哲学 42
哲学が無いと人類は生き残れません。
パナソニック創業者の松下幸之助氏が水道哲学で、人々の幸せを考えたように、まさに哲学も水道の水のように、誰にでも簡単に手に入りますが、それが無ければ生きられない、とても貴重で価値の高いものなのです。
水道のように、私たちの身近に当たり前のように存在する哲学なのですが、それこそが人生の本質であることに気が付かなければならないのです。
哲学は、領域横断的な智慧であり、真理を探究する知的な営み、知を愛する営み、すなわち愛知を意味するのです。
ところで愛知県の名の由来は、万葉集のあゆちにあり、それは地名でもあり、海から吹いてくる幸福の風を意味するあゆち思想でもあるのです。
今の愛知県、尾張出身の織田信長は、自分の居城にもあずち、と命名したことからも、あゆち思想が流れていたように感じてしまいます。
知を愛することで、天下布武、日本がひとつにまとまり、日本人が生き残って行けるのだと私は考えます。
子ども達にとっても、哲学を身近に感じて欲しいのです。哲学は二つの観点から有効だからです。
ひとつは哲学対話によって、子ども達の思考力が育ちます。
もうひとつは、「探求の共同体」をつくることによって、人間関係の絆が深まり、シチズンシップが育つからなのです。
いや、そんな効果を述べる以前に、子ども達との自由な対話は、何よりもまず楽しいからなのです。
父親には、子ども達に哲学を教えることは、子ども達にとっての知のインフラを整備することを意味し、人生の基礎を築き上げることだと言うことを、強く認識して欲しいのです。
さあ、今日から哲学の会話を始めてみましょう。
