プロジェクト学習 15

 日本の教育制度の問題点のひとつが、横並びです。同じ年齢同志が同期として、一斉授業を行う日本式の学習スタイルでは、全ての生徒が横並びという考え方なので、そこには年配の者、経験が多い者が、若年で経験の浅い者に教え諭すという関係が成り立ちません。
本来は、若年の者でも、得意な分野は年配の者に教えることは必要です。
一方で、年齢にとらわれずに、さまざまな年齢や立場の者達が、一緒になって学習する縦割り型のプロジェクト学習では、子ども達の学びの幅や深さが大きく広がるのです。 最近では、アクティブラーニングや探究と言うキーワードでプロジェクト学習を取り入れている学校がふえています。高校では堀川高校、中学校では21世紀型教育機構加盟校、小学校では開智望小学校が有名です。今後はプロジェクト学習が世界中でスタンダードになって行くのではないでしょうか。

 ところで、プロジェクト単位で仕事をしているコンサルタントが、実際に参画するプロジェクトを決める際には、現時点の技術知識や自分の能力よりも少し高い能力を要求するプロジェクトに入るのがベストなのです。
新しい技術を絶えず勉強しながら、現場でも周りから技術やノウハウを吸収しながら成長していくというスタイルなのです。
コンサルタントは、ヒトより半歩先を進むために絶えず自転車のペダルを回し続けているような状態です。
もちろん走り続けることは大変ですが、もともと自転車はこぎ続けなければ倒れてしまいます。反対に停止することが楽とも限りません。
実力以上の仕事に係わり続けることは、その時点では確かに大変なのですが、目標に向かって走り続けることはとても充実して清々しいですし、目標を達成したときの喜びを考えれば、振り返ったときの苦労とは比較になりません。
日々努力を続けていれば、目標を達成した時点で、実際にスキルを持った成功者となり、成果が自分に帰ってくるので、それに勝る喜びはありません。
もうひとつ日本と欧米との違いについて、日本人はどちらかというと、慎重で横並び意識の強い国民性です。
新しい技術に対しても、他の組織の様子を見ながら徐々に進めていくスタンスで、新技術の獲得が遅れます。
また、各個人への仕事の任せ方も慎重です。徐々に仕事と責任を任せるので、自分の能力より高めの仕事を任せるのには躊躇します。
それで、日本の大企業ではエンジニアの技術習得スピードが遅いのです。
やはりエンジニアにとって最高の環境は、自分の能力より少し高めのプロジェクトを選ぶこと。絶えず挑戦し、最新の技術や現場のノウハウを自分のモノにするため努力を続けることが大切なのです。

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