図解する練習 108

 中学受験組の多くが、小学校四年生ぐらいでつまずく最大のポイントは、文章題を図解する方法が身に付いていないことなのです。
小学校三年生くらいまでは、問題が比較的簡単なこともあり、頭の中で全ての答えが導き出せたのですが、四年生の複雑な文章題になると、問題の文章自体がとても難解で、意地悪に書いてくるので、なかなか頭に入りません。しかも色々な数字が別々の単位で出てきてしまうので、頭の中だけでは整理ができなくなってしまうのです。
それは誰も同じなのですが、その際に冷静に図解をして分析できるかどうかが勝負の分かれ目なのです。

図解する時のコツ
①何を基準にするのか、共通の部分はどこなのか、を明確にして書くことが最も重要です。
②大きさの違いを正しい比で、わかり易く表現すること
③形の違いを利用して、わかり易く区別出来るように表現すること
④色の違いを利用して、わかり易く、特に重要な部分は目立つ色にして表現すること
⑤線の太さの違いを利用して、関係や関係の深さを上手に表現すること
⑥距離の違いを利用して、関係や関係の深さを表現すること

 複雑な文章題を一度、線分図やグラフ等に置き換えて整理することで、一気に問題は解決出来るのです。そして次には図表を式の形で表せば、答えが綺麗に導き出せるのです。これらの作業を自分から始められるようになるまでには、どうしても他人からの支援が必要になってくるのです。個人ごとに、つまづき方も違うので、集団指導では無く、個別指導が必要となってくるのです。
個人によって大きく異なるつまづきのポイントについては、スローモーションのスピードでゆっくりとわかりやすく説明しなければならないからなのです。また、その子がなぜ分からなかったのかの弱点を確認し、指摘し、解決策までを指導してあげなければなりませんので、それこそオーダーメイドの指導で仕上げる必要があるのです。
小学校三年生までは、両親が個別指導形式で、なるべく自宅で指導し、もしそれでも分からないところが出てくる小学校四年生ぐらいになったなら、個別指導塾や家庭教師に預けて、訓練してあげる必要があるのです。解決の仕方をほぼマスターして、自分一人で自立学習ができるようになった段階で、集団授業に送り出すのが理想なのだと考えます。

そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次の記事

DOITYOURSELF(DIY)