落書き 56
自分の頭の中に湧いたイメージを、実際に人の顔や風景、何らかの物質等の具体物として表現することはとても大切なことなのです。
大人には、ただの落書きに見えるかもしれませんが、そこには子ども達の夢、個性、芸術性、創造性、イメージ力が投影されているからなのです。
落書きを描くことで、人々は集中力を高め、情報を保持しやすくなるとされています。逆に空白のページを用いることで、創造性やアイデアが生み出され、脳内の機能を拡張するとも言われています。
本来、「落書きは思考するためのツール」なのです。書くことで、思考することを覚え、論理的に考えられるようになり、そこから様々なことへ挑戦してみようと言う意欲も湧いて来るのです。
ですから、子ども達に落書きを禁止しても意味がありません。落書きを怒ったり、させないことは、子ども達の才能と未来を潰すことになりかねません。
逆に落書きができるスペースをお父さんが作ってあげてください。そうしないと、外で落書きをして、迷惑を掛けるかも知れないからなのです。
ホワイトボード相当のスペースを、家のどこかに確保して、好きなだけ自己表現ができる環境を与えてあげてください。ホワイトボードなら水性ペンが簡単に使え、消すのも楽ちんだからなのです。
もし油性ペンを使っての落書き、特にカラダに直接書いたりすると、消す時に大変なことが起こります。
消えないインクを消す為に、スポンジの激落ちくんを使って、火傷のような症状になる子どももいるようだからなのです。
日頃のいたずら的な落書きやお絵かきは、将来の成功にはとても大切だったのです。
最近の子ども達には落書きをするチャンスすら少ないことからも、子ども達にはかなりの欲求不満がたまってしまっているかもしれません。
私の教室の小学生は、よくホワイトボードに落書きをしますが、ダメだと言ってもやめません。幼い頃にしなければならなかった落書きをして育ってこなかった付けが出てきているのだと半ば諦めています。
例えば、バンクシー(英国を拠点とする匿名のアーティスト)のように、落書きアートを通して社会風刺とダークユーモアを表現している芸術家も出現しており、落書きから、芸術表現手段に止まらずに、社会を動かす力を発揮する可能性さえあるのです。
そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで、実行してやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。
