ランチェスター弱者の戦略
もしも仕事で成功をしたいのであれば、強者として市場を支配しようとしゃしゃり出るのでは無く、弱者として謙虚に負けない経営を貫くことこそが重要になるのです。
その為には
①お客様づくりが成功の7割を決める
お客様を第一に考えて、お客様の立場からビジネスを考えることが最大のポイントになるのです。
机上で戦略を立てるのでは無く、あくまで現場でお客様の声を拾うことこそが、やらなければならない仕事になるのです。
② 現場、現実、原則、現品
現場でのお客様の声を聴いたならば、現実を正しく受け止めて、それに対応出来る原則を定めます。そして実際に目の前に存在する現品を使って形にして対処することが大切になるのです。
頭の中の机上の空論であっては意味が無いからなのです。
③管理と計画に3割
お客様づくりに7割の労力を割いたならば、残りの3割は、管理と計画になります。
逆に言うと、計画策定の段階で成否が決まってしまいます。成功したいのならば、綿密で正確な計画と、計画を慣行する為の管理体制こそに、力を注がなければなりません。
④お得意様への感謝を態度で示す
お客様づくりの為にも、感謝の気持ちを素直に口に出して、「ありがとうございます」と、笑顔で表現しなくてはなりません。
そして、お客様に気持ちを伝える為には、言葉だけでは無く、お手紙や品物に気持ちを込めることも必要になります。
それは時に偽善的になってしまうことになるのかも知れませんが、それまでして表現をしなければ、伝わらないことが多いからなのです。
⑤仕事への情熱
お客様への感謝の表現と同じように、仕事への情熱も態度に現さなければ、社員や関係者に伝わり辛いのです。
自分の願望を素直に態度で表現したり、くどいぐらいに口に出したり、文章にしてアピールをしなければ、情熱は伝わらないのです。
うちに秘めた強い気持ちを、勇気を持って表で表現しなければならないのです。
⑥競合対策
相手に勝とうと思ったならば、相手を潰すのでは無く、相手を尊敬すること、交流するところから始めなくてはなりません。
相手を尊敬することで、相手の長所を良く知り尽くすことです。そして自分自身のことも良く知らなければなりません。孫子の兵法の「彼を知り己を知れば百戦殆からず」そのものが必要なのです。それにより、「自分が勝てる場所」を絞って行動することが、最適な戦略となるのです。
⑦攻撃目標の細分化
「自分が勝てる場所」は徹底的に細分化し、具体化して、そのポイントを重点的に何度も、攻めることが最も重要になります。限られた時間や資金、人的資源を集めて、一点に集中攻撃することで、勝機は初めて見えて来るからなのです。
限られた資源の元では、軽装備の組織となり、モノを持たないファビュレス経営になります。
集中攻撃の一点が見つかったならば、当然ながら営業戦略もその一点を目指した極地営業戦略になる筈なのです。
⑧長時間労働
限られた時間や資金、人的資源を効率的に利用する為には、当初は長時間労働に頼るのが、一番手堅いモデルになります。もしも度を越えてしまえば、ブラック企業になり、悪い評判に繋がってしまいますが、軌道に乗せるまではやむを得ない戦略なのだと割り切ることも必要になるのです。
また、他人を当てにせずに出来る限り自分の力でやる姿勢こそが、結果として早道となるのです。
⑨1時間早く社員より出社する
長時間労働を社員達にもお願いしたいのならば、先ずは自ら態度で示さなければなりません。
自分が誰よりも早く出社し、誰よりも遅くまで働かなければ、周りの人々がついて来れなくなってしまうからなのです。
⑩休日の3割は計画と研修
休日の日にも、その3割は計画と研修に割り当てる位でなければ、平日に長時間労働をしても足りません。
たとえ休日であっても、絶えず戦術を考え続けることで、本当に的を得た答えが閃いて来る筈なのです。
