本音で語れる 202
子ども達には、本音で語れる環境を用意してあげてください。
心理学者のアルフレッド・アドラー氏は、子どものころから本音を言えず、周囲の空気を読んで同調することをくりかえしていると、自分を信頼できない人間になってしまうと指摘しています。
自分を信頼できないと、まわりの人のことも信頼できなくなり、社会の誰かの役に立ちたいという思いも芽生えなくなってしまいます。
子ども達にとっては、周囲と同じでなければならないというプレッシャーや、失敗や間違いを気にせず、率直に自分の考えや感情をさらけだせる、自由で安全な場所が必要なのです。
子ども達が安心して「何でも言える環境」をつくるには、
①両親が寄り添う姿勢
子ども達にダメ出しばかりしていると、子ども達は、常に「こんなことを言ったらバカだと思われるのではないか」「こんなことをしたら怒られるのではないか」といった不安にとらわれてしまいます。
両親は、子ども達に完璧を求めず、子ども達のありのままを受け入れ、子ども達が本音を押し殺さないように、寄り添う姿勢で生活することが大切なのです。
②愛情を伝える
子ども達には、「目の前にいてくれるだけでうれしい」「生まれてきてくれてありがとう」という気持ちを言葉やスキンシップで直接伝えてあげてください。
両親からの愛情を、たっぷりと受けることで、子ども達は自他に対して「絶対的な信頼感」を知り、「自律心」も育って行けるからなのです。
③干渉し過ぎない
過干渉は、親が子ども達を心配するあまりつい一方的に「こうしたほうがいい」と思うことを言ったり、余計な手出しをしてしまうことなのです。
過干渉は自立の芽を摘みとり、自主性、主体性を損なうおそれがあるのです。しつけに関しては、やってはいけないことを強く叱ることも必要です。
しかし子ども達は、周囲から「ああしなさい、こうしなさい」と言われてばかりいると、自分のやりたいことがわからなくなって、自分を見失ってしまうのです。
④ネガティブな態度に気をつける
親が批判的・否定的な考えが強いと、子ども達にも伝染し、子ども達は自分自身のことを悪く言われているわけではなくても、自分に自信がもてなくなってしまいます。中でもネガティブな感情こそ、最もうつりやすいので、絶対に言葉に出すべきではありません。
⑤聞き上手、信頼関係の構築
家庭を子ども達の「安全地帯」にして、子ども達が本音で語り、それを聞いてあげられる場所にしてあげてください。
両親が聞き上手になってあげることで、安心と信頼の絆が生まれます。
以上のように、子ども達が、本音を語れる家庭環境を与えてください。
子ども達にとっては、無条件にそこにいられる家庭環境こそが、安全かつ最高の場所になり、本音で語れる場所になるからなのです。
そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。
