煩悩と不正はIT技術で克服出来る

残念ながら、人間には108の煩悩が存在するらしいのです。ですから、清廉潔白で完全な人間などはこの世に居ないのです。
日本では、古来からそれらをコントロールする為の仏教や密教的な修行が尊ばれて来ました。
煩悩が有るから、理想主義であった筈の社会主義国家においても、上層部の不正や横領、賄賂といったやり口が横行し、一部の支配層だけが、美味しい思いをして「平等な理想社会」を作る事が出来無かったのです。
しかしながら、煩悩は人間が持って生まれた性質ですから、完全には無くすことが出来ません。
組織が肥大化すればするほど、縦割りの組織構造が出来でしまい、現場を責任者に任せると今度は責任者が自分の縄張りを守ろうと、ブラックボックス化し、自分たちのエリアだけの最善化を勝手に進めてしまうのです。
部分最適化は全体からみると、必ずしも全体最適とはならず、最善策にはならないものなのです。
それどころかむしろ、組織の足を引っ張る行動を起こしてしまうものなのです。
これが、人間社会における限界なのですから、出来ない部分は割り切って、ITという第三者の技術に任せるのが最も正しい選択となるのです。
IT技術は、肥大化し縦割り化した組織に、鋭く横串を差し込み、組織を有機的に繋ぐ働きを助けてくれます。いわば、細部で詰まった血管の流れを綺麗にし、体全体に綺麗な血が絶えまなく流れる働きを助けてくれるのです。
ですからIT技術を上手に使えば、「見える化」が進み、企業の不正、ブラックボックス化、停滞を防ぐ事が可能となるのです。一方で、国家機密、企業秘密、サイバーテロや個人情報流出といった問題の対策はしっかりと取らなければなりません。
昔の忍者は、自らの力で城壁を乗り超えて、相手の陣地に潜り込み情報を集めていましたが、現在のスパイや忍者は、ネット上で相手の防御を乗り越えてハッキングし、相手の陣地に潜り込み情報を集めるのです。使う能力が身体的な能力から、IT技術の頭脳能力へとシフトしただけの話なのです。
そのような侵入を防ぐためには、重要な情報はインターネット接続から切り離して、独自の回線でセキュリティの自己管理をする事が望まれるのです。
そして組織内では、全ての情報の見える化を促進し、切り離されたシステムとシステム同士を効率的に繋げて行くデザインが必要とされるのです。
大企業によく見られる現象は、組織が大きくなるごとに、それぞれの部署でそれぞれのシステムを別々に作って大きくしてしまうので、後から連携させようにも規格違いで連携が取れなくなってしまう失敗なのです。
ドイツのフォルクスワーゲンの例を再び挙げると、ポルシェやアウデイを含めたフォルクスワーゲングループのデータベースは一つしかありません。全てのデータが同じ規格で一か所に集まるから、処理が簡単かつ、さまざまな経営指標の分析も一瞬に行えるのです。
また使用する部品も全ての車で共通なので、管理や交換がとてもスムーズに行えるのです。
言語に例えると、世界全ての人が同じ言葉をしゃべり、同じ教科書で学び、同じテストを受けるのと同じですから、世界での順位を分析したり、特定の国との比較をすることが簡単に出来るのです。留学などで生徒を交換し合っても、同じことをやっているからスムーズな対応や交流が出来るようになるのです。仮に別々の言葉を使ったとしても、IT化で翻訳システムを間に入れる事で、スムーズな会話を可能にすることも出来るのです。
ITによる国際標準化、共有化は、世界に大きな効率化と利益をもたらす事が出来るのです。
ところで、世界で日本ほど、また日本で東京ほど人口が過密した都市は類を見ません。
私も以前、出張でメキシコシティ、ニューヨーク、香港といった東京と同じく、人口が過密した都市を実際に見て来ましたが、大都会は人々からの刺激や文化といった、心を揺さぶる部分が有り合理的だと感じる一方で、なんと殺伐として、非効率だと想い、地獄絵図と重ね合わせて見えた経験がありました。東京においては、朝夕のラッシュアワー時の満員電車に人々が押し込まれる光景は、まさに地獄絵図に他ならないのです。
いったい日本人は何のために、毎日寿司詰め電車に乗らなければならないのでしょうか?
一方で、アメリカのカントリーサイドやドイツの都市を巡ってみると、なんとゆとりのある空間配置だろうと感心してしまうのです。
東京への集中化は財産でもありますが、負の財産でも有るのです。今では、プラスよりも負の財産の大幅超過の領域に入っていると言えるのです。
それでは、なぜ道州制が取り入れられないのでしょうか?まずは、官僚自体が霞が関からの移転する事が嫌なのです。政治家と彼らの世界は、ほぼ同じ構造なのです。すなわち、自分達で自分達のルールを決めてしまっているので、自らの手で浄化が出来ないのです。
それは、利権の構造と「不安」によるものかもしれません。
新しい事はやらない「判例主義」「過去の事例主義」であり、皆と同じでないと不安なのかもしれません。
そして利権を失うのではないか?それが彼らに取っては、最も恐ろしい不安なのです。
ところで、人の感情に影響を与える脳内神経伝達物質「セロトニン」。このセロトニンの量を調節しているのが、「セロトニントランスポーター」なのです。
そして、多くの日本人は不安やストレスを感じやすい「セロトニントランスポーターSS型」の遺伝子を持っていると言われているのです。ですから日本人の実に98%が、慎重で臆病で神経質な性格なのです。
1996年1月に、人間の好奇心や積極性に関連する遺伝子が発表された以降、性格や知能に関連すると考えられる研究報告が相次ぎ、科学雑誌や心理学書などでも数多く公表されています。
アメリカのクラウス-ピーター・レッシュ氏らが報告した遺伝子と神経質の関連によると、セロトニンに関係する遺伝子は、情報の文字数が多い「L遺伝子」と短い「S遺伝子」の2つのタイプがあり、S遺伝子をもつ人はもたない人より神経質な傾向が強いのだそうです。
日本の研究グループで日本人を対象にS遺伝子を調べたところ、日本人173人中170人の98%の人がS遺伝子をもち、別のデータでは、アメリカ人がS遺伝子をもつ人は68%だという結果が出ているのです。
メタバースの時代は、分散と集中が加速されるようになります。優秀な人材が世界中から東京に集まる一方で、IT技術の進歩により地方都市への分散や自然に囲まれた生活志向が同時に進んで行くものと予想出来るのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です