お手伝い 206

 子ども達に謙虚な心を身に付けさせるには、お手伝いの楽しさを覚えさせることが良いと考えます。子ども達が自ら勉強し、将来を考える姿勢を築くためにも、毎日の生活にお手伝いを取り入れてみてください。
大人にとっては何気ないお手伝いなのですが、『毎日、繰り返しやる』からプラスの影響も出やすいでしょう。

お手伝いをすることでのメリットは、
①実物に触れることで五感が磨かれる
家事は『視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚』といった五感を使いながら行います。
小学生の国語の宿題では、音読が出ることが多いのですが、勉強をする上でも五感を使うと、脳の働きが活性化したり記憶が定着しやすくなるのです。
音読の他にも、九九の歌を歌ったり、図形や地図を見たり、生き物と触れ合ったり、社会問題について議論したり、英会話をしたり。五感を使いながら勉強をすると、勉強が楽しくなるというのもメリットの一つだからなのです。
お手伝いは何気ないことですが、毎日五感を使うと考えると、決して侮れないのです。
②自ら段取りを考え、工夫するようになる
家事を行うには、段取りを考える必要があります。
たとえば配膳の場合、配膳のタイミングを考え、テーブルの上を片付けて、布巾で拭きます。それから箸やお茶碗、コップなどをそれぞれ並べ、大皿を中央におくといった段取り通りにやるのが家事というものだからなのです。
毎日お手伝いをしていると、次第にどうやったら早くできるか、やりやすくなるか、楽にできるかなどの効率も考え始めることでしょう。キッチンカウンターにお皿や茶碗を用意しておく、お盆を使うなど、工夫をするようになります。
段取りを考えたり、効率を考え工夫することは、勉強をする上でも重要です。こういった経験を家事でしておくと、勉強をするときにも応用しやすくなるのです。
③責任を持つことで自主性がつく
お手伝いを任せれば、『自分の仕事』として責任を持つようになります。自分がやらなければ家族が困るので、自主的にやるようになるでしょう。
たとえば、洗濯物を畳んでいただけなのが、畳みやすい干し方を考える、畳みやすい場所を考えるなど、断片的ではなく流れとして考えるようにもなります。
このように自ら考える自主性も、勉強をしたり、将来を考える上ではプラスになります。
④社会の一員として働く意識が持てる
お手伝いをすると、家族のためになります。
『家族の一員として働く意識』を持つことは、やがて社会に出て『社会のために働く意識』を保つための架け橋となり、社会勉強とも言えるのです。
大人になって仕事・結婚・子育てをする際にも、友人関係や趣味においても、『誰かのために動く』という意識はとても重要なのです。
『誰かのため』を考えることで、仕事でも意義が見出せ、良好な人間関係を築けるようになり、人生が豊かになるでしょう。
料理のお手伝いであれば、サラダの葉っぱをちぎる、ボールの中身を混ぜる、ラップでおにぎりを丸めるなど、遊びの延長として手を使ってできる作業もオススメです。大人も子ども達も無理をせず、一緒に料理する楽しさをお互いに感じることが大切なのです。小学生以上になったら、子ども達がメインで料理をし、母親が手伝うという形にしてみるのもよいかもしれません。卵焼き、カレー、餃子、お好み焼き、ポテトサラダ、ハンバーグなど、子どもがメインで作れそうなメニューを考えてみましょう。
子ども達の謙虚な心を育てる為にも、生活にお手伝いを取り入れましょう。先ずは両親が、テキパキと効率的に仕事をしたり、助け合って仕事を分担する姿勢を子ども達に見せて行きましょう。
そこに子ども達も加われば、きっと素晴らしい家族になる筈だからなのです。

 そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さん達の大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さん達と一緒になって全力で取り組んでみてください。

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