やる気スイッチの正体はドーパミン

「快感のホルモン」ドーパミンは、報酬系とも言われ、人間が集中的、積極的、行動的に活動し、目的を達出来た時に、そのご褒美としてこの「快感のホルモン」が脳から与えられます。そして快感という気持ちイイご褒美を求めて、人は再び行動せずにはいられなくなるのです。
ですからドーパミンが、人を動かす為のエネルギー源、「やる気スイッチ」となりうるのです。
そして、このエネルギーを沢山使っている状態こそが、「気持ちイイ」時なのです。
ドーパミンの長所は、抜群の集中力なのです。
ひとたび目的を持つと、達成するまで絶対に諦めないのです。好奇心旺盛、企画力や創造性に優れる、利他的で社会や人のために行動する、公明正大、博愛的、自発的、新しいことに挑戦する、プラス思考、明朗活発で開放的、細かい所に気がつき、物事にうるさく、自分にも厳しいが他人にも厳しい等が上げられます。

一方でドーパミンの短所は、地味な努力より一攫千金を狙うタイプ、とても気が変わりやすい、自己中心的で強引、派手好きで自己顕示欲が強い、こだわりが強すぎるといわゆるオタク化しやすい、自信過剰で他人を見下す傾向がある等をあげる事が出来るのです。
またドーパミンとは対極にあるエンドルフィンは、幸福な気持ちになる脳内物質で、チョコレート、タンパク質の美味しいモノを食べたり、熱いお風呂につかったり、性行為をしたり、した時にこの脳内物質が出て、「幸せ~」という感覚を得られるらしいのです。
そのため辛いものを食べると、なぜか幸せな気分や快感、興奮を覚えることから、辛いものがヤミツキになることもあるのです。
「セロトニン的な幸せ」は、「ドーパミン的幸せ」のような何かを手に入れたときの満足ではありません。
モノやおカネを手に入れることが目標なのではなく、ターゲットは人なのです。
「誰かのために」で、その誰かが喜んでくれると自分がうれしくなるといった幸せなのです。
セロトニン的な幸せは、江戸庶民の生活のイメージにも通じるものが有るのです。
とにかく人間には、「頑張る為のエネルギー」が有る事が判っているのですから、それらの「頑張る為のエネルギー」を上手に使う事で、大きな目標を達成し、自分自身や周りの人たちを「気持ちよく」して、皆が幸せになれるようにして行こうではありませんか。
目標が分かれば、人間は無意識に行動し、自然に目標を達成してしまうのです。
そんな幸せのメカニズムが、人間の脳にはあったのです。

ちなみに脳学者でもある苫米地英人氏によると、瞑想を行うとドーパミンが出るので、手っ取り早くやる気を出したい時には、瞑想を行う事がとても効果的だという事なのです。
そして瞑想によりどれくらいドーパミンが出るのかというと、例えば気持ちいいSEXをしているときのドーパミンの分泌量を100とすると、おいしい食事をしたときのドーパミンの量は50、アルコールを飲むと200、マリファナが300〜400、覚せい剤が1000、LSDが300、瞑想が10,000以上(上限無し)だそうなのです。
いかに瞑想が気持ちいいものか、この数字からもわかるのです。
ただし、瞑想でそこまでドーパミンが出るようなるにはやはり長年の訓練が必要なのだそうです。
そしてマラソンランナーの苦痛の後に訪れる快感「ランナーズハイ現象」でもお分かりの通り、苦しさの限界を過ぎると快感が訪れ、恥ずかしさも度を越すと快感と変化して行くのです。
諦めずに継続する事で、続ける為の更なるエネルギーを生み出す事が出来るように、人間の脳は創られてるのですから、こんなに有難い話は無いのです。

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