浪人 266
子ども達にセルフコントロールの力を付けさせたいのであれば、たとえ浪人することになっても、暖かく見守ってあげましょう。
楽な道を選ばない、究極の選択こそが浪人だからなのです。
浪人とは、3つの意味があります。
①古代、本籍地を離れ、他国を流浪している者。浮浪人。
②中世・近世、主家を自ら去ったり、あるいは失ったりした武士。江戸時代には幕府の大名取りつぶし政策などにより著しく増加し、政治・社会問題となった。浪士、牢人。
③入学試験や入社試験に不合格となり、入学や就職ができないでいる人。また、職を失って、きまった職のない人。「一年浪人して志望校を目ざす」人。
現代では、主に③を意味するのが一般的です。
浪人をする本人にとっての1年間、人に寄ってはそれ以上の期間は、肉体的にも精神的にも本当に辛く厳しい期間になりますが、それを見守る家族にとっても同様に辛く厳しい期間になります。
それだけに、克服出来た時の安堵感と喜びには計り知れないものがあるのです。
浪人を汚い例え方をすると、それは裏通りの匂いや影の濃さや、ドロドロの地べたに膝をつく感触と言えるのかもしれません。しかしながらその暗部を知っている人間は、それを知らない人間よりもはるかに強くなれるのです。
なぜなら「日陰の道を通ること、地べたに膝をつくこと、負けること、見苦しい様を見せること」を、一度経験してしまえば、それ以降は怖がらなくなれるからなのです。また、浪人を経験することによって
「1年を見渡し、効率良く使って、細分化したタスクをこなして目標を達成する自己管理能力」や「客観的な自己観察力」とか、「誘惑に負けない力」等の能力を身につけることが出来るようになるのです。
以上を考えてみると、浪人は確かに苦難の道なのですが、敢えてその道を選ぶことで、手に出来るモノがとても大きいと言うことなのです。
子ども達に浪人をさせる為には、両親が大きな器で子ども達を受け止めてあげなければなりません。
経済的にも、肉体的にも、精神的にも厳しい状況に耐えなければならないからなのです。
しかしながら、子ども達の将来を本当に考えてあげるのならば、浪人をする道も認めてあげて欲しいのです。
そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。
