お留守番 158

 お留守番は、子ども達の主体性を伸ばし、アイデンティティを確かにして、子ども達の成長につながる経験になります。ひとりぼっちになることで、自分を見つめ直す絶好の機会となるからなのです。
しかし、それは安全な環境の確保や親からの精神面のフォローがあってこそ成り立つものなのです。
子ども達が安心して留守番できる環境づくりに勤めてください。もし限度を超えてやり過ぎると大変なことになってしまうからなのです。

お留守番を経験するメリットは、
①事故や火災、地震などの天災対策の訓練になる
子ども達が事故や火災を起こさずに留守番し、また地震の時などにも対応出来るように、防災訓練も兼ねて、地震などが起きた場合のシミュレーションを子ども達と一緒にしておきましょう。避難場所などを家族みんなで共有しておくことも大切なのです。
保護者の留守を狙った犯罪にあわないように準備をさせておかなけれなりません。
②正しい生活習慣の確認になる
普段の生活習慣がルーティンとして定着しているのであれば、お留守番の際にも普段通りのルーティンを行えば良いのです。
火遊びや水遊び等の悪戯も、普段からしっかりと躾られていれば、事件が起こることもありませんし、ライターの置き場所やガスの元栓はしっかりと確認しておくことや、ベランダに足場になるような台やゴミ箱などを置かない、浴槽に水をためておかないなど、日頃から危険の少ない環境づくりに努めておけば、子ども達命を危険に晒すことも防げるからなのです。
③普段からのセキュリティー意識を高める
家のカギを出したまま道を歩いてはなりませんし、カギは家の玄関のすぐ前で出すことを子ども達には教えてあげましょう。
そして子どもがお留守番中に誰か尋ねてきても、絶対にドアを開けないように練習しておくことが大切です。窓のカギも開けないようにさせ、インターホンやドアのチェーン越しで話しをするようにさせましょう。例え、知り合いだとしてもドアを開けないようにした方が賢明です。おじいちゃんやおばあちゃんなど、ドアを開けてもよい人は具体的に教えておきましょう。
④主体性を高め、自信につながる
子ども達だけのお留守番には、心配ごとが多いのは当たり前です。家に帰ったら「ありがとう」「がんばったね」とたくさん褒めてあげましょう。
遊びやご褒美を用意するのも良いのかと思います。
お留守番は立派なお手伝いです。子ども達がお留守番をしてくれるから、両親は仕事ができたり、用事を済ませられるからなのです。両親はちょっと寂しいかもしれませんが、お留守番ができたことは子ども達の自信や自立にも繋がります。
⑤心の不安に打ち勝ち、忍耐強くなれる
親から離れたり、一人になったりすることを嫌がる子どもはたくさんいます。お受験留守番を嫌がる理由の一つは「不安」があることなのです。
家に知らない人が入ってくるとか、両親が何処かに行ってしまう時には、すごく不安になります。
そんなときは、大丈夫と言い聞かせるよりも、何が不安なのかをゆっくりと聞いてあげましょう。
⑥責任感が芽生える
兄弟姉妹がいる場合には、上の子に下の子を守ってあげるという責任感を持たせるのが鍵になります。
子ども達が退屈せずに、お留守番に集中させるためには、ゲームや遊びを用意するのも良い方法になります。
子ども達にとって一人になることは、とても怖いものです。想像力豊かな子ども達は、大人では想像つかないことまで考えてしまい、それが恐怖や不安になってしまいます。
もしも6歳程度なら、まだまだ小さな子どもです。
両親の中には年齢が2桁になるまで絶対お留守番をさせないと決めている方もいらっしゃいますし、アメリカでは留守番させるのは虐待になりますので、留守番は12歳からと法律で決まっているようです。
考え方は人それぞれなのですが、急遽お留守番をさせなくてはいけない状況になった場合に備えて10分、30分と短い時間から練習させることが大事です。
お留守番時に起こりうるリスクについては、軽視せずに大人がしっかり考えてあげましょう。
お留守番には、デメリットもありますが、それを乗り越えた時のメリットも大きいので、子ども達の主体性やアイデンティティを確立させる為にも、お留守番の経験を敢えてさせてみてください。

そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さん達の大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。

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