離見の見 81

「離見の見」とは世阿弥が能楽論書「花鏡」で述べた言葉のことです。それはまるで「幽体離脱」のように、演者が自らの身体を離れた客観的な目線をもち、あらゆる方向から自身の演技を見る意識のことなのです。心理学用語の「メタ認知」ともほぼ同意語だと思います。
例えば、座禅を習慣化するようになると、自分の内面(感情や不安など)を客観的、冷静に見れるようになります。
また自分の内面だけでなく、外側(周囲の反応や不測の出来事など)の事実に対しても一歩引いたところからその現象を、ありのままにとらえることができるようになります。
この「自分自身を俯瞰して見れる」力が付くことで、余計なコミュニケーションギャップや無駄な動き、心の乱れを少なくすることが出来る様になるのです。
人の上に立つリーダーが、感情に飲まれて感情的な言動を繰り返せば、良い結果は得られません。 座禅は、筋トレをするのと同様に一回やっただけでは、その効果を実感することはできません。
ですから、継続し習慣化をして定着させることが成功のポイントとなるのです。
継続することで脳が確実に変化し、心もぶれなくなって来るのです。
アップル創業者のスティーブジョブズ氏等の多くのリーダーが、坐禅や禅の教えで、自らを調え、周囲との関係性の質を高めて成功した様に、皆さんにも「離見の見」を習得していただけたら幸いです。

そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。

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