インセンティブ 241

 子ども達のギブアンドギブの精神を育てたいのならば、インセンティブを与えてください。
インセンティブとは、何かの行動を引き起こすことを目的とした、外部からの「刺激」「動機」「誘因」のこと。よく似ている言葉に「motivation(モチベーション)」がありますが、こちらは「自分の内面から自発的に生じる行動意欲・動機」のことを言います。多くの企業が、社員のモチベーションを高め業績を高める為に、人事制度としてのインセンティブ制度を取り入れています。
インセンティブ制度導入のメリットは、
①社員のモチベーションが上がる
②意欲の高い人材採用に繋がる
③社員間の競争意識を促す
反対に、インセンティブ制度のデメリットは、
①個人プレーが横行する危険性
②短期的な施策や結果が重視される危険性
③中毒を起こしたり、主体性を失う危険性

インセンティブの実験事例(引用)
絵を描くことが好きな幼稚園児たちのグループを3つに分けました。
グループ1は「絵を描いたらお菓子がもらえることを、あらかじめ子供たちに知らせ、実際に報酬を受け取りました」。
グループ2は「絵を描く前にはお菓子がもらえることを知らせていませんでしたが、絵を描いた後、ご褒美にお菓子をあげました」。
グループ3は、「お菓子がもらえるとは伝えず、描いた後もあげませんでした」。
2週間後、この3グループに、お菓子のことも何も伝えずに、ただ絵を描いてもらいました。各グループ、どういう反応になったでしょうか?
結果は、グループ2と3の幼稚園児は、前回同様、絵を描くことを楽しんだが、グループ1の幼稚園児は、絵を描くことに興味を示さなくなりました。
 一度、報酬のことを知ってしまうと、今度は「報酬がないとそのこと自体に興味を示さなくなってしまう」ということなのです。主体的な行動に対してご褒美を与えてしまうと、内発的動機付けが損なわれることが示された実験結果なのです。
これらの結果を参考にすれば、両親は決してモノで子ども達を釣ってはなりません。
子ども達のドーパミンが大量に溢れるように、褒め言葉を与えたり、力強くハグしてあげたり、満面の笑顔で子ども達を迎えてあげてください。
また、飴と鞭をしっかりと意識して、状況に応じて、持ち上げたり、厳しく締めたりする工夫が大切なのです。
子ども達がインセンティブを与えられるようになる為にも、普段の家庭生活からインセンティブを意識し、褒め言葉、ハグ、笑顔のインセンティブを与え続けて、子ども達のやる気を引き出してあげてください。きっと他人にも褒め言葉、ハグ、笑顔のインセンティブを与えられる人間に成長する筈だからなのです。

 そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、子ども達たちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、子ども達と一緒になって全力で取り組んでみてください。

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