演繹法と帰納法 43

 あらゆる論理展開は、 「演繹法」と「帰納法」の2つの基本パターンの組み合わせによって成り立っていると言っても過言ではありません。
 用語だけで考えると、とても難しく感じてしまうのですが、実はみなさんが普段から当たり前のように使っている論理的思考法なのす。      17世紀の哲学者ベーコンやデカルトなど、名前は聞いたことがあるかもしれませんが、これから「演繹法」と「帰納法」の違いを確認してみましょう。

「一般論」から結論を導き出す演繹法とは西洋建築のようにブロックを一つずつ下から順番に積み上げて行き、最後に大きな建物を完成するような方法です。 

演繹法には次の3つのステップがあります。

①決められたルールや法則を前提にする
②そのルールや法則に物事をあてはめる
③決められたルールや法則に合致しているか結論を出す 
 実際のビジネスシーンで演繹法を使用する場合には、「正解を導き出すツール」としての役割よりも、論理の道筋を他者と共有し、さまざまな可能性を検証するためのコミュニケーションツールとしての活用が期待されるのです。新しいものを開発して商品化するときや、組織構成を立案したり、物事の戦略を考えるときにも、過去の実績の上に次の展開を積み重ねるため、演繹法は適しています。粘り強い研究が実って新たな発見や成果を出す、努力家タイプがこの論法に適しているのではないでしょうか?    
 一方で帰納法は、木造建築のように、まずは大きな柱を建てて、全体的な枠組みや構造を明確にしてみること。 次に細かい部分を作り込んで行き、最後に建物を完成させる方法なのです。

「事実」から結論を導き出す帰納法は、複数の事例(状況証拠)から共通点を見出して結論づけているため、次の3つの点に注意が必要です。

①事例(状況証拠)自体が間違っていないかどうか
②事例(状況証拠)から共通点を見出す時に飛躍がなかったか
③共通点から結論に至る際に飛躍がなかったか

天才的な人材が、閃いて大きな発明をするのはこの論法を使っているのかもしれません。発明というのは、既存のモノ同士の組み合わせから生まれるケースが多いからなのです。

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