ようこそ東京オリンピックへ

今年、1年遅れで開催された2020東京オリンピックは、悪条件にも関わらず大成功を納めました。
東京オリンピックは、外国人に日本の「ヴィジョン」を体感して貰うのには、まさに千載一遇のチャンスでした。
オリンピックを「ヴィジョン」を伝える為の一大イベントだと捉えるならば、世界に置いての日本人の責任に気が付くのです。
オリンピックマーク、いわゆる五輪マークは、単色または五色(左から青・黄・黒・緑・赤)の輪を重ねて連結した形で、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの五大陸と、人種を超えたそれらの相互結合、連帯を意味しています。
またオリンピックの聖火は、ゾロアスター教やミトラ教といった古代宗教に由来する「平和のシンボル」なのです。
オリンピックで金メダルを目指して戦う事は、確かに大切な事なのですが、金メダル以上に日本人の「平和のヴィジョン」をお土産として一緒に持ち帰って頂きたかったのです。
当初、2020年に期待された外国人の来日者数が2000万人でしたから、もし選手団も含めて日本に来た2000万人の一人一人が、それぞれ100名ずつに日本の「ヴィジョン」を伝える事が出来れば、少なくとも20億人の人々に日本の「ヴィジョン」が伝わる計算になりました。
さらに、TV等の報道を含めて考えれば、世界の約半数の人々に「ヴィジョン」がメッセージとして伝わる可能性があったのではないでしょうか。
その為に2020年を目指して、精一杯の準備をして来たのでした。
インフラ事業は、新国立競技場設計見直しの問題もありましたが、全て予定通りに完成することが出来ました。
確かにハード面ももちろん重要だったのですが、それ以上にソフト面が必須でした。
日本を訪れた全ての選手や外国人が、日本の素晴らしい「ヴィジョン」をお土産に帰って貰えるように、しっかりと準備をした結果、神様が与えてくれた「チャンス」を通じて、日本人は世界に貢献出来るチャンスを果たせたものと確信しています。
そして、悪条件にもかかわらず、外国人を暖かくおもてなしした大勢のボランティアの方々のお陰で、大会を成功させることが出来たのです。
単なる観光ガイドでは無く、今後もカルチャーセンター、スポーツサークルお祭りなどのイベントで活躍できる機会を増やして行く事を期待するのです。
これからの若者には、是非とも積極的にバイリンガルボランティアに立候補して欲しいのです。
日本は、まだまだボランティア後進国なのかもしれません。
出来れば小学生の頃からでも、日本全体がボランティアを自然に行えるような仕組みづくりが必要とされているのです。ですから、オリンピックでの成功を良いチャンスとして、ボランティアの仕組みを進化せて欲しいのです。
ところで、日本に来る留学生は、少なからず日本に興味を持っている人々でしょうから、日本の良さも快く受け入れてくれる可能性が高いと考えられます。
彼らがいずれ自国に帰った時には、日本の良さを直接口コミで説明し広げてくれるという、とても大きな効果が期待できるのです。ですから、日本に来る留学生を積極的に勧誘し、日本に来た留学生には暖かく対応する事が大切になるのです。来日当初は、自国の価値観を捨てきれず、意見の違いでぶつかったり、問題を起こすこともあるでしょうが、ひとたび日本人との価値観を共有する事に成功できれば、それほど心強い味方は居ないのです。ひとりの留学生が日本人の「ヴィジョン」を10名、100名と次々に育ててくれれば、百匹目の猿効果も期待できるのですから、これほど有効な投資は他に無いでしょう。
もしも、世界の人口の半分以上が、日本人の「ヴィジョン」に共鳴してくれたら、世界は間違いなく変われるのです。その為には、「ヴィジョン」の伝道師を世界中に広げて行きたいと期待するのです。
特に京都の様に、よそ者には冷たいが、学生には優しいとも言われているので、「学生に優しい」を日本の特徴にアピールして欲しいのです。また、メタバースの時代には、アニメやゲームから日本が新たな世界の聖地となり、巡礼者が激増する事になれば、日本語や日本文化がブームとなる事になるでしょうから、観光客や留学生の面倒を見るスタッフが大量に必要となるでしょうし、母国で日本語や文化を教えるスタッフも大量に必要になってくる筈なのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です