思いやり 194

ただ子ども達の思いやりの心を育ててあげたいのならば、毎日、思いやりの溢れた生活を送るように心掛けてください。
子ども達への具体的な教え方は、
①相手の気持ちを一緒に考える
人を思いやるには、「相手がどのような気持ちか」を考える力、共感できる力が必要です。
しかし子ども達にとって、自分以外の他人の気持ちは簡単に理解できるものではないため、保護者が少しずつ教えてあげる必要があります。
まずは、自分の気持ちを客観視できるような声かけをしてみましょう。「あのときはどんな気持ちだった?」「どうして譲ってあげられなかったのかな?」等です。
そして、他者の気持ちを想像させましょう。「あの子はどんな気持ちだったと思う?」「こんなことを言われてあの子はどう思ったかな?」など、こうした問いかけによるコミュニケーションが、相手の気持ちを感じとる練習になるのです。
②遊びを通して思いやりを育てる
働く父親の姿を真似してみたり、赤ちゃんを育てる母親、先生やヒーローになりきる「ごっこ遊び」は、他人の気持ちや挙動を考えなければ演じられません。
絵本を読めば、登場人物の気持ちに寄り添うことを覚えて行きます。また、「こういうことをしてはダメ」ということを知ります。
その遊びが思いやりを育てているのだとわかれば、親子一緒に笑顔で楽しめるのではないでしょうか。
③ものを大切にすることを教える
人だけでなく、動物、食べ物、草花、すべてのものに「感謝」の気持ちをもたせることも大切です。
あらゆるものが溢れかえり、蛇口をひねれば水がいくらでも出る豊かで恵まれた現代だからこそ、モノに対するありがたみを感じにくくなっています。
「いただきます」「ごちそうさま」を必ず言う習慣を徹底し、食事に感謝しましょう。
また、自分より小さな動物を大切に扱いましょう。モノを大切にすれば、他人の大切なものや、他人の気持ちも大切に扱うようになります。
④相手のやりたいことと組み合わせる
こちらがやって欲しいことをそのまま伝えても、子ども達にそうする気持ちがなければ、心には響きません。でも、子ども達が自分でもやりたいことと上手く組み合わせれば、逆に喜んで行動してくれます。
たとえば、「10時になったら出かけて欲しい」母親に対して、子ども達は「新しいポケモンTシャツを着て出かけたい場合は、「10時になったら、新しいポケモンTシャツを着て出かけようよ」と声をかけてみます。
⑤時間を守ったら結果をイメージさせる
母親が何気なく言ってしまうのが「もう学校の時間だから行きなさい。間に合わないよ。」でも、これでは急がされるだけで学校に行こうという気にはなれません。そこで、学校に行けば、どんな楽しいことが待っているのかをイメージさせるような声がけ、例えば「お友達が教室で待ってくれているよ」
「昨日のアニメ番組の話が出るかもね」
「今日、一緒に遊ぼうとと思ってるんじゃないかな 」等です。
⑥時間を守らなかった結果をイメージさせる
逆に、時間を守らなかったらどうなるのかイメージさせるのもよい方法です。一人だけ遅刻して教室に入れば、「皆からの視線を浴びてしまう」「友達からどうしたの?と質問攻めに合う」「提出物が遅れて先生に怒られる」。時間通りに行かないと恥ずかしいな、あとで友達にいろいろ言われるな、怒られたくないなと思えば、子ども達は自然と時間を守るようになります。
子ども達はまだ幼いので、目先のことしか考えられません。大人のように自分の行動がどんな結果を引き起こすかを前もって考えて行動することはできないのです。ですから、少し先の見通しを教えてあげて、自分がいま何をすべきか考えさせてあげるとよいでしょう。
子ども達の思いやりの心を育てるには、思いやりが無いと、毎日の生活がスムーズに行かないことを実感させ、反対に思いやりの心を持って生活すれば、毎日が楽しくなることを実体験させてあげましょう。毎日の生活が、きっと楽しくなり、同時に思いやりの心も育って行くことでしょう。

 そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。

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