中学校受験での注意事項
最近の生徒達を観ていると、コミュニケーション障害の子どもが増えてしまっていることです。
その原因は母親のコミュニケーション障害なのです。笑顔、ハグ、褒め言葉の無い母親の子どもがコミュニケーション障害になってしまいます。
コミュニケーション障害の最大の特徴は、自分勝手で他人との距離感を適正に保てないことです。 そして、それが中学校受験の際に及ぼす問題点は、国語の長文が読めないことなのです。
文章が頭の中に入らないので、当然ながら登場人物の気持ちにも同調出来ないのです。
算数の文章題でも、問題の意味自体が理解出来ませんし、応用問題では思考がストップしてしまい、取り組みをやめてしまうことが起こるのです。
算数については、基本的な計算問題は大変良く出来ているのですが、上位校では思考力を問う問題が重視される傾向にあり、計算問題の出題そのものが減らされて行く傾向にあります。
今後の受験勉強は、量をこなすのでは無く、考える習慣を付けることが重要です。
例えば朝は溶けなかった問題が頭の中に残っていて、夕方に突然閃いて解けたりする経験が必要になるので、考えさせることに重点を置いて行くことが大切になるのです。
テストでは算数の思考力問題、立体図形問題、応用力問題のところで解く時間が足りずに、出来なかった生徒が増えて来ています。
問題が結構あったのだと考えます。
応用問題をじっくり自分の頭で考えて解くことが出来るようにしていきましょう。
国語については、漢字や四字熟語の基礎問題では確実に点数を稼げるようにしておきましょう。
それには、小学生のうちに中学校1年生レベルの漢字検定4級を取得しておくことが一つの目安になります。今迄、中学校受験に成功して来た生徒のほとんどが漢字検定の4級を取得していました。また特に男子に当てはまる傾向は、長文読解問題をしっかりと読み込み、登場人物の気持ちに共鳴することがとても苦手な様なのです。
両親が、普段から相手の気持ちや、主人公の気持ちを一緒に考えてあげる練習をしてあげてください。今の子ども達は、漢字や文字と関わる時間が圧倒的に不足しているのではと考えられますので、対策方法としては、活字と関わる時間を増やしてみてください。学校から本を借りて毎日読書をする習慣をつけてあげてください。
飛行機や天体に関連する読み物を図書館で購入するなり、amazon等で購入して沢山読ませてあげてください。
新聞や広告に目を通す習慣、外に出かけたら看板や広告を読む習慣。家の中ではお菓子の包み紙等に書いてある商品の説明書きを読む習慣等が必要なのです。
もちろん学校の教科書は暗記してしまうほど、繰り返し読ませてあげてください。
読解力が弱いと、算数の文章題も意味が理解出来ずに解けないケースもあると考えますので、家庭内での会話を増やして考える習慣を付けてみてください。
社会では時事問題が出題されますので、ニュースについて家庭内で討論する習慣をつけてください。先週は多くの生徒が安倍元首相の事件について発表してくれましたが、自分の意見を発信することが大切なのです。学校では発信する時間が余り取れない筈なので、お家に帰って家族全員で話し合うようにしてみてください。
理科と社会は暗記科目に近いので、後半に点数を上げることも難しくありません。夏休みを利用して、博物館や科学館の実験イベントに参加することで、興味や関心が高まる筈なのです。
最近は入試科目に英語を入れる中学校も増えて来ましたし、英検を取っていると加点してくれる中学校も増えて来ましたので、英検合格証を持っていると、とてもお得になります。
早めに英検に挑戦して3級以上の取得を目指してみてください。考えるほど難しくはありません。夏休みの時間を利用して、是非とも頑張ってみてください。
