好学尚武で幸せになろう 7

「好学尚武」こうがくしょうぶとは「文武両道」とほぼ同様の意味で、文武そろって好み尊ぶ姿勢のことを言うのです。
今後の日本が目指すべきものは、まずは教育世界一、教育制度強化、特に早期教育、発信型、心の目の教育、国家の戦略もすべては教育から始まるからなのです。
戦後の日本教育は、受け身型でマインドコントロールされ易い人間を生み出してしまいました。
そして国家と国民もろとも、日本全体がオレオレ詐欺の餌食となって来てしまいました。
それによってレベルの低いB層が大量に生み出され、いとも簡単に騙されて洗脳されて来てしまったのです。
B層になってしまうと、一生涯の地位や報酬も低く、結果として寿命も短くなってしまう事が調査では明らかなのです。
そのような「悪の手口」に引っかからない為にも、しっかりとした教育を受けて、多くの人々がA層へとレベルアップして行く事が重要なのです。
そして世界を良くしよう、日本を良くしようと思ったなら、やはり教育から手を付けて、教育レベルで日本が世界一になる事が必須なのです。

 日本の小学校からの義務教育、高校教育、そして大学教育は正直言って世界最高のレベルとは恥ずかしくてとても言えません。世界の大学ランキングを見ればトップ100校のうち、日本の大学は6校程度なことからも、それが良く判るのです。未だにコミンテルの共産主義に騙されているような者達が教育界を牛耳っているレベルでは、日本の教育は一向に良くなる筈もありません。
ですから日本が今やらなければならない事は、小学校教育からの改革なのです。
その中でもダイナミックな競争原理の導入が最優先事項なのだと考えます。
プロ野球やプロサッカー選手の世界の様に、成績が良ければ直ぐに昇格し、成績が落ちれば降格すると言う仕組みも必要なのです。
世の中をダイナミックに動かすパワーは、まさにこの仕組みからこそ生まれるからなのです。
アップダウンが激しく一面では不安定なのですが、だからこそエネルギーが生まれるのです。そしてこの方法こそが一番平等な仕組みだと私は信じているのです。
今の義務教育制度では、子供達が変な意味で過保護に守られ過ぎていると考えます。
少しぐらい悪い事をしても、成績が悪くても、生徒が学校を首になる事も無いからなのです。
ですから調子に乗ったモンスターファミリーが言いたい放題で、先生や学校にまで平気でクレームするのです。教師と生徒は、言わば師弟関係として成り立っているのですから、縦の関係として教師が絶対の威厳を持たなければ、関係自体が成立しないのです。
一方、先生の間でも絶えず、緊張感や競争は必要だから、そのような仕組みを準備する必要があるのです。また、ジェネラリスト育成の教育から、スペシャリスト教育の仕組みに変更して行く事も急務なのです。ですからドイツ等の欧州の教育制度も参考にして、通常の小学校は4年生までにして、5年生からは、専門的な教育へと分けて行くことが理想なのだと考えるのです。既に小学校4年生から中学校受験に取り組む家庭と、何もやらない家庭では大きく進路が分かれてしまっているからなのです。
そして、全ての学校においては成績別クラス編成、学力別に学校をランク分けして、結果における能力別の仕組みに切り替えて行くべきだと考えるのです。
人間は生まれた時には平等に扱われるべきですが、その後については、その人の努力と成果によって、別々に評価されるべきと考えるのです。
ですから結果で評価され、その評価で上がったり下がったりする能力主義こそが、世の中で最も平等な仕組みだと私は考えるのです。
一方で、日本の教育を支えて来たのは、公立の学校よりも、実は学習塾や予備校や語学学校といった私塾が中心だった事を指摘させていただきたいのです。
ところが、そんな私塾もペーパーテストの大学受験を最終の目標としてきたから、根本的な哲学的や、それを議論するディベートのような本質的な授業が殆ど出来ていないのです。
そして本当に出来る人間は、相手を論破できるギリギリの所まで持って行って、最後には逆に相手に花を持たせるという落とし所まで心得ているものなのです。これこそが、「本物の教育」なのです。

 江戸時代の寺子屋は、世界一の教育システムだったと評価する知識人が多いのです。
江戸時代の寺子屋の素晴らしさは、知識だけを教えるのではなく教師は、学問を通じて「人生の師」としての、哲学、生き方そのものを理解させる為に、個別に教える事が出来ていたのです。
言葉を換えれば「ヴィジョン」心眼の使い方を教えていたのだと言いたいのです。
教育から、正しい認識、正しい知恵、正しい判断が生まれますから、これからの日本人には、ネガティブな意見を出す輩を次々に論破し、ぶった切る、言わば「現代の言論武士」となれる能力を養って欲しいのです。
ですからここに投資することこそが、最も費用対効果が高い結果となる筈なのです。
さらに言うと、出来るだけ早く、遅くとも幼稚園の年齢から始める早期教育が重要なのです。
私は幼稚園児から高校生までの多くの子供達を教育して来ましたが、スポーツと同じで小さい時に発揮出来る能力の違いで殆どが決まってしまい、そのまま大人へと成長していると判断出来るからなのです。
小さい時の能力(生まれつきの才能、幼少期の親の指導と生活習慣+専門家の指導)でかなりの部分が決まってしまっているように見えるのです。
私は、現在生じている世界での社会問題のほとんどが、教育によって克服できると信じています。
問題が大きくなる前に手を下せば、問題を起こさずに澄んでしまうからなのです。同時に、西洋的な近代科学の概念を飛び越して、コペルニクスの天動説から地動説へ移行した時のような、大きな発想転換が要求されるのです。そして滅私奉公、公に尽くすことこそが人間の幸せであり、外を見るのでは無く、自身の内面を見つめる事。それは個人主義から大家族主義への回帰でもあるのです。
それでは人類が共存する為に、個人は何をやるべきなのでしょうか?
例えば、自分勝手に好きなように人生を送るのも楽しい事なのかもしれませんが、それでは人類全体が成り立たなくなってしまうのです。
人類の存続を優先するのであれば、自分を犠牲にして、我慢、辛抱、修行、節制して行く事こそが最善の策となるのです。ですからこの教えを、世界中で広めて行きたいのです。
そして、それを実行できるのは日本人しかいないのかも知れません。
開発途上の新興国を支援する方法としても、教育施設、人材の養成、支援が最もコストパフォーマンスに優れていると考えられるのです。または農林水産業増産の為の技術、機械援助などが適していると考えられるのです。

 今まで日本の受験制度の根幹だったペーパーテストの点数順で合格を決める方法は、隋の時代に始まったとされる科挙の試験制度の流れを汲んで来たように思えます。
点数は確かに公平な基準値にはなるのですが、これこそ目に見える表面だけの誤った判断なのです。
21世紀には、フランスのバカロレア教育のように哲学的議論や論文で才能を発揮できる人財の教育に力を入れるべきでなのです。そして「悪の手口」を使う徴候の有る者に対しては、徹底的に反論、論破しながら、最後には相手に花を持たせて納得させ、事前に火種を潰しておくことが大切な事だと思います。
また「悪の支配者」となって社員や公務員を「洗脳」し、自分達に都合の良い仕事だけをさせられるように、「騙されては行けない」のです。それらの「洗脳」から脱出し、自由な枠組みへと乗り越える事は、一見簡単なようですが、必ずしも上手くは行かないものなのです。ですからそれらを乗り越えるための「自立への勉強と教育」が今、一番大切なのです。それにはスポーツで世界を切り開いてきた選手達の行動が、とても分かり易く参考になるのです。
例えば、日本人で最初にメジャーリーグに本格的なチャレンジをした野茂英雄氏ですが、最初は日本の野球界やマスコミから「成功出来ない」「絶対失敗する」と足を引っ張るようなことばかりされて、言わば仲間外れ状態にさせられていたのでした。
しかしながら、本人の必死の努力で成績が上がってくると、徐々に日本の野球界やマスコミからの評価も上がり、米国での評価をそのまま日本が受け入れるようになったのです。野茂氏が道を切り開いてくれたおかげで、その後次々に日本人がメジャーリーグに挑戦できる道が確立されたのです。そういう意味で「誰も歩いたことのない道を歩く」リスクの高い「パイオニア」の存在が、物事を劇的に変えて行く原動力となっていくのです。ですから日本は「パイオニア」となりうる人材の育成に力を入れて行かなければならないのです。大学入試改革の中で重要な部分は、面接や論文で優秀な人財を選び出す、面接官側の人財なのです。ハーバード大学を始め、世界の有名大学では面接や論文が入学試験の大きなウェイト占めており、実際に優秀な人材が合格しているのです。日本では慶應大学のSFCが、面接や論文で優秀な人財の確保に成功していると言われています。早稲田大学も今後はAO入試を入学定員の6割程度まで高めるとしています。
このような試験には、不公平と言う言葉がつきものなのですが、実際にディベートし、論文を書かせてみれば、能力の違いは簡単に明らかになるものです。
それは学級会でクラスのリーダーが決まるプロセスと、ある意味よく似ていると思います。
実際の現場にいる子供達の間では、成績のみならず、本当に優秀な人間が誰なのかは、先生が口出しをする必要も無く、一目瞭然の事実として認識されている事だからなのです。
日本の大学も早く、「入るのは比較的楽だが出るのが難しい」という欧米流のシステムへと切り替えて欲しいのです。

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