大麻は日本の伝統だった

私たちは、大麻(マリファナ)と言うと、悪い麻薬の一種で、決して手を付けてはいけない物だと教育されて来ました。
ところがその大麻が、神道儀式にとっても重要な素材であり、日本人の生活には切り離せない存在だった事を、私は知らされていませんでした。
日本の神道では、穢れを祓う紙垂(しで)は古くは麻の枝葉や麻布であったとされるし、神職がお祓いに使う大幣(おおぬさ)は大麻とも書き、麻の糸を使用しているのです。
他には、お盆の迎え火や正月の護摩焚きでも麻が燃やされるなど、神事、仏事に広く利用されていたのです。
それから大麻は医薬品としても重要な役割を果たし、カンナビノイドと言う成分がてんかんの治療にも効果的な様なのです。また脳を破壊するどころか、脳の働きを活性化させ、リラックスもさせてくれる働きも有り、脳の病気に有効な治療薬となるのだそうなのです。
また最近では、合成大麻成分のドロナビノール(英: Dronabinol)(合成テトラヒドロカンナビノール:THC)はアメリカ合衆国でマリノール(英: Marinol)という商品名で販売され、末期エイズ患者の食欲増進、ガンの化学療法に伴う吐き気の緩和のために処方されているようです。
また、ドロナビノールはドイツにて、抽出大麻成分を含有するサティベックスは、カナダにて処方されているのだそうです。
私は、今までそれらの情報をまったく知らなかったので、このような情報を耳にして、本当に「目から鱗が落ちる」ようでした。
そして大麻は医薬品に留まらず、繊維素材としても活用され、バイオエネルギーとしても活用できるらしいのです。
最近では、合法化の動きが世界中で活発になっておりますが、米コロラド州ではかなり前から大麻が既に合法化されており、オランダでは大麻がコーヒーショップなどでも販売され、早くから大麻が合法化されていました。
また、ウルグアイのムヒカ大統領は、世界ではじめての大麻の使用、生産、販売の合法化の決断を下しました。ハフィントン・ポスト紙を始めとする複数の報道機関によると、これらの功績により、ムヒカ大統領は2014年のノーベル平和賞にまでノミネートされたそうです。
それでは、今まで何故大麻は悪者扱いだったのでしょうか。
それは、大麻が無くなることで利益が得られる人々、つまりは石油エネルギーで儲けて来た軍産複合体の連中、医薬品で儲けている連中、コカイン等の過激な麻薬で儲けているマフィア連中が、でっち上げた仕組みだったからという事になります。つまりは、悪の輩の麻薬財源を守る為に、大麻を排除したという事になるのです。
もし、そんな理由でGHQによって日本の神社の伝統が封印されてしまったのなら、今すぐにでも伝統を復活させて欲しいと考えてしまうのは、私だけでしょうか。
一方で、最近のアメリカの医療研究より大麻の抗癌作用が評価されており、実際に医療に取り入れられているようです。依存症にならず、副作用が無い、抗癌治療薬という事で見直されているようなのです。
そしてこちらについても、もし抗癌治療薬としての大麻の普及が拡大してしまえば、抗がん剤を売る製薬会社にとっては大きな痛手であり、なんとしても儲けと既得権益を守り、大麻の導入を防がなければならないという負の力が働いているようなのです。
だとすれば、日本人にとっても世界にとっても大麻の解放と普及は人々に役立てるべきなのです。
これは、大衆が直ぐに大麻を吸引する事を主張するのでは無く、伝統文化の復活と医学の進歩を望む考えなのです。
また、人間の煩悩が無くならないのだから、覚せい剤や麻薬の使用は無くなりません。
無くならないからこそ、政府が介入して上手くコントロールするべきなのです。
さらに反社会的勢力等の資金源を断つことによって、犯罪を防止し、被害者を守る事にもなるのです。
これはギャンブルの問題と全く同じ話なのです。
ギャンブルは、倫理的には悪い事ですが、人類の歴史と伴に存在し、これからも無くなりません。本来やってはいけない事だからこそ、あえて政府が介入し、コントロールし、管理できるようにする事が重要なのだと考えるのです。
今まで日本人は、日本人の知恵を生かしてそのような問題を解決して来ましたが、明治維新の際に入ってきた、西洋文明と近代科学の価値観、またGHQ占領下における、一方的な禁止や指導によって、多くの文化が破壊されてしまったのだと考えます。
「心眼」を通して、もう一度これらの問題の真実を突き止め直し、今後の日本人がどのような方向に向かって行くべきなのかを、改めて考え、議論して行く必要が有ると私は考えるのです。

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