書き初め 32

書き初めは、1月2日の仕事始めの日にするものとされてきました。
これは、その年の心構えや抱負などを書き記し、それに向かって精進していくことで、その年が万事うまくいくと言われてきたからだということでしょう。
書道とは、文字の美的表現法を規格あるしつけのもとに学習しながら実用として生活を美化し、また趣味として心を豊かにし個性美を表現していくことなのです。そしてその学習過程において人格を練磨し情操を醇化していくのです。よって書道は人間修養の一方法であり、古来中国では六芸の一つとして尊崇されてきました。
日本では、名前の最後に道を付けると、それは単なる作業では無く、修行を意味するようになります。
修行とは、悟りを開くために精神の鍛練を行うことを言います。
主に仏教で用いられる宗教用語が語源であり、現在では、厳しい訓練や練習などを行うことに対しても用いられます。ですから書道は本来、硯で墨をするところから始まるのです。
類語に「修業」がありますが、これは業を修めるという意味で、鍛練に終わりがない「修行」とはやや意味が異なります。
書道は主に毛筆と墨を使いその特徴を生かして紙の上に文字を書きます。その技法(書法)には、筆法、間架結構法、布置章法があり、それぞれに様々な方法が編み出され、書体や書風などによって使い分けられています。技法の習得には色々な教育機関を通じて書家に師事し古典を中心に学習し、書道展などに出品しながら技量を高めていくのが一般的なのです。
大作などの特殊な場合を除いて文化圏により書字動作に違いがみられます。
中国では高机に向かって立ったまま書くことが慣習なのですが、日本では正座してしたためることが通例となっているのです。

書道と習字との違いは、 習字は文字通りに字を習うことを指し、字の正しい書き順や美しい字の書き方を習います。対して書道は字を通した修行と自己表現が最大の目的になるのです。
文字が生み出す美しさを追求することが書道の定義・最終目的になるのです。
皆さんもお子さんの腕試しに、「全国学生書き初め展覧会」に応募させてみてはいかがでしょうか。
幼児から大学生まで個人でも応募できるのです。
インターネットで展覧会が行われるので、過去の作品を見てみると、基本をおさえてかつ個性的な作品がたくさん見られます。
書道は右脳を刺激し、直感的思考と高速情報処理などの、高度な学習能力を向上させるのにも役立ちますので、書き初めや学校の授業をきっかけにして書道に挑戦してみてください。

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