます。「子どものころ、お墓参りへ行く習慣があったか」と「実家に仏壇があったか」を聞くとともに、回答者へ幸福度を0~100%で尋ねました。
すると、「お墓参りの習慣があった(57%)」という人の幸福度は63%だったのに対し、「お墓参りの習慣がなかった(43%)」という人の幸福度は51%という結果になったそうです。
また「実家に仏壇があった(48%)」という人の幸福度が63.8%となった一方、「実家に仏壇がなかった(52%)」という人の幸福度は52.5%となり、お墓参りの経験や実家に仏壇があった人ほど幸福度が高くなることが分かったそうなのです。
またお墓参りと、「年収」との関連性を調べてみると、「子どものころ、お墓参りへ行っていた人」は、「お墓参りへいく習慣はなかった人」と比べて、相対的に年収が高い傾向が見られだそうです。
同じように、「実家に仏壇があったかどうか」の割合を年収別に比べると、「実家に仏壇がある」と回答した人の年収のほうが高いことが分かったそうなのです。
さらに、「子どものころ、お墓参りへ行っていた人」は「既婚率」が72.8%、「離婚率」が6.9%だったのに対し、「習慣がなかった人」は「既婚率」が60.9%、「離婚率」が9.8%となったそうなのです。
また「実家に仏壇がある人」は「既婚率」が71.3%、「離婚率」が8.0%だったのに対し、「仏壇がない人」は「既婚率」が64.5%、「離婚率」が8.3%という結果になったそうなのです。
まとめ
お墓参りを小さい頃からの習慣にすると
①既婚率が高く、離婚率が低くなる
②生涯年収がしていない人より高い。
③いじめっ子にならない。
④老後に親の介護をしてくれる。
⑤人からモテる。
⑥選挙に出たら当選し易い。
⑦犯罪率が低い
⑧幸福度が高い
人間になれる可能性が高いことからも、お墓参りを習慣とすることをお勧めしたいのです。
③冠婚葬祭
冠婚葬祭(かんこんそうさい)とは、人が生まれてから亡くなり、その後に行われるものまで含めた家族的催し物全般を指す言葉なのです。
具体的には日本古来の重要な四つの儀式、「元服」・「婚礼」・「葬式」・「祖先」の祭祀を示します。
核家族化が進み、冠婚葬祭のセレモニーに参加する機会が少なくなった現代だからこそ、命の大切さ、社会のマナー、親戚との付き合い方を子ども達に教えるのは大切なことなのです。また、自分の家系親戚にはどんな人物が居るのかを知ることは、自分のアイデンティティを高めたり、自信を付けるヒントとなるかも知れません。同じDNAを受け継いでいるのなら、同じ様なことが出来る可能性が有るからなのです。
一族の歴史秘話は、文書化されずに口伝として語り継がれることも多いので、冠婚葬祭を通じて入って来る情報は、そこでしか得られない貴重な情報かもしれません。
NHKのファミリーヒストリーという番組でも、先祖の情報を探す為に親戚からの資料や情報を探ることが、決め手になるケースが多いことがわかります。 親戚と話をすることで思わぬ事実が分かることがあるので、親戚と話をすることが大切なのだと感じます。
祖先のことを知らない人々が意外に多いのですが、音楽関係の人物の祖先を尋ねてみると、音楽関係の人物に辿りついてビックリするのですが、遺伝的な要因は侮れません。また、祖先が何らかの方法で、世の中に貢献して来た偉大な努力を知ることは、人物のエネルギーになることは間違いありません。
古代から受け継がれた伝統儀式や行事を通じて、日本の良さを感じて欲しいものなのです。
新型コロナウィルスの問題が起きたことで、結婚式も地味になり、お葬式も家族葬のような形に縮小されて来ているので、今後はさらに一族が集まるような機会も減ってしまい、貴重な交流の機会が失われてしまうことはとても残念です。
お彼岸やお盆には、是非とも祖先のお墓参りに行き自分が生を授かったことに先祖に感謝し、現在の自分の状況を報告してみましょう。
④入学卒業式
新型コロナウィルス問題で、入学式卒業式にも自粛が必要な時代となってしまいましたが、そんな時代だからこそ、改めて入学式卒業式の大切さを認識して頂きたいと考えます。
子ども達を先生や指導者に感謝することを忘れずに、また感謝の気持ちを素直に伝えられる人間に育ててください。
それが親にも感謝する機会となるからです。
そして、それらを今後の人生にも生かしましょう。 希望に胸を膨らませ、目を輝かせている子ども達ですが、新しい環境に慣れるまでのしばらくは、あちこちでよそ見をしたり、心がざわざわする日が続くことでしょう。そんな時こそ、私達大人が正しい方向へ導くための援助の出番なのです。その為に親がしなければならないことは、小1の壁を越える為にも、
①通学時間に立ち会う努力をする
②勉強等をフォローする時間を増やす
③積極的に子どもとコミニュケーションを取る
ことが必要になります。
自分の子どもは、“今何に興味を抱き、何を発展させたがっているか”?
入学式や卒業式は、魂の呼びかけをする絶好のチャンスでもあるのです。
小学校へ入学して、“何がよかったか?” “慣れない環境で心を傷つけられることはなかったか?“ それをしっかりと見守ってあげて下さい。
新たに小学校に入学する子ども達にとって、小学校はこれまでと勝手がまったく違がうのです。
幼稚園で当たり前だったことが、当たり前でなくなる、そうした環境の変化に戸惑う子ども達も少なくないでしょう。
例えば、先生が男になり年齢が高くなったとか、声掛けが違うとか、友達の顔ぶれや行動が違うとか、いろいろあると思いますが、何よりの変化は、自分の頭で考え、主体的に行動する”ことなのです。また、早稲田大学では、新入生に対して教育の柱に、「たくましい知性」を育み、「しなやかな感性」を養う、という二つの指針を入学式で伝えて、大学4年間が充実出来るようにと配慮しているのです。
一方で卒業式では、旅立つ生徒達にとっての「魂の言葉」を卒業式で届けてあげて欲しいのです。例えば、スティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で贈った言葉
「一番大切なのは、心の声や直感に従う勇気を持つこと。」のように、新たな人生の節目にエネルギーを与えるような「魂の言葉」は、とても貴重な贈り物となる筈だからなのです。
ちなみに、卒業式にやっておくべきことは
①思い出に写真を撮る
②友達と校内全体を1周廻る
③お世話になった先生、親に感謝を伝える
④大切な人に連絡先を聞く
⑤片思い中の相手に告白するか、物を借りておく
後悔だけはしないようにしましょう。
⑤先輩
人生の先輩を通じて学んで欲しいことは、
1.明確な目的・意見・ビジョンを持つこと
自ら『こうありたい』『チームをこうしたい』という思いが大切なのです。
先輩や他の人が話していたからではなく、自身の言葉でしっかりとした意見を理路整然と話せる人材は、新人からも信頼感を得やすいからなのです。
2.メンバーとしての模範を示せること
組織の中で人の先頭に立って物事を行い、模範を示すことができる人材は、誰もが頼りに出来る存在です。誰かに何かを言う場合は、そのことをきちんと自分で有言実行できる人は、新人フォローをする際にも適任です。期限やメンバーとしてのマナーを注意する先輩自身が、正しい行動をできていることは当たり前なのですが、本当に有言実行できる人は存外少ないものなのです。
3.常に明るくて前向きなこと
いつでもポジティブな考え方やふるまいができることも重要です。
言い訳ばかりを溢しているような、ネガティブな人間よりも、どのような状況でも常に前向きに仕事と向き合っている人は、誰もが信頼出来る人なのです。
4.日頃から学習し成長が出来ていること
自分の専門分野はもちろん、専門分野以外の智識も含めてさまざまなことに興味を持ち、日々の仕事からも学びを得ている人は、誰もが尊敬出来る人材です。
成長し続けている先輩は、後輩にも信頼されます。5.誰にでも平等に接せられること
相手の肩書きや立場によって態度を変えることなく、誰にでも平等に接することができることは重要なポイントです。他人のサポートを惜しまない人材は、組織にとっても非常に貴重だからなのです。
いつでも、どういった状況でも態度に裏表のない先輩であれば、後輩も悩みを気軽に相談することができるでしょう。
そして先輩にお礼を言う際には、お礼の言葉「ありがとうございます」「ありがとう」に加えて、メッセージを添えるようにしましょう。
また相手の具体的な行動「○○をして下さって」「○○のおかげで」
という理由も添えましょう。そして、自分がどのようにうれしかったのか? 「難題を解決でき安堵した」「前向きに考えられるようになった」などを具体的に述べる、以上3つのポイントを伝えるようにしましょう。
初めから「ありがとう」を期待して、行動する方はいないのですが、感謝されるとうれしいですし、もっと役に立ちたいと思うものです。
人間関係に置いては、「感謝をきちんと伝える」ことは、とても大切なことだからなのです。
学校生活、クラブや社会活動を通じて、様々な先輩と知り合えることは、人生に置いての貴重な機会で有り、チャンスなのです。これからの人生で、どのような先輩達と巡り会えるのが、楽しみにして生きて行きましょう。
⑥監督、指導者に恵まれる人
感謝する気持ちがあれば将来、監督・指導者に恵まれる人になれます。
最近では監督や指導者を主従関係では無く、平等もしくはそれ以下に扱う失礼な親子が増えてしまっています。
指導して貰えると言う素直な気持ちがあってこそ関係が成立し、初めて自分のモノとして吸収出来るのです。
感謝の気持ちが有れば、監督や指導者もアドバイスに力が入りますし、心から応援したい気持ちになるのです。結果として、素晴らしい監督や指導者に巡り合うことが出来てしまうのです。
子ども達や自分達家族が、幸せに生きる為にも感謝の気持ちを持つ姿を子ども達に背中で見せて育てて行ってください。
