親子三代で伝承出来ること

この力があれば将来、親子三代で連携できます。
私は息子に対して、親子三代で受け継ぐ魂を父親の背中を通して伝えて参りました。
残年ながら、息子が生まれた時には、両親の父親は二人とも亡くなっておりましたので、直接会うことも無ければ、話をする機会もありませんでした。
そのような状況で私ができたことは、自分が見てきた父親の背中姿を息子にも背中を見せて伝承することでした。
それは生き方そのものであり、また魂そのもだからなのです。
自分が魂で感じてきたものを、魂で伝えたつもりですが、もっと言葉や態度で伝える良い方法があったのではないかと今は反省をしています。
ところで、お墓参り、先祖の話、神社参拝を通じて、自分の歴史を確認することは、自分の生れてきた意味や役割を知りアイデンティティを明確にする上で、とても大切なのです。
また、お墓参りをすることで「自分のルーツは何者なのか」、を考えることこそが必要なのです。


NHKのTV番組「ファミリーヒストリー」を見るたびに、それぞれの家系における素晴らしい歴史を確認する事ができます。
番組を観ながら自分の先祖はいったいどうなのかな?といつも想いを馳せるのです。
しかしながら、一般的な戦後の日本人にとっては、歴史に関して目を閉ざしてしまい、自分の先祖のことさえも子孫に伝えないことが一般的になってしまったのが現実です。
日本人としてはとても嘆かわしい限りなのです。
歴史的に大きな偉業を残した家系、商売や事業に成功した家系を見てみると、一代で築き上げた例は少なく、やはり最低でも親子三代の百年ぐらいをかけて、やっと大きな偉業が成し遂げられたように私は感じています。世界の歴史を見ても少なくても百年の単位で捉えねば、大きな事業は簡単に動かせるものではないように感じています。
反対に何かが弱体化するのにも、同じく百年ぐらいがかかるような気がしており、私が心配しているのは日本人の「大和魂」が百年の年月のうちに弱体化しているのではないかという不安なのです。

 戦後75年以上が過ぎて、第二次世界大戦を体験した人たちは、超高齢になりつつも、まだまだ健在な方々も大勢生存されています。
しかしながら、誰しもが戦争について「真実を語らない」「子孫に伝えていない」「大和魂を教えていない」というのが私の大きな不満であり、親子三代への継承がなされていないと言う不安に繋がるのです。
祖父から父親へ伝えていない、そして父親が子どもに伝えていないという現象が続いているのが実態だからなのです。
私としては、今こそ父親が頑張って、この失われつつある「大和魂」を取り戻し、次の時代に確実に伝承して欲しいと強く願っているのです。

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