おもてなし 196

 子ども達の思いやりの心を教えてあげたいのならば、おもてなしの仕方を身に付けさせてください。おもてなしとは、心のこもった待遇のことです。
お客様に対して、心をこめて歓待や接待やサービスをすることを言います。「もてなし」に「お」をつけて、丁寧にした言い方なのです。
おもてなしの言葉が周知されるようになったのは、2020年東京オリンピック招致の際に、滝川クリステルさんが日本ならではの「おもてなし」をキーワードにしたプレゼンテーションをしたことがきっかけの一つと言われています。

おもてなし5原則とは、
①挨拶
おもてなしの基本は「挨拶」です。日本人は挨拶のときに、つい何度も頭を下げてしまうことがありますが、一般に、お辞儀の角度は15度、30度、45度の3つに分けられます。15度は会釈、30度は敬礼(普通礼)、45度は最敬礼と呼ばれています。
相手と状況に応じてお辞儀をすることが大切です。美しく、丁寧な挨拶とお辞儀こそが外国のお客様にも好感をもって受けとめられる応対の基本なのです。
注意点は、
正しい姿勢で立つこと、笑顔で相手の目を見ること、上体を倒したところでひと呼吸止めること、
上体をゆっくり起こし、もう一度相手の目を見ることです。
②表情
おもてなしに欠かせないのは、笑顔と親しみ易い表情です。
緊張感が窺える硬い表情、不自然でぎこちない表情では、相手に警戒心や不安感を抱かせてしまう場合が多々あります。
また、人柄や感情が顔付きに出ることも心しておかなければなりません。
人と接する時に、自分が出来る表情と笑顔にどのようなものがあるかを自覚することも必要です。
表情や笑顔は、「上半身を相手に向けること」
で生かされる、と言うことを強く意識しておきましょう。
とにかく笑顔、なんでも笑顔ということではなく、お店のコンセプトやそのときの状況に合わせることも大事で、相手やお客様の立場で自分の表情をどう感じるかを想像してみましょう。
③身だしなみ
お洒落とは異なり、身だしなみの目的は「相手に不快感を与えないこと」なので意識は自分では無く「相手」に向ける必要があります。
お仕事に適した服装、アクセサリー、誰が見ても不快に感じない髪色など、全員の身だしなみが整っていることが大切で「統一美」が生まれます。
それがお客様の無意識に働きかけて「安心感」にもつながり、心が穏やかになるものなのです。
④言葉遣い
注意点としては、馴れ馴れしい言葉遣いはしないこと、お客様にしっかり届く発声を意識すること、
正しい敬語の使い方を理解すること、言葉の意味を理解して、感情を込めること、業界の専門用語は使用しないこと、お客様目線にたって言葉を使用することが大切です。
⑤立ち振るまい
「立ち居振る舞い」とも言われ、ごあいさつ、歩き方、立ち方、座り方、戸の開け方などについての作法になります。
お店の場合には、これらに加え、お掃除の仕方、話し方、給仕から下げの動作、従業員同士の会話、お客様の履物や上着のあつかい、お見送り、そして笑顔も含まれます。従業員さん同士のやり取りを、お客様は意外と見ているものです。
全員の「共通の意識」を明確な言葉にして、お店にいるときは常に心がけましょう。

 子ども達に思いやりの心を教える為には、おもてなしが何であるかを体験を通して教えてあげましょう。そして、おもてなしを受けた時の心地よさを体験したならば、自分も相手の気持ちになって、その気持ちを返してあげることが出来るようになるまで、教育してあげましょう。
きっと日本人であることに誇りを持って生きて行けるようになれる筈だからです。

 そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。

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