プロジェクト 188


 プロジェクトとは、何らかの目標を達成するための計画を指します。基本的にはチームを組んで、大がかりに実行することが多いです。
プロジェクトでは、事前にしっかりと計画やスケジュールを立てることはもちろん大切なのですが、何よりも大切なのは上手く行かなかったときに、どのように切り抜けていくかが1番の山になるので、問題解決力が同時に要求されるのです。
これらの能力を子ども達につけさせるには、小さなチームでの運営を実際に任せてみて、経験をたくさん積ませることが一番大切になるのです。
ですから、遊びでも工作でも運動でも何でもよいので、ひとつのプロジェクトを任せること、または手始めにお使いを経験させることが大切なのです。
またフルーツバスケットや連想ゲーム等の遊びを通じて、そのような感覚を身につけることができるので、友達と一緒に遊ばせることをお勧め致します。
また、「根回し力」・「調整力」は、とても日本的な考え方なのですが、大きな組織で人を動かすためには「根回し力」が要求されます。
事前に仮の了承を取っておいてから、大きく動かさなければ反対意見にあって、せっかく良いことをやろうとしても、潰されてしまうこともあるからなのです。
事前に関係各者の利害関係を抑えておいて、問題点を先に潰してしまい調整する方法なのです。
子ども達にそれらの力をつけさせるには、「段取り力」と同様に「交渉力」を鍛えてあげることが必要になります。
プロジェクトを成功させるためには、自分が動き回って、各関係者との調整や交渉をしておく能力が必要なのです。
たとえば、関ヶ原の戦いにおける、徳川家康側の小早川秀秋への調略戦法ではありませんが、戦いというのは得てして、始まる前から決着がついている場合が多いのです。
逆に言えば、いざ大勝負と言って始める前に、しっかりとした地固めや、準備、根回し、調整ができていなければ、プロジェクトは成功しません。
そのようなことを知り尽くし、事前にしっかりと「根回し」ができる子ども達に育ててあげて下さい。
子ども達に、責任感のある人間に育って欲しいと考えるのならば、ちっちゃなプロジェクトを沢山任せながら、プロジェクトをやり抜く経験を積ませてあげてください。きっと思い遣りの心や問題解決出来る能力も同時に身に付けて行くことでしょう。

 そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。

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