自我境界 154

 自我境界(じがきょうかい)とは、言うならば、自分と他人の間にある意識的な境界線のことなのです。
人の行動や意識の主体となる概念を、心理学では「自我」と定義しています。これは、その人が自己と他者ととを区別できているからで、この区別の境を心理学では「自我境界」と呼んでいます。
人は、この自我が健全に成長、発達し現実の生活に適応していく中で、他人とは違う価値観で生きていると言う意識が芽生えるのです。

 他人はその人自身の都合にしたがって動くのであり、こちらの望み通りに動いてはくれない。ということを、多くの人は理解出来ています。それは自我境界を認識しているからなのです。
生まれて間もない赤ん坊は、きわめて自己中心的で、母親と自分との間も区別できない母子一体の状態なのです。それが次第に自我を成長させ、自分の世界を広げていき、並行して自分と母親との違いを理解していくようになります。
自我境界の形成が十分でない人は「他人は自分とは違う」「考え方も違ってあたりまえ」ということが、理屈では理解できるのに精神では実感できないのです。このため、周囲の人が自分の思うように物事を考え、ひいては手足のように動かせると錯覚考してしまうのです。その一方で、他者が自分の望むように動かないと、支配的な感情が芽生え、カッとなって怒ったり、苛立ちを覚えたり、暴力をふるったりするするようにもなってしまいます。
逆にいえば、自我境界が確立している人とは、他人が何を望み、何を楽しみに生活し、何に不満を感じるかということは、あくまでその人の問題であり、自分の問題ではないということを、冷静に頭で理解できている人だと言えるのです。
私たちは誰しも、知的・精神的「境界」を持っています。 それらは私たちの 信念や価値を決定するものなのです。 「自己」の感覚を持たない人にとって、他人と親密に なることは難しいのです。
人が自己の感覚を形成する方法は、強固な「自我境界を」 発達させることなのです。
子ども達が無視や虐待、放置や厳しすぎるしつけ等によって傷つくと 、自我境界線は破れ、見捨てられることや呑み込まれてしまうことに恐怖を感じてしまいます 。 反対に、自分は自分であると知っている人は、呑み込まれることを決して恐れません。
子ども達のアイデンティティを育てたいと考えるのならば、自我を育てるのと同時に、他人との間に存在する、自我の境界もしっかりと意識出来るように、子ども達に教育をしてあげてください。
そして自我境界は、子ども達と両親の間にも存在しているので、子ども達との自我境界の一線を踏み越えて、土足で子ども達の自我に踏み込むような真似はしないように意識をして生活をしてください。

 そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さん達の大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。

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