セルフコントロール
自制心(セルフコントロール)「楽な道は選ばない」力があれば将来、一般受検でも合格できる人になれます。
私の息子は、高校受験の推薦試験での失敗を教訓に、大学受験では、推薦試験を選ばずに、一般受検であえて厳しい道を選択しました。
評定平均が4.5あったことと、面接やプレゼンテーションが得意だったことから、親としては野球部のセレクションへの参加とAO入試の受験をすすめましたが、本人は断固として応じませんでした。
確かに、人生には楽な道など無いと考えます。
そのことを父親は子ども達にしっかりと教えておかなければなりません。それを教わっていない子ども達は、何度言っても、ショートカットして楽をしようと考えてしまうからなのです。
混んでいるから仕方なく空いている道を探して、裏道を選択することについては、私は良いことだと考えますが、近道を探すことは、あり得ない選択なのです。
おそらく山で遭難する時にも同じような安易な選択が絡んでいるのだと考えます。
例は悪いかもしれませんが、宝くじ売り場に殺到して並んでいる人達を見ると、歪んだ欲望を感じてしまいます。
並んでいる人達は、自分が当選すると言うことを信じているからこそ並ぶのですが、何故他人では無く、自分が当たると言う根拠があるのでしょうか。確率を考えたら、株式等に投資する方がよっぽど確実で手堅いのにも関わらず、ギャンブルに打って出てしまうのでしょうか?たとえ当たったとしても泡銭は、周りからタカられてしまうのが落ちではないかと私なら考えてしまいます。
なぜならば、人生には楽な道など、本当に無いからです。もし人生の帰路に立たされ、安易な道と困難な道の選択を迫られた時には、敢えて困難な道を選択する勇気が必要になるのです。
ところで人生には、良いこともあれば、必ず悪いこともあります。
問題はその悪いことをどのように、耐え抜き乗り越えるかということなのです。
「朝の来ない夜はない」、夜の次には朝が必ず来るように、乗り越えさえすれば、次には明るい未来が訪れるのです。
耐え抜くための一つの方法には、衝撃を自らで吸収してしまう緩衝力があります。車で言うところのサスペンションを自分自身で装備する必要があるのです。
問題は、自分の内部で退治、消化して、消し去ってしまえば良いのです。
子ども達に、それらの吸収力を身に着けさせる為には、日頃から物や食べ物を簡単に与えてはいけません。
簡単に手に入ると思うと、人は獲得する為の努力をしなくなります。また、モノを粗末に扱うことになります。
また無駄使いをさせないことが習慣となっていれば、モノを粗末にせず、自分でしっかりと管理調節してやり繰りする習慣が身に着きます。
たとえマイナス分が出たとしても、自分の懐の中で調整する緩衝力が着きます。そのように、外部からの衝撃を自分自身が緩衝材となって自分を支えることが大切なのです。
子ども達が、他人にやさしく自分に厳しい人間になることが理想なのです。自分に厳しい人間は、信頼感も厚く、尊敬される人間になれます。
敢えて自分に厳しくできるのは、高い目標を持ち、高いコンフォートゾーンにいるからなのです。
それは、順調に日々の生活と生活習慣を守っている証明なので、その様子を見れば、安心と信頼ができるのです。
そして、忍耐力を高めるためにも、自分に厳しいことが大切です。
厳しい目標やノルマを自らに課して、黙々と遂行する厳しさのことです。
簡単に妥協せず、敢えて自分にだからこそ、厳しくする精神力は、忍耐において大切です。人間にとって、掃除などの単純作業は、とかく面倒くさく、手を抜きたくなりますが、だからこそ厳しい姿勢が必要なのです。
子ども達の学習で、漢字の書取りを黙々と行い、漢字を覚える作業は、誰もが最初は嫌がる単純作業です。嫌がる作業だからこそ、幼い頃から始めて欲しいのです。
学校によっては、漢字を早く覚えさせると弊害があるとして、なるべく漢字の練習をさせないよう指導している学校もあります。しかし、私が幼稚園生を教えてきた経験で確信できるのは、早ければ早い程良いということです。逆に小学校四年生を過ぎてしまうと、反抗期も始まり、漢字書取りの単純訓練を極端に嫌がる生徒も多いからなのです。
どうせ一度は反抗するのなら、幼い頃に習慣化し、当たり前の感覚としてしまうのが得策なのです。
英単語も全く同じで、中学校1年生の反抗期真っ盛りに始めさせるより、反抗期前の幼い頃に習慣化させてしまう方が得策なのです。
よく勉強が嫌いになって欲しくないから、強制したくないという両親がいますが、誰もが一度は嫌がり、その壁を乗り越えて前に進んでいくのだから、むしろ早めに嫌いになっても、それを乗り越える教育をする方が、よっぽど人生で役立つのだと、私はいつも考えています。
子ども達にセルフコントロールする能力をつけさせる為には、毎日の生活の中で、厳しい方の道を自ら選ぶように、両親が見本を見せながら、育ててあげてください。厳しい現実から逃げずに、しっかりと向き合える人間へと成長する筈だからなのです。
そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。
